岡崎体育の新連載「体育ですけど、オンガクです」。第2回目となる今回のテーマは「さいたまスーパーアリーナ」です。
岡崎体育

前回、自己紹介として「盆地テクノ」についてお話しさせていただきました。もう一つ、僕にとって大事なキーワードが「さいたまスーパーアリーナ」です。いろんなところで敢えて公言しているんですけど、2020年までにさいたまスーパーアリーナでライブをすることを一つの目標にしています。なぜここかというと、名前がかっこいいから! …え、かっこよくないですか? ひらがなとカタカナを組み合わせた感じとか、あと、「○○アリーナ」はよくありますけど、「スーパー」ですよ。「スーパー」ついてる「アリーナ」って他にあります? ないんちゃうかな? …って、そもそも「スーパー」な「アリーナ」ってなんやねん。何がスーパーなのか。そこがまず気になる。きっと、どうスーパーかはステージに立った人間しかわからないと思うんですよね。だから、僕もさいたまスーパーアリーナのステージに立って、やっぱりここはスーパーだった…って思いたい。

もう一つの理由が、音楽に本格的に取り組み始めたとき、最初に行った大きなライブ会場がさいたまスーパーアリーナだったんです。友達に誘われてニコニコ動画のイベントに行って。ニコ動の人気踊り手さんとか歌い手さんが参加していたんですけど、まあ、“プロではない”方々じゃないですか。その方たちがステージでパフォーマンスをしていて、それを見ているティーンエイジャーたちが熱狂している様にすごくショックを受けたんです。僕も、ネット発とかSNS世代のアーティストと言われることが多い。世間からの見え方としては近い存在だと思うんです。で、そのニコ動発信のみなさんがここまでやれるんなら、僕にもできるはずだ! とちょっと奮起させられたというか。パソコン1台と人間1人で、アリーナ1万6000人というキャパシティを熱狂させられたら、めちゃくちゃ気持ちいいんじゃないかと思いましたね。1万6000のお客さんって、けっこうすごい。昨年、カウントダウン ジャパンでそれぐらいの人数に僕のステージを観ていただいて。みんなの顔がわーっと並んでて、なに、なんか、もうこれ、モザイクアート? と思いましたね。目を細めたらモナリザ見えてくるんちゃうかってくらいのピクセル感で。1万6000画素ってデジカメならなかなかのものですよ。僕だけのための、そんな高画質な客席をいつか見てみたいっていうのが今のとこの最大の野望です。

おかざき・たいいく 2016年、『BASIN TECHNO』でメジャーデビュー。今年、第20回文化庁メディア芸術祭「エンターテインメント部門 新人賞」を受賞。

※『anan』2017年12月20日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)


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