歯ヨガで舌の位置を戻し、口まわりの老化をストップ。
顔がたるんでほうれい線が目立ってきた、太ったわけでもないのにあごがもたついてきた…。もしかしたらその原因、舌の位置が関係している可能性があるかも。
「舌はほぼ筋肉でできていますが、しっかり噛まない食生活や会話不足などで舌を動かさなくなると、舌の筋肉や舌を支える筋肉が衰えてしまい、舌が本来あるべき正しい位置である、上あごにくっつかなくなります。そうすると、顔のたるみなどの原因になり美容面で影響が出るほか、咀嚼や飲み込むこと、鼻呼吸がうまくできなくなったり、将来的には全身の健康を損ねるリスクにつながる恐れも」(歯科医・小島理恵先生)
それを解消できるのが歯ヨガ。
「口まわりのこわばった筋肉をほぐして、舌の正しい位置を意識して行うと、顔の歪みやたるみが改善します。今の若い世代は、スマホ生活で姿勢が悪く、ほうれい線が年齢より目立つ人も多いので、今のうちからケアしてください」
毎日1回やればいいのも手軽。
「早い人だと1週間、ほとんどの方が2週間でたるみが解消して小顔になります。10分もあればできて、年齢関係なく効果絶大なので、ぜひ毎日の習慣に」
咬筋マッサージ
エラ張り顔をすっきりシャープに。
食いしばりグセなどで咬筋が硬くなると、顔が横に広がり左右非対称に。コリを一掃してすっきり!
1.両手の人さし指、中指、薬指の3本の指の腹をあご先にのせて押さえる。コリをほぐすように強めに圧をかけながら、外回りに指をぐるぐると5~6回回す。
2.あご先に当てた指を、あご先と耳の前を結んだラインに沿って少しずつずらしながら、4~5か所、1と同様に指先をぐるぐると回して咬筋をほぐしていく。
3.耳の前までほぐしたら、耳から首の横を通って鎖骨まで、リンパを流すようなイメージで指を滑らせる。1~3を5回繰り返す。
小島理恵先生 小島歯科医院副院長。歯ヨガ協会理事長。失ったり欠けた歯を補う補綴専門医。著書に『歯科医が教える 歯ヨガ 歯と口から免疫力を上げる』(KADOKAWA)。
※『anan』2020年11月4日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・武居詩織(HOLIDAY) 取材、文・岡井美絹子
(by anan編集部)