日本では自分が所有しているものを修理し、繰り返し利用したりリサイクルすることが一般的になったが(3R)、欧米ではさらに進み、買う行動以外の6つのR行動を実践しようという考えが浸透してきた。
「モノを増やす“買う”行動の前に6Rを意識するといいんです。特に順番が大事で、1のRefuseから順番にできることを増やしてみてください。ちょっとした行動の積み重ねで、自分の生活だけでなく、周りの環境、社会、世界まで変えていけると思います」(一般社団法人エシカル協会代表理事・末吉里花さん)
モノとの向き合い方を変える、「6R」のススメ。
1、Refuse(断わる)
レジ袋やプラスチックのストローなど、必要のないものを断る。その際、なぜ要らないかの理由も伝え、考えを広めるきっかけにする。
2、Reduce(減らす)
たとえば、プラスチックの消費を減らすためにマイボトルを持つ、エコラップを使うなど、環境に悪いものの不要な消費を減らすこと。
3、Repair(修理する)
使えなくなったらすぐに買い替えるのではなく、修理に出して長く使う。アフターサービスが充実している製品を選ぶのも大切。
4、Reuse(繰り返し使う)
買ったものはすぐゴミにせず、何度も使い続けること。自分にとって不要になったものを他者に使ってもらうエクスチェンジも含む。
5、Repurpose(形を変える)
アップサイクルと同義。デザインや技術の力をプラスし製品の元の形を変え、付加価値をつけて新たなものに作り替えること。
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6、Recycle(リサイクルする)
素材別に仕分け、別の形で再利用したり、新たな製品を作ること。日本はリサイクルの技術が高いので、6Rの中ではよく行われている。
末吉里花さん 一般社団法人エシカル協会代表理事。日本全国の自治体や企業、教育機関などでエシカル消費の普及を目指し講演を重ねている。著書に『はじめてのエシカル』(山川出版社)など。https://ethicaljapan.org
※『anan』2020年4月8日号より。イラスト・石山さやか 取材、文・板倉ミキコ
(by anan編集部)