人のセックス観の数だけ異なる作品の捉え方がある。
“猥談”が様々なメディアで満喫できるように。オーディオドラマ『禁断の告解室』プロデューサーの益田千愛さん(TBSテレビドラマ部)に話を聞いた。
「企画募集の話があり、まず思い浮かんだのが“エロティック”。地上波ではできないことで、音で想像させるラジオ形式という点からこれしかないと思いました。セックスに対する考えは人によって全く違うので苦労はありましたが、今回は性に隠されている感情の裏側を描きたいと思い、追求しました。なので、この作品の中では“心がセックスしている”ということを大切にしました。交わっていなくても、心は繋がっている感覚が今だからこそ必要だと思って。人の数だけいろんな描き方が生まれる、今後も深く掘り下げていきたいテーマです」
『私が獣になった夜』
誰にも言えないけど、共感。リビドーを刺激するエモーショナル・ラブストーリー。
「女性だって本能のままに求めたい夜がある」。異性を全く意識しない“安全な”関係性の中で、相手を突然男として意識してしまう瞬間。その気持ちの変化をテーマに描いた全4話のショートドラマ。女性が共感できるポイントに重点を置いた「わかる」エピソードが展開される。各回は約20分で1話完結なので、気軽に見られるのも嬉しい。ABEMAプレミアムで配信中。第1話の一部はYouTubeでも無料で見ることができる。
『禁断の告解室』
リアルな息づかいや物音でより深い興奮へ誘う、魅惑のオーディオドラマ。
主人公の茉子は、ある日、異性の友達の突然の訃報を聞く。葬式に行くとそこは教会で、神父に奥にある“告解室”に導かれる。夫との苦しい結婚生活から救われたいがために出会った彼との濃厚な日々を聞いた神父は、彼女に寄り添い…。ナレーションなどを極力なくし、“没入感”を満喫できるTBSラジオのAudioMovie(R)にて無料配信中。イヤホンをして、密かに興奮するのもいいかも。https://audiomovie.jp/kindan/
※『anan』2021年7月14日号より。
(by anan編集部)