“骨美人ダイエット”の提唱者・柴田郁恵さんは、LLサイズのボディをハードな運動や食事制限なしで、1年未満という短期間でXSにまで戻した経験の持ち主。そのダイエット法のカギは、“骨”。
「現代人はカラダを動かす機会が少なく、同じ姿勢を取り続けることが多いため、骨や関節が本来あるべき位置からズレてしまいがち。すると腕や脚の可動域が狭まり、日常生活で消費するカロリーが減少。結果、太りやすくなります。骨美人ダイエットは、骨を意識しながら動くことで骨の位置を整え、カラダを動かしやすくするエクササイズ。骨格が整うと自然とカラダの動きが大きくなり、消費カロリーが増えるというわけです。しかも意識する骨は、たったの3つ。筋肉と違い骨にはあまり個人差がないため、動きも分かりやすいはず。特別な道具は一切必要ナシ。シンプルがゆえに続けやすい、面倒くさがりさんにおすすめなダイエット法です」
骨を意識するとなぜ痩せるのか?
理由1:骨や関節を正しく動かすと、全身の消費エネルギーが増える。
人間のカラダは、約200個の骨と約400個の骨格筋で動かす。ところが姿勢が悪くなって骨の位置がズレると、筋肉を使い切れず消費カロリーが減少。そこで骨の位置を整え、関節や骨の動きをスムーズにすれば、より多くの筋肉が動くようになって消費カロリーがアップ。特別な運動をしなくても痩せられるというわけ。
理由2:骨の位置が整うと、「やせスイッチ」がONになり代謝UP!
エクササイズで骨の位置が整うと、背骨に沿って走っている自律神経も整うことに。自律神経は、脳から内臓や血管などへの指令を伝えるネットワークの役割を果たしているので、そこが整うと不要なものを排泄する代謝や血流の働きも正常に。結果、体温が上がって脂肪が燃えやすい、痩せやすいカラダに仕上がる。
理由3:内臓が本来の位置に戻ることにより、食べすぎSTOP。
骨美人ダイエットで姿勢がよくなると、お腹をグルリと囲む筋肉・腹横筋が引き締まってコルセット効果を発揮! ゆるんだ筋肉のせいで外へ下へと流れていた内臓が元の位置に戻り、お腹の中の密度が高まるため、食事をしたときに満腹感が得られやすく。ついつい食べすぎてしまうのを、無理せず防ぐことができる。
意識すべき「やせ骨」はこの3つ!
【1】坐骨(骨盤の一番下にあるゴリゴリ飛び出た部分。)
骨盤を作る骨のひとつ。正しく座ったとき、椅子の座面に接するとがった骨がそれ。坐骨を意識して座ると、腹横筋と骨盤底筋群のスイッチがオン。腹筋に力が入り骨盤が立つことで、背筋が伸びる。
【2】股関節(脚を自在に動かすときの支点になる“要”のパーツ。)
骨盤と太ももの骨の間で、上半身と下半身をつなぐ大切な関節。脚をカラダの前に動かすことを“屈曲”、後ろに動かすのを“伸展”と呼ぶが、日常生活では特に伸展の動きが少ないため硬くなりがち。
【3】鎖骨(腕の動きを支える縁の下の力持ち的存在。)
腕の上部にある上腕骨と背中側にある肩甲骨と共に、腕の動きを支える骨。腕を伸ばすとき、回すとき、物を持ち上げるときなど、腕を動かす動作はすべて鎖骨が起点になっている。
柴田郁恵さん ボディバランストレーナー、骨先生。妊娠出産後の体型改善の経験をもとにしたダイエット法を提案。著書に『汗をかかずにほっそりする 骨美人ダイエット』(サンマーク出版)が。
※『anan』2019年2月6日号より。イラスト・井上 明 取材、文・風間裕美子
(by anan編集部)
※みんなで始めればもっと楽しい。地球にやさしい選択(クールチョイス)。
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