片桐:『コント太郎』の最終回から間隔を空けずに始まった新番組ですが、音楽やコーナーも全て変わったので、新鮮味がありましたね。
やつい:番組名のケツビは、“尻に火をつける”という意味で、心機一転、ヤル気に満ち溢れています。今回、番組用のビジュアル写真やポスターも自分たちで作ったんです。
今立:ラジオなのに衣装がありますからね。3人色違いで、僕はエレ片のヒロインとして、このピンクを着こなせるようになりたい。
やつい:…。僕は赤。燃えているけれど、炎の中では温度が低いから冷静に番組を回していく感じ?
片桐:僕はイエローだけど、なんだろう、ドジ役とか?
今立:面白キャラ。戦隊系でもイエローって、そういう役回りだよね。
やつい:トリックスター的な感じで、いろんな一面を見せていきたいよね。
――片桐さんの新しい相方を探し、キングオブコントに出場する「KOC決勝への道」も始まった。
やつい:今年から即席ユニットの出場が解禁されたことで生まれた企画です。ラジオに相方候補を呼んで、リスナーからもネタを募集するんです。
片桐:相当なプレッシャーですよ。誰かとふたりでお客さんの前に立ってコントするなんて、10年以上やってないから、めちゃくちゃ怖い。
今立:でも絶対に注目を浴びるよね。
やつい:バズってシェアしてウェーブしたくなる目玉企画ですから、期待してほしい。マジで優勝候補。
片桐:いやいや…。
――読者に向けて『エレ片のケツビ!』をアピールしてください。
今立:うーん、まぁananが推してくれているから聴いてっていうのが、読者には一番響くかな? radikoができてラジオも聴きやすくなったし、Podcastなら遡って聴けるし、6月には、ラジオ15年の集大成となるオフィシャルブックの発売も決定したし。
やつい:それだけ愛されている番組ってことだから、本はみんなに愛される大きな墓みたいな感じ? 墓参り感覚で読んでほしいよね。
片桐:ラジオは1時間になって、今まで以上に聴きやすくなったと思う。まぁ結局話していることは、くだらないことばかりで、anan世代に響くかわからないけれど…。でも学生時代とかって夜中になんでもないことを友達とただただしゃべっているだけで楽しかったじゃないですか。それを45~47歳の3人のおじさんたちがやっているという奇跡を体感していただき、単純におもしろがってもらえたらうれしいです。
今立:土曜の深夜だしね。週末は家で過ごしている人とかにね。
やつい:週末の夜もうちらがいるから寂しくない。ラジオはブルーライトも出ないから、目にも優しいし、安眠効果もある。寝る前に、『エレ片のケツビ!』いかがでしょうか。
3人が軽妙なトークを繰り広げる『エレ片のケツビ!』は毎週土曜25時~TBSラジオで放送中。同番組Podcastは毎週月曜配信。オフィシャルブック『ありがとうエレ片のコント太郎 完全読本(仮)』(PARCO出版)は6月30日発売予定。
写真左から、
やつい いちろう 1974年11月15日生まれ、三重県出身。お笑いコンビ「エレキコミック」のボケ担当。今年10周年となる「やついフェス2021」は、6月19・20日に開催決定。
片桐 仁 1973年11月27日生まれ、埼玉県出身。コントグループ「ラーメンズ」でデビュー。俳優、声優、彫刻家など、さまざまな顔を持つ。YouTubeで「ギリちゃんねる【片桐仁公式】」を配信中。
今立 進 1975年9月27日生まれ、東京都出身。お笑いコンビ「エレキコミック」のツッコミ担当。観る・聴く・読む全部入りのハイブリッドメールマガジン「エレマガ。」は、ほぼ毎週月曜に配信。
※『anan』2021年5月19日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) インタビュー、文・鈴木恵美
(by anan編集部)