「これ、どう思います?」と問うのがカギ 横澤夏子、トーク術を語る

エンタメ
2021.05.16
出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、車中を豊かな時間に変えてくれる女性、「移動を充実させてくれる女」になりきり。

相手の事情を考えて楽しませてくれる人は素敵。

yokosawa natsuko

今回紹介するいい女は、私のマネージャーさんです。前の現場と次の現場のあいだに移動時間しかないケースがあるのですが、そうなるとお昼を買ったり、食べたりする時間が取れず、困ることも。先日も、いつお昼が食べられるんだろうと落ち込んでいたら、マネージャーさんが「これ、移動の車で食べてください」とおにぎりを渡してくれました。私より早い時間に現場入りしているはずなのに…と嬉しい気持ちに。しかも、私が好きなお菓子まで用意されていて、彼女のおかげで最強の移動時間になりました。さらにすごいのが、移動している時に、面白い話をしてくれるところ。「催眠術の講座に通ったことがある」とか、「恋人と結婚するかしないかの瀬戸際なんです」など、ゾクゾクするような話を小出しにしてくれるんです。しかも、話の尺がすごく絶妙で、いつもいいところで話が終わるから、「さっきの話はどうだったの?」とその後も盛り上がれる。「昨日あった怖い話なんですけど…」と続きが気になるフレーズから話し始めるのもうまい。結局、その話は「目の前にいた知らないおじさんが突然、袋をくれたんですよ。私がお弁当を手に持っていたからそれを入れなよということなんですけど」と、期待に応える内容を提供できるのもすごいと思いました。

まずは、ちょうどいい時間のエピソードを選べるよう、自分の話の長さを普段から計算しておくとよさそうです。また、「これ、どう思います?」と問題提起するなど、相手が自分の意見を言いたいと思うようなトーク選びをすることも、楽しい会話につながるはず。マネージャーさんと別々に移動する時はすごく寂しい気持ちになるのですが、私もそんなふうに思われる人になれるよう頑張りたいです!

よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。昨年2月に第一子を出産。

※『anan』2021年5月19日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾

(by anan編集部)

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