「触れたいと思えない…」29歳女性が「ときめかない彼氏を選ぶべき理由」

文・安本由佳 — 2023.12.30
婚活サポート・結婚相談所を経営している、作家の安本由佳さん。ご自身のインスタグラムに届くお悩みを毎週掲載します。リアルな婚活市場を取材してきた知見を生かし、恋愛、仕事、夫婦、家族、友だちなどいろいろな悩みにお答えします! 今回は彼氏を「異性として好きになれない」と悩む29歳女性のお悩み。

性的欲求と愛情は別物

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『安本由佳のお悩み相談室』では、個人のインスタグラムで募集し、回答してきた3,000を超えるお悩みアーカイブの中から、ananweb読者の皆さまにもぜひ共有したい内容をピックアップしてお届けしています。
みなさまにとって、自分らしく幸せに生きるヒントになれば嬉しいです!

さて、今回ご紹介したいお悩みはこちら。

お悩み:マッチングアプリで彼氏ができました。優しくスマートかつ知的で、話していてとても面白いです。ただ、付き合ってまだ数週間ですが、彼に触れたいという気持ちになれません。人としては尊敬しているのですが、異性として好きだと思えなくて…。

これまで外見重視の恋愛ばかりで、長く続かず失敗してきました。現在29歳で結婚願望もあるので中身を重視したいと思うのに、他にときめく相手がいるんじゃないかという気持ちが消えません。(29歳・会社員)

「異性として好き」とは?

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「異性として好き」って、具体的にどういうことなのでしょうか。

相談者さんのおっしゃる文脈からは、顔やスタイルなどの視覚的魅力や色気にときめいて、触れたいとかキスしたいといった性的欲求を抱くこと、と読み取れます。

しかし混同して語られることが多いものの、性的欲求と愛情は別物です。性的欲求は子孫を残すための本能であって、必ずしも愛情とは結びつきません。

相談者さんは、異性との関係構築にあたって【性的な興味関心】が大きな比重を占めているようです。

もちろん個人の自由ではあるのですが、結婚がしたいと考えていらっしゃるのであれば、異性を見る目を意識的に変えた方がよいかもしれません。

結婚は生活で、日常

相談者さんは、どういう結婚生活を望んでいますか。絵空事ではなくリアルに想像したとき、どういう男性とこの先の人生をともにするのが幸せだと思いますか。

「イケメンと結婚して、いつまでもドキドキし続けることが大事」とおっしゃるのなら、その価値観を貫けばいいです。自分の人生ですから!

ただし、結婚は生活です。日常です。社会的な責任を負い、家や車のローンを支払い、協力しながら子どもを育てる――こういった現実的な課題をパートナーとともに乗り越えていくのが結婚なのです。

価値観を押し付けるつもりはありませんが、外見なんかより重要なポイントがいくつもあると思いませんか。

おそらく相談者さんも、結婚をより身近に・真剣に考えるステージになれば、優しくスマートかつ知的な彼の、男としての魅力に気づくはずです。

筆者紹介

安本由佳 作家 / 婚活サポート・結婚相談所経営
慶應義塾大学法学部卒。2016年~2020年まで東京カレンダーWEBで執筆し「二子玉川の妻たちは」「私、港区女子になれない」などのヒット小説を生み出す。著書に、婚活に悩む女子200名に取材して執筆した「不機嫌な婚活(講談社文庫)」、モテ商社マンと港区女子の恋愛模様を描いた「恋と友情のあいだで(集英社)」がある。リアルな婚活市場を取材してきた知見と、特技の四柱推命鑑定を取り入れた親身なアドバイスで婚活サポート・結婚相談所も経営している。

不機嫌な婚活(講談社文庫)
恋と友情のあいだで(集英社)


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