生田絵梨花「どうにもならないときは…無理せず安静に (笑) 」 幸せの掴み方

エンタメ
2022.04.10
俳優として、一人の人として、新たな道を歩き始めた生田絵梨花さん。自分に正直に生きて、努力で運を開く。そんな生田さんの幸せの掴み方とは?

どんなときも人と比べない。私は私だから。

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今年から心機一転、俳優として新たなスタートを切った生田絵梨花さん。すでに映画にドラマ、MCと活躍の幅を広げている。生田さんといえば努力で運を開いてきた人、というイメージがあるけれど。

「確かに運はいいかも(笑)。でも運ってときどきの流れや波であって、頑張って変えられるものじゃないと思ってもいるんです。運がいいなと思うと、だいたいその後ツイてないと感じることがあったりするので」

ツイてないと感じたときは?

「いったんあきらめます! 努力しても、どうにもならないときもある。それに結果ばかり求めちゃうと『こんなに頑張ったのになんで?』って負のループに入っちゃう。だからって全てを放棄するんじゃなくて、ワクワクすることに目を向けるとか、無理せず安静にするとか(笑)。そのときしたいことをするようにしてます。頑張りどきは必ずまた来るものだから、次の波が来たときにそれに乗るための準備をしておきたくて」

そう話す一方で「実は私もまだ手探り中なんですよ」と苦笑する。

「今は自分がほんとに前に進めているのかピンとこなくて(笑)。読者の方は『運の掴み方を教えてよ!』って感じでしょうけど、私も生まれ変わってまだ初心者マーク付けてる状態なので(笑)。でも一つ言えるとしたら、人と比べないこと。自分は自分。自分は何が好きか、何がしたいか。それを考えてやっぱり私は、挑戦してみたいなって! 一つの道に絞らず新しい経験をして、自分の変化を感じたいと思ったんです」

そしてこの春は2年前に中止になったミュージカル『四月は君の嘘』に再登板する。それも強運の証!

「必ずいつか演じたいと思っていたのでうれしいです。これは大切な人と出会って人生の彩りを取り戻していく男の子と女の子の話なんですけど、この2年で多くの人が、世界がモノトーンに見えるような、今作の登場人物と重なる体験をしてきたと思う。そんな今だからこそ、演じる意味もさらに深まった気がします」

これまでも、舞台の上から観る人にパワーを届けてきた生田さん。日々全力で挑むために、心がけているルーティンはあるのだろうか。

「私の場合は“食”です! マチソワ(昼夜2回公演)の日は炊飯器を楽屋に持ち込んだり、地方公演先でミニ鍋したり(笑)。気持ちでいけると思っても体が疲れたらマイナス思考になっちゃう。でも食べて寝てればだいたい大丈夫! あとは今までいただいた思い出深い手紙や物を持ち歩いて力をもらっています」

さらに地方を訪れたときにはスケジュールの合間に、近くの神社に足を向けることもあるという。

「手は合わせるけど、お願いはしません。神様も忙しいと思うし(笑)。だから…ただ『見ててね』って。もし私が頑張りきれなかったら、遠くから応援してねって」

もうすぐ開演のベルが鳴る。待望の舞台に立つ生田さんの姿を、幸運の神様もきっと見ているはず。

いくた・えりか 1997年、ドイツ・デュッセルドルフ生まれ。昨年末に乃木坂46を卒業。今後、俳優としての活動も注目されている。5月7日から日生劇場で上演予定のミュージカル『四月は君の嘘』でヒロイン・宮園かをりを演じる。
シャツ¥26,400(デザイナーズ リミックス/コロネット TEL:03・5216・6518) スカート¥60,500(ヘンネ/ヘンネ カスタマーサポート) ピアス¥79,750 リング¥192,500(共にカラットアー/イセタン サローネ六本木) パンプスはスタイリスト私物

※『anan』2022年4月13日号より。写真・三吉杏奈(TRON) スタイリスト・SHOCO ヘア&メイク・北原 果(KiKi inc.) 取材、文・大澤千穂

(by anan編集部)

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