アンジュルム「10人で家族」 各メンバーが語る、強い結束力の秘密

エンタメ
2021.07.20
新体制となっても変わらず個性を尊重し合い、前へ前へと歩みを進め続けるアンジュルム。そんなハロー! プロジェクト屈指の個性派集団の、強い結束力の秘密とは。

竹内朱莉

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アンジュルムは本当に仲が良くて、“部活”っていう感じのグループ。女の子10人で、ここまで仲がいいのはすごいな、って自分でも思います。最年長の私と、最年少のわかなちゃんの年齢差が10歳もあるのと、新メンバー以外は全員、同期がいないという編成も、もしかしたらいいのかも。あと、私はリーダーなんですが、普段から基本的に怒ることがないんです。そして私が一番うるさいので(笑)、下の子たちものびのびやってくれてるのかな、というのはあります。グループの絆が深まったと一番感じたのは、2016年の冬、桃奈が加入したばかりの頃、当時のメンバー全員で遊園地に遊びに行った時です。当時の桃奈は人見知りで、誰ともしゃべらず、常にケータイしか見ていない感じの子で。でも遊園地に行ったら急に覚醒したように、人一倍騒いでたんです。こんな子だったんだ! って驚くと同時に、桃奈がやっと心を開いてくれたことがうれしくて。楽しさが倍増して、あの日の記憶は今でも鮮明に残っています。

今のメンバーでの単独ライブがまだできていないので、まずそれを叶えたいですね。アンジュルムのステージは迫力があるし、大人っぽくてカッコいい楽曲もあって、パフォーマンスを見ていただいたら好きになっていただける自信があります。ぜひanan読者のみなさんにも見ていただきたいです!

たけうち・あかり 1997年11月23日生まれ、埼玉県出身。アンジュルム2代目リーダー。『60TRY部』(ラジオ日本)では火曜日レギュラーを務めている。特技は正師範の資格も持つ書道。パンツ¥5,500(selectMOCA https://m.selectshopmoca.com) イヤリング¥2,090(ゴールディ TEL:0120・390・705) トップス、インナーはスタイリスト私物

川村文乃

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身長が高いので、手足の長さを活かしたダンスを見ていただきたいです。あと、高めで甘さのある歌声も、金平糖みたいで特徴があるかなと思います。グループのサブリーダーですが、肩書から受ける印象ほど大きな役目はなくて(笑)。強いて言えば、メンバーのサポート役ですかね。私はぐいぐい引っ張るよりも、後ろから支えたいタイプなので、自分に合っていると思います。あとは、ファンの方に向けてのお知らせ係と、写真や動画の撮影係。ふざけすぎていて見せられないお宝映像も多いです(笑)。みんな本当に賑やかなんですよ。ファンのみなさんが思っているイメージそのまま…、いやそれ以上かもしれない(笑)。そのくらい、自然体でありのままの自分でいられる場所が、アンジュルム。メンバーは、困っている子がいればみんなで支えるし、辛いことも大変なことも、気持ちを共有して乗り越えていける仲間! ライブが終わった直後とか、誰ともなく「アンジュルム、好きだ~!」って口にするんです。その時は、たいていみんな同じ気持ちなんですよね。素直に自分の熱い想いやグループ愛を伝え合えるアンジュルムは温かくて、最高~! ファンのみなさんも、いつも温かいコメントをくださって感謝しています。私が種だとしたら、みなさんは私を成長させてくれるお水。たくさんのハートを送りたいです。

かわむら・あやの 1999年7月7日生まれ、高知県出身。同県の観光特使や高知市PR大使を務める。美脚の持ち主で「特に膝下が好き。ちぎれるくらい揉んでます」。夢はアリーナ規模でライブ。シアーTシャツ¥9,900(オードリー アンド ジョン ワッド/ランドワーズ TEL:03・6415・3511) インナートップス¥1,490(ベルシュカ/ベルシュカ カスタマーサービス TEL:03・6415・8086) スカート¥5,390(ナディア フローレス エン エル コラソン TEL:03・5772・6661) イヤーカフ¥1,980(ヘンカ/ロードス TEL:03・6416・1995)

佐々木莉佳子

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好きなことは表現すること。苦手なことは型にはまること。アイドルという言葉にはキュートな響きがあるけど、その枠に収まらない中性的な魅力や強さも出したいと思っています。私は10代前半からアイドル活動と並行して雑誌のモデルもしてるんですけど、その二つはまるで違う世界に見えて通じる部分も多く、両立して得るものは数え切れないほど。ライブの経験があるから撮影でも大きく動けるし、撮影のポーズを研究すればステージ上での仕草も磨かれる。どちらの仕事でも大切にしているのは「カラーレスでいること」。何でも挑戦したいし、どんな服も着たい。何色にも染まれるまっさらな私でいたい。三浦大知さんの「COLORLESS」を仕事前に聴いて、自分に気合を入れています(笑)。

アンジュルムとしての活動はもうすぐ8年目。後輩が増えてグループの関係性も変化してきているけれど、みんなのことが大好きです。私自身愛情表現がオープンなので、抑えるのが大変なくらい(笑)。年齢差は意識せず後輩ともラフに接するのが私流。だからあまり先輩って思わないでいいよ、って言ってます。今はアドバイスもすべき立場になったけど、そっちは本当に苦手なんですよね。私が自分らしさを大事にするタイプだから、後輩の個性も尊重した上で言いたい。それがなかなか難しくて…。私ももっと成長しないと!

ささき・りかこ 2001年5月28日生まれ、宮城県出身。’13年にハロプロ加入。アイドル業の傍らモデルとしても活躍を続け、今夏『CanCam』の専属モデルに。一層期待が集まる。愛称りかこ。タンクトップ¥4,840 パンツ¥10,780(共にナディア フローレス エン エル コラソン) ネックレス¥6,600(イロリエール/ロードス)

上國料萌衣

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アンジュルムって、10人で家族だと思ってるんです。新メンバーが入り、最年長と最年少の差が10歳まで広がって、より家族っぽさが出た気がしますね。でもわかなちゃんは末っ子ではなく、おばあちゃん(笑)。頭もいいし、一番しっかりしてるんじゃないかと思うくらいで、末恐ろしいです。竹内さんは、いつも一番ふざけてて子どもっぽいところもあるんですけど、先日、私が初めて『ヒルナンデス!』に出た時、全然うまくいかなくて落ち込んでしまって、帰り道に大泣きして竹内さんに電話をしたんです。そうしたら「あはははは! 気にすることないよ」って笑い飛ばしてくださって。なんだかホッとして、さらに涙が出てきました。その後、いろいろアドバイスしてくださったり、次回の台本を見ながら対策を考えてくださったりと、やっぱりリーダーだな、と思いましたね。

いい関係でいるために大事なのは、距離感。お互いに気を使わないために、素でいることも大事だけど、それはお互いの心地よい距離感がわかり合っていてこそ。アンジュルムはそこがうまくいってる秘訣だと思います。

私個人の課題としては、アンジュルムの魅力をもっと世の中に広めることと、歌もダンスもトークもさらに磨くこと。歌は褒めていただくことも多いんですけど、表現の幅をもっと広げて、自分の色を出していきたいです。

かみこくりょう・もえ 1999年10月24日生まれ、熊本県出身。『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)でブレイク。『ヒルナンデス!』(日テレ系)の水曜シーズンレギュラーも務める。ショートパンツ¥3,990(ザラ contact.jp@zara.com) イヤリング¥2,090(ゴールディ) トップスはスタイリスト私物

笠原桃奈

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メンバー同士、とにかくお互いのことが大好きで、個性や好きなものを認め合えている。そんなすばらしい仲間だな、と思います。私は人見知りで、なかなか自分から人と打ち解けることができないんですけど、入った当初、9歳上の和田彩花さんが最初から対等に話してくれたのがすごくうれしくて、それに支えられていたんです。だから私も最年少のわかなちゃんを、そんなに後輩扱いしないで、対等に話せたらいいなと思ってます。

アンジュルムはプライベートでも仲が良くて、少し前ですが、川村文乃ちゃん、上國料萌衣さん、元アンジュルムの船木結さんと私の4人で、船木さんの地元の大阪を旅行したんですよ。船木さんのお父さんに案内してもらって観光して、めちゃくちゃ楽しくて。みんな年齢もアンジュルム歴もバラバラなんですけど、その4人が同じ時間、同じ青春を過ごしてるって、すばらしいことだな、とその時に思ったんです。それはアンジュルムメンバー全員、同じ。私はアンジュルムが一番だと思ってるので、グループをもっと多くの人に知ってもらいたいですね。今回、ananに登場させていただいて、これを機に私たちを知ってくださる方もいらっしゃると思います。勇気を与えてくれるような楽曲も多いので、MVを1分だけでも見ていただいて、好きになってくださったらうれしいです!

かさはら・ももな 2003年10月22日生まれ、神奈川県出身。特技はバレエで、その歴は9年。2021年いっぱいの活動でアンジュルムを卒業し、海外で歌とダンスを学ぶことを発表。キャミソール¥1,980(selectMOCA) イヤーカフ¥2,200(シースキー/ロードス) スカートはスタイリスト私物

伊勢鈴蘭

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クラシックバレエを習っていたこともあって、振付に開脚を取り入れてくださったり、特技を活かした見せ場を作っていただけてありがたいです。さらに磨きたいのは歌。ステイホーム中、大好きな宝塚などいろんな歌を聴いて元気をもらえて、改めてその力を実感しました。なかでも、『レ・ミゼラブル』の「民衆の歌」に感動! 私も、歌やダンスを活かせるミュージカルをやってみたいです。

アンジュルムでは、そんなつもりじゃなかったのに、ボケ担当になってました(笑)。竹内さんが振ってくるんですよ~。でも、竹内さんはすごく優しい方。加入当時、ダンスに苦戦して、竹内さんとのパフォーマンス曲でうまくできなかった私に付き合い、熱心に教えてくれた優しさに泣けました。

実は、新メンバー3人が入る前、先輩方が卒業した後に残った7人には大きな不安がありました。この時に団結できたことで、アンジュルムはより強くなれたと思います。今は全員がお互いをリスペクトし合える関係性。仲がいいからこそ、いいところは褒めて、よくないところも言い合えるんです。しかも、相手を傷つけないように、笑いに変えて伝える優しさも忘れません。一人になりたそうな人がいれば、その空気を感じ取って、他のみんなも自分の時間を過ごしています。自然とそうできるって、もう家族ですよね。

いせ・れいら 2004年1月19日生まれ、北海道出身。’18年加入。趣味は宝塚鑑賞。あざとキャラとしても注目を集めている。「人狼ゲームは一番弱いです。ルールが理解できなくて(笑)」オールインワン¥6,900(mite https://www.mite.co.jp) イヤリング¥2,090(ゴールディ)

橋迫 鈴

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洋服なら柄×柄、動物なら爬虫類が好き。そういう意味ではちょっと変わった性格かもしれません(笑)。家ではトカゲ5匹とヘビ1匹、カエル3匹、フクロウ2匹と猫と犬と暮らしていて、一番の仲良しはヒョウモントカゲモドキのぷんちゃん。顔がかわいらしいから! グループでの私は“孫担当”。前に自分でそう言ったら、みんなも「孫っぽい!」って言ってくれて定着しました(笑)。今は背伸びせず、そんな15歳らしさを歌いたい。ハロプロには「おじいちゃん、おばあちゃん」とか家族が歌詞に出てくる曲が多くあるし。いたずらっ子的存在だった辻さん加護さんの曲も歌ってみたいです。私自身もいたずら好きなので(笑)。でも得意のダンスでは、思い切りカッコよく! クセと無駄のない動きがポリシーなので、そこを見てほしいです。

オフでは妹や弟の面倒を見る立場。そのせいか年上に甘えるのが苦手で、先輩に送るLINEも絵文字ゼロの「ですます調」でした。でもある時、上國料さんが「絵文字とか使っていいんだよ」と言ってくださり、勇気を出して使ってみたら…自然と会話が弾むようになって距離が縮まったかも! アンジュルムは年齢差はあるけど自由なグループ。お弁当を選ぶ順番も自由です。でも私なりのけじめとして、先輩たちの好きな唐揚げ弁当には手を付けないって決めているんです(笑)。

はしさこ・りん 2005年10月6日生まれ、愛知県出身。ハロプロ研修生を経て’19年にアンジュルムに加入。清潔感あふれるショートカット姿と技術力の高いダンスが魅力。愛称りんちゃん。シャツ¥2,990 ショートパンツ¥2,990(共にベルシュカ/ベルシュカ カスタマーサービス) インナーはスタイリスト私物

川名 凜

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去年の11月に新メンバーとしてアンジュルムに加入した川名凜です。ニックネームは、カエルが大好きなのと、同期の為永幸音ちゃんが「シオンヌ」って呼ばれているので、それに揃えて「ケロンヌ」になりました。

先輩に自分から話しかけに行ったりは、まだ緊張してしまってできないので、楽屋ではおとなしいほうかも…。でも、同期の3人はもう打ち解け合っていて、なんでも話しています。この間も、幸音ちゃん、わかなちゃん、橋迫さんとプライベートで遊びに行きました。始発くらい朝早い電車に乗って、まずスポッチャに行き、ローラースケート、ロデオマシン、卓球、ビリヤード、テニス、トランポリンなどで遊びまくりました。その後、みんなで串カツの食べ放題に行って、駅ナカで買い物したりして、楽しかったです。

同期とはずっといい関係でいるためにも、思ったことは言うようにしています。仲はいいけれど、もちろん仕事仲間でもあるので、「ここはこうしたほうがいいと思う」というようなことは、その都度、包み隠さずに言ったほうが後々変な空気になったり、距離が生まれたりもしないかなと。入ってみてわかりますが、アンジュルムはみんながお互いを大切に思っているグループ。普段からよく言葉を交わし合うし、先輩に褒めてもらうと、もっと頑張ろう! ってやる気が出ます。

かわな・りん 2003年12月6日生まれ、千葉県出身。2020年11月2日にアンジュルム加入。小中学校では吹奏楽部などでトロンボーン、バイオリンを担当。高校の部活はチアリーディング部。ブラウス(インナーセット)¥8,250(kaene/ロダン TEL:092・622・2552) ショートパンツ¥3,990(ザラ) イヤリング¥6,600(イロリエール/ロードス)

為永幸音

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曲の主人公になりきって表現することが好き。そんな私の強みは表情…というか全力の“顔芸”です。新曲「愛されルート A or B?」の歌詞は迷ってばかりの主人公が優柔不断な自分に重なって、さらに顔芸に力が入ります(笑)。私も半年前の加入時は、個性の強いメンバーの中で立ち位置を決められずにいたけど、最近は自分から輪の中に入っていけるようになりました。きっかけは先輩のブログ。「あのコスメ、かわいかったです」なんて感想から話が弾んだり…。そうして会話することで私の“素”も伝わるのかな。最近は「真面目そうに見えて意外にポンコツ!」なんてツッコんでいただいたり。私を面白くしようとしてくれる先輩の愛を感じてます。

アンジュルムはお互いへの愛が強いグループ。メンバー間に最大10歳の年齢差があるけど「これ、知ってる~?」なんて会話でジェネレーションギャップも楽しんじゃう。違いを拒否しない、そして一人一人に強い信念があるところが好き。私の信念はそんなアンジュルムを誰よりも愛し抜くこと。そしていつかはその魅力を広く発信できるPR担当を目指したいです。昨日も寝る前にアンジュルム愛が爆発して、どうしたら多くの人に私たちの曲を聴いてもらえるかを考えに考えて…。一度聴いたら、好きになってもらえる自信はあるので、よろしくお願いします!(笑)

ためなが・しおん 2004年2月9日生まれ、長野県出身。力強いダンスと、柔らかな素顔がギャップ。中学校の放送部で培った澄んだ美声で、声のメディアや演技にも興味津々。愛称は為ちゃん。イヤーカフ¥12,000(メメル/ロードス) その他はスタイリスト私物

松本わかな

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最年少で小柄なので、グループの中では“近所のちっちゃい子”だと自分では思います。先輩たちからよく「しっかりしてるね」って言っていただきます。先輩たちは私にとっては優しい大人のお姉さん。でも、いただいた差し入れをジャンケンで勝った人から選ぶ時はみんなガチで、先輩も後輩も関係なくなります(笑)。いい意味で、上下関係がありすぎないからこそ、アンジュルムはいい関係性を作っていけているのかなって思います。

これから磨いていきたいのは大好きな歌です。加入前はお姉ちゃんやお母さんとカラオケに行くと、ハロプロ縛りで5時間とか歌っていました。でも、アンジュルムに入って歌うとなった時に、自分の好きに歌うだけでは足りないんだなって。ディレクターさんから「この音はもっと跳ねて歌って」「リズムを意識して」と言われて、歌う難しさや奥深さに気づくことができました。だからこそ、ますます歌が面白く感じられるようになりましたし、パワフルな歌を届けられるようになりたいと思います。ダンスはあまり得意じゃなくてレッスンや振り入れでつまずくことが多いです。でも、同期の為ちゃんや凜ちゃんが一緒に練習してくれます。どんなことでも気軽に話せて、相談すれば、励ましてくれたり勇気をくれたり。私のことを一番よく知ってくれる、なくてはならない二人です。

まつもと・わかな 2007年9月1日生まれ、神奈川県出身。’20年11月加入。澄んだ高音が魅力。中2とは思えないしっかり者。「7年間テニスを続けて、肉体面と負けん気が鍛えられました」ワンピース、インナーはスタイリスト私物

アンジュルム 2009年4月に前身の「スマイレージ」が結成。その後’14年にフランス語のange(天使)とlarme(涙)を組み合わせた「アンジュルム」に改名し、再スタートを切る。最新シングル『はっきりしようぜ/泳げないMermaid/愛されルート A or B?』が好評発売中。

※『anan』2021年7月21日号より。写真・東 京祐 スタイリスト・高垣鮎美(LOVABLE) ヘア&メイク・白水真佑子 鈴木海希子 kika 取材、文・大澤千穂 小泉咲子 古屋美枝 撮影協力・AWABEES TITLES

(by anan編集部)

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