「魔法の絨毯」がTikTokで大ヒット! 川崎鷹也1stアルバム再リリース

エンタメ
2021.05.30
2018年にリリースした楽曲「魔法の絨毯」が昨年TikTokからバイラルヒット。それを機にテレビ出演なども増え、勢いが止まらないシンガーソングライターの川崎鷹也さん。地元・栃木の自然豊かで「娯楽はボウリングかカラオケしかなかった」という高校時代を経て、歌が歌いたいという夢とともに上京。お客さんがゼロの時だって武者修行のように週に1度のライブ活動を続けていたある時、友人や家族から、まさに寝耳に水のような「バズってるよ」という連絡を受けた。
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「僕自身、なんで今『魔法の絨毯』がTikTokで広まってるの? という気持ちでした。きっかけは去年の夏に、恋愛で悩まれてた方が『もう恋なんかしたくない』と書いた真っ黒な画像のBGMに『魔法の絨毯』を流して投稿したこと。コメント欄が恋愛相談で盛り上がって『こんな恋をしています』とか『元カレが忘れられなくて』なんて励まし合ってて。そんなコメントを見ていくと『ていうか、この曲良くね?』みたいな話にだんだんなり(笑)、いろんな方が投稿に『魔法の絨毯』を使ってくれるようになったんです」

お金も地位も名誉もないけど君を守りたい、そんな真っすぐな愛を伝えている「魔法の絨毯」。この曲が収録されたファーストアルバム『I believe in you』が、時を経て今回、全国流通盤として再びリリースされる。

「もともと3年前にライブハウスやショッピングモールの営業で地道に手売りしてきた作品です。当時にしか表現できなかった歌い方やギターのニュアンスがこのアルバムには入っていて、僕が歩んできた人生に嘘はないし、後悔もないし、胸を張って今またこうして全国の皆様に届けられることが嬉しいです」

「魔法の絨毯」で愛を伝えた「君」とは結婚生活3年目。今も何気ない日常の、ふとしたきっかけで曲が生まれる。

「寝る前に“今日食べたきのこハンバーグめっちゃ美味かったな、曲にしよう!”って『きのこハンバーグ』という曲ができたり(笑)。そうやって生活をしていく上で嬉しかったり腹が立ったり喜んだり、感情のメーターが揺れ動いた時に“曲を書きたい”という欲求が生まれます。家に帰ってごはんが食べられることや、洗濯物が乾いていること、そんな当たり前の日々を、これからも歌っていきたいんです」

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ファーストアルバム『I believe in you』。母親への想いを手紙のように綴った「拝啓、ひまわり」やSNS発大ブレイク曲「魔法の絨毯」など、ギター1本で真摯に弾き語る全9曲。¥2,500(ビクターエンタテインメント)

かわさき・たかや 1995年5月16日生まれ。栃木県出身のシンガーソングライター。2018 年にソロ活動をスタート。’20年に「魔法の絨毯」がTikTokを起点にバイラルヒットし一気に注目を集める。

※『anan』2021年6月2日号より。写真・黒川ひろみ 取材、文・上野三樹

(by anan編集部)

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