――お二人が人との関わりや関係性を築く上で最も大事にしていることは何でしょうか。
吉田:芝居も一緒だけど、まず人の話を否定せずに最後までちゃんと聞くことかな。それを呑み込んだ上で自分の意見を言うこと。いつも気をつけてますね。
坂口:この前初めて鋼太郎さんと飲みに行ったんですが、その時もまず僕の話を聞いてくれました。
吉田:年とってくると価値観が固まってきちゃうから、頭ごなしに自分の意見だけを言いがちなんだよね。僕も本当は、頑固がひどいの。物分かりよさそうなふりしてるだけで(笑)。
坂口:僕の場合は、これちょっと違うかもしれないけど、家族や身近な人には肌に触れるようにしてます。年をとるにつれて、そういう機会ってなくなってくるんですよね。だから僕、母親に会ったら絶対にハグするんです。
吉田:それなかなかできることじゃないよ。お母さんうれしいだろうねぇ。
坂口:まあもう慣れてる感じですけどね。だから今98歳のおばあちゃんに会っても、腕をさすったりして。そういう肌の触れ合いはすごく大事だと思っています。
吉田:健太郎って、優しくていいところだらけだよ。
坂口:いや、僕だってダークサイド持ってますよ(笑)。
吉田:うん、そんな気もするけどね、あはは(笑)。でも人間ダークな部分はみんな持ってるから。
坂口:今度鋼太郎さんともうちょっとじっくりお酒飲んで、黒い部分を徐々に出していきたいと思います。まず白からグレーになって、そこから黒くなるっていうのをお見せしたい(笑)。
吉田:とかいって、そんなに大したことないと思うな(笑)。
坂口:そういう鋼太郎さんこそ魅力だらけですよ。不思議なんだけど、話をしているだけで好きになるんです。そうそう、公園のシーンを撮影する日に、鋼太郎さんが飼っているワンちゃんを連れてきたことがあったんですが、ワンちゃんとわしゃわしゃ戯れてる時の顔が、見たことないぐらいすごくかわいくて。そうかと思えば、お芝居に入ると途端に男前になる。その“カワイイカッコイイ”感じが、男性にも女性にもモテるんでしょうね。
吉田:あの公園のシーンね。それで思い出したけど、普段ふわっとしてる健太郎もスタートかかるといきなりすごい集中力なんだよね。俺は俺は、って前に出るようなタイプじゃない人間にそれ見せられちゃうと、何だこのギャップは! って思うし、俺が女性だったら惚れちゃうかもしれない。
坂口:ギャップってモテますよね。
吉田:あと、仕事もやりたいことも本気で取り組んでいて、しかもそれをひけらかしたりアピールしない人はモテる。本気で取り組んでると、悩みや挫折、希望もたくさん知ってて、会話がスムーズだし面白いの。
坂口:なるほど~。鋼太郎さんともっと飲みたいです。
吉田:じゃあ、俺たちもっと深く付き合おう。それで一回決裂してまたゲームで絆を深めて、な!
坂口:あははは(笑)。
さかぐち・けんたろう 1991年7月11日生まれ。数々のドラマや映画などで活躍。映画『今夜、ロマンス劇場で』、ドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』『イノセンス 冤罪弁護士』などで主演を果たす注目俳優。
よしだ・こうたろう 1959年1月14日生まれ。舞台『オセロー』や『ヘンリー四世』などで主演を務めるほか、数多くの名作に出演。出演映画『劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~』が8月23日公開予定。
坂口さん・シャツ¥28,000(gourmet jeans/SKOOL Twitter:@komazawa_skool) その他はスタイリスト私物 吉田さん・シャツ¥46,000 パンツ¥48,000(共にISSEY MIYAKE MEN TEL:03・5454・1705) 時計は本人私物 サンダルはスタイリスト私物
『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』 いつしか、会話もなくなった息子のアキオと父親の暁。再び親子の絆を深めようと、アキオは正体を隠し、暁をオンラインゲームに誘う。ゲーム内で戦士となった2人の関係性はいかに…。出演/坂口健太郎、吉田鋼太郎ほか。6月21日公開。
※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・檜垣健太郎(little friends/坂口さん) 尾関寛子(吉田さん) ヘア&メイク・CHIKA KIMURA(tsujimanagement/坂口さん) 吉田美幸(吉田さん) インタビュー、文・若山あや
(by anan編集部)
※朝・昼・晩、3500時間どんな時もスキンケアタイム&“モテ”時間。
ファンデ美容で叶うこと。
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