生理痛やPMSの症状、どうしている? 読者アンケートから見えた“みんなのフェムケア”

2024.10.10
生理、PMS、妊娠・出産など、女性特有の健康やライフスタイルに関する“フェムケア”への意識は年々高まりを見せている。女性アスリート支援団体「Woman’s ways」の代表として活動されている潮田玲子さんにもお話を伺いました。

女性特有の体の不調、どう向き合う!?

20~30代の女性125人のリアルボイスをお届けします。

Q、日常的にフェムケアをしていますか?

YES…32%、NO…68%

アンケート

普段からフェムケアを行っている、という人は3割ほど。「正直、ヨーロッパなどに比べると、まだまだ意識は低いのかなって。もっとフェムケアに対して関心を持ってほしいなというのが率直な感想ですね」(潮田さん)

Q、どのようなフェムケアをしていますか? (複数回答)

1位:デリケートゾーンのケア
2位:ストレッチ、トレーニング
3位:サプリを飲む(インナーケア)、フェムテックアイテムの使用(月経カップ、吸水ショーツなど)、デリケートゾーンのサロンでのケア

デリケートゾーンのケア、ストレッチ&トレーニング、サプリを飲むなどのインナーケアが上位にランクイン。「脱毛をフェムケアという認識なくやっている人は多いと思うので、デリケートゾーンのケアが1位なのは納得」

Q、女性特有の体の悩み、不調はありますか?

YES…54%、NO…46%

Q、その体の悩み、不調はなんですか?

  • 妊娠中なので特別な時期ですが、生理前のようにイライラしたりむくみやすかったり不調続きです…!(29歳)
  • 貧血に悩んでいます。血液検査の結果、鉄分が足りないことがわかったので、薬で補っています。(28歳)
  • 排卵期のメンタル。イライラしやすくなる。(25歳)
  • 生理前のイライラ、情緒の乱れ、軽い腹痛。(32歳)
  • 生理の量が多くて辛い。(28歳)
  • 胸のハリ、頭痛、むくみ。(26歳)
  • おりものの悩み。(22歳)

おりものなどのデリケートゾーンに関する悩みや、生理痛、生理前の情緒の乱れといったPMSによる不調など、トラブルを抱えている人が半数以上。「不快な症状を“当たり前”と思わず、自分でケアをしたり、婦人科医を受診するなど、心地よく過ごす方法を積極的に取り入れていくことも大切!」

Q、生理痛、PMSによる症状を緩和するために行っていることはありますか? 具体的な方法も併せて教えてください。

  • イライラを抑制してくれるフランキンセンスが入った、ロールオンタイプのアロマを使用している。(27歳)
  • ヨガをしたり、なるべくリラックスできる環境を整える。(35歳)
  • 命の母ホワイトを飲んでいます。気分が落ち込んでもPMSのせいだと自分に言い聞かせることも大事だと思います。(32歳)
  • CBD入りのお茶を飲む。(36歳)
  • カロナールを飲んで痛みを軽減させていました。(34歳)
  • たくさん食べる。(24歳)
  • カフェインを控えたり、豆乳を飲んでホルモンバランスを整えたりしています。(28歳)
  • 自分で意識して休憩時間を作るようにしている。(33歳)

多かったのは“鎮痛剤を飲んで痛みを軽減させる”対処法。また、“たくさん食べる”など、我慢しないといった声も。「食欲の増加もPMSの症状なので、食べたいときは食べる。抑制してストレスを溜めすぎないで!」

Q、下記のフェムケアグッズを使ったことはありますか?

アンケート

吸水ショーツ
YES…41%(おすすめ度48%)、NO…59%

月経カップ、ディスク
YES…12%(おすすめ度38%)、NO…88%

デリケートゾーン用ソープ
YES…50%(おすすめ度 64%)、NO…50%

デリケートゾーン用クリーム
YES…41%(おすすめ度50%)、NO…59%

各グッズを使ったことがある方には、それぞれのオススメ度も併せてリサーチ。吸水ショーツ、デリケートゾーン専用のソープは、結構愛用者も多いよう。特にデリケートゾーン用ソープはおすすめ度64%と人気!

潮田玲子 フェムケア

私はデリケートゾーンのケアには専用ソープや保湿オイルを使い、生理中は月経カップや吸水ショーツを愛用。月経カップは朝装着したら、夜まで放置でOKなので楽ですし、体内に入れたままなので血液が酸化せず、特有の臭みもないなど、利点だらけ。ただ、私もフェムケアを意識するようになったのは「Woman’s ways」の活動を始めてから。そこで勉強し、ケアの重要性を知りました。生理痛やPMSも“我慢するのが当たり前”ではなく、婦人科医に相談してみるなど、ずっと付き合っていかなければならないものですから、快適に過ごす方法を探していきたいですよね。

しおた・れいこ 1983年生まれ。元バドミントン選手。引退後はアスリートをサポートする事業に携わり、2021年、「Woman’s ways」を設立。情報番組『シューイチ』などのコメンテーターとしても活躍中。

トップス¥18,700(コロネット/ヴィルーム TEL:03・5216・6521) ベスト¥79,200(コロネット/エーヴィーエヌ TEL:03・5216・6518) ピアス¥106,700 イヤカフ¥37,400 リング、人差し指¥49,500 小指¥40,700(以上エネイ松屋銀座 TEL:03・3566・2139) 薬指のリングは本人私物

※『anan』2024年10月16日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・今井聖子(Canna) ヘア&メイク・浜田あゆみ 取材、文・関川直子

(by anan編集部)