キスが上手な人と下手な人の差は? しみけん直伝“ボディタッチ&キス”テク

2022.8.11
パートナーとより良いセックスをするためには、日々のコミュニケーションで互いの心身について深く知ることが不可欠。これからの触れ合いに備える二人、いま一度触れ合い方を見直す二人…それぞれの関係に役に立つ様々なTIPSをご紹介。

セックスを心から楽しむために!

communication

まずはテクニックの解説の前に、マインドセットの方法や、普段の生活の中で心がけておきたいポイントを伺いました。

見て、聞いて。相手のことを理解する。

「良いセックスとは、言葉にしなくても相手が望んでいることを汲み取れること。そのために、普段から相手の話をよく聞いて、掘り下げていくことが大切」(AV男優・しみけんさん)。「気持ちいいポイントは人それぞれ。相手の反応を見ながら感じる場所を探って」(AV女優・MINAMOさん)

自分自身の、脳と体の欲望を知っておく。

「まずはマスターベーションなどで、自分の感じやすいポイントや自分がどういうシチュエーション、行為に興奮するのかを把握しておくこと。その準備ができていないと、セックスがすべて相手任せになり、快感も相手の技量や経験値に左右されてしまいます」(ラブライフアドバイザー・OliviAさん)

ありのままを見せられる関係性を築く。

「パートナーと性についてなんでも話し合える関係性が理想。そのためには、恥ずかしがらず、心身ともに自分を開くことが大事。フィジカル的には、膣を清潔に保ったり、お尻のピーリングをしたり、普段からしっかりケアしておくことで、自信を持って自分を開けるようになります」(MINAMOさん)

快感は自律神経とも深い関係が。生活習慣も見直しを。

「女性が濡れたり、感じやすくなるのは、副交感神経が優位になった時。普段から自律神経を意識して、温活とストレスケアを忘れずに」(OliviAさん)。「ホルモンバランスを整えるために、イソフラボンの摂取、1日7時間以上の睡眠、適度な運動で血流を良くすることも重要」(しみけんさん)

大事なのは高度な技より、コミュニケーション。

セックスは二人で楽しむためのもの。相手任せにせず、しっかりコミュニケーションを。

「自分自身の快感ポイントを把握し、それをセックスの現場で擦り合わせていくのが理想ですが、初めのうちは緊張感もあり、思うようにはいかないもの。しっかり回数を重ねていくことで、体の相性も徐々に良くなっていきます」(OliviAさん)

一方でレス気味の人は、程よい緊張感を演出することも大切。

「セックスの時以外は互いに裸を見せない。日頃から新鮮な気持ちを保ち続ける工夫をすることも、いいセックスのためには必要です」(MINAMOさん)

テクニックにおいては、奇をてらったものは一切必要なし。

「キスでも愛撫でも挿入でも、単調な動きこそ気持ちいい。基本のポイントを押さえて、じっくりねっとり攻めることを意識してください」(しみけんさん)

これからご紹介する基本のテクニックを押さえて、パートナーとのセックスを楽しんで。

ボディタッチ&キス

セックスへの気持ちを高める大事なスイッチ。前戯へ、挿入へと、焦る気持ちを抑えて、この時間をしっかり、ゆっくり堪能して。

キスはおまけ扱いせず、純粋に堪能する時間を作る。

「キスの時間は最低でも10分~15分は必要。カチコチに固まったアイスはスプーンが刺さりにくいように、体がこわばった状態だと快感を得られにくい。相手の緊張をほぐしてリラックスさせるための時間だと思って、軽めのキスからディープキスまで堪能してみてください」(MINAMOさん)

唇と舌はとにかく柔らかく。ゆっくりねっとり味わうように。

「キスが上手な人と下手な人の差はスピードと力加減。下手な人は焦って舌先を速く動かしたり、唇に力が入って硬くなりやすい。上手な人はその逆で、唇の力を抜き、舌の接地面を広く持つ。そこから、ゆっくり、ねっとり、相手の舌をじっくり味わうように動かしていきます」(しみけんさん)

キスをしながら相手の髪や首にタッチ。Wで感じられるように。

「キスが上手な人は同時に手も動かし、セックスに向けて心が高まるムードが作れる。キスをしながら相手の髪や首筋を撫でたり、背中に腕を回して背骨や肩甲骨をなぞったり。性的なポイントに触れることで、言葉にせずとも“もっと先に進みたい”というサインを体で表現できます」(OliviAさん)

深く挿れたり、抜き挿ししたり…相手の舌の上で文字を書くのも◎ 。

「口と舌を膣とペニスに見立て、スローピストンをするイメージで動かしたり、フェラチオをするように相手の舌を吸い込んだり。擬似挿入感を演出して、セックスを妄想させても」(OliviAさん)。「相手の舌の上で文字を書くように舌先を動かすと、それだけで快感を与えられます」(MINAMOさん)

まずは互いのパーソナルスペースにイン。慣れたら、弱めの性感帯に触れて。

「心の準備ができていないうちに、いきなり体に触れてしまうのはNG。まずは、体温を感じられるくらいの距離に身を置き、相手がその熱気に慣れてきたらボディタッチを。腰や内ももなどの性的な部位は避け、二の腕や肩など、性感帯から外れた部分から触れると安心感を与えられます」(OliviAさん)

触る時は、流れを意識。広く密着→ゆっくりフェザーの順に。

「指先をゆっくり滑らせるフェザータッチは、相手に快感を与えるためのテクニックなので、心の準備ができていないとゾワゾワとした刺激になりやすい。最初は手のひら全体で触れたり、二の腕を密着させたり、広い面でのタッチから始め、慣れてきたらフェザータッチに切り替えを」(OliviAさん)

しみけんさん AV男優。出演作品は1万本以上、経験人数も1万人を超える性の求道者。女性専用風俗店『Sweet Spot』のプロデュースも手掛ける。著書は『1万人抱いてわかった! モテる男39の法則』(清談社Publico)など多数。Twitterは@avshimiken

MINAMOさん AV女優。2021年6月、圧倒的なルックスを武器に、100年に一度の超大型新人としてデビューし注目を集める。様々な配信サイトで売り上げ1位を記録。公式YouTubeチャンネル「MINAMOジャンクション」も好評。Instagramは@minamo_j

OliviAさん ラブライフアドバイザー、アロマセラピスト、日本性科学会会員。数々のメディアや講演会等で性に関する総合アドバイスを行う。著書は『セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ』(日本文芸社)など多数。Instagramは@oliviacatmint

※『anan』2022年8月17‐24日合併号より。イラスト・牛久保雅美 取材、文・春山繁美

(by anan編集部)