夫は憎いが離婚は迷う…育児放棄、浮気、モラハラ夫への「怒りの転換方法」

文・三松真由美 — 2022.4.7
ananwebの公式Instagramには、恋愛や夫婦生活に関するさまざまな悩みが寄せられています。彼や夫の不満、悩みを恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニストの三松先生が解決!

本当にク〇夫だと思ってますか?

育児 しない 放棄 浮気 モラハラ 夫 最低 最悪 ダメ夫 離婚

【レスなひとびと 番外編】vol. 30


「レスなひとびと番外編」はananwebのインスタグラムに寄せられるお悩みからピックアップしてお答えしています。

恋愛中の女性、結婚後の女性がたからパートナーに対する不満や不安が日々飛び交っております。

大好きで一緒になったひとなのに、結婚してしばらくすると嫌な奴に変身してしまったと嘆く女性の声を聞き続けています。お話を聞きながら「そうですよねえ、その夫さん、最低ですよね」と共感してうなずく私。

ですが!!

妻ひとりで相談に来られると「最低夫」に聞こえるけれどカップルで来られたり、夫単独で来られると「妻も悪いとこあるやんか」と浮かび上がってくるのですよ。これぞ結婚の深淵。

ということで、私は妻側からの相談をフムフムと耳に入れながらも「ほころび」を見つける手腕を身に着けました。

皆さんも、夫婦喧嘩をして「ク○夫!」と罵倒しながらも、1%はもしかして…と振り返る癖をつけるとオトナの夫婦喧嘩ができます。

99%、夫が悪いとしてでもですよ。1%の謙虚さが二人を救うこともあるってこってす。
 
今回のご相談はこちら。

「夫への不満です。もともと束縛が激しい人でしたが、結婚してからはモラハラに変わりました。モラハラだけでなく、外で他の女性とホテルに行ったことも何度もあります。子どもを妊娠中にされたときはさすがにいつも以上に激怒していたら、逆ギレされました。3か月前に無事出産をしましたが、いまでも、わたしは相手にされず他で発散することが許せません。
長い付き合いで、どうしてもマンネリ化してしまうのはしょうがないと思っています。できる限りこちらは、セクシーな下着を買ってみたり雰囲気を変えてなど考えているものの、彼にはその問題を受け入れ改善する気がなく自分だけ楽しんでいました。ある意味いい根性してるなと思います。

さすがに反省しているようなので、いまはグッとこらえていますが反省してるならもっと家事や育児を手伝ってほしいと思うばかりです」

束縛、モラハラ、逆ギレ、浮気、マンネリ化放置、家事しない、育児もちろんしない。

ク○夫の条件をパーフェクトに兼ね備えた夫さんです。一般的には「離婚して浮気の慰謝料をぶんどってやる!」という流れになりそうですが、改善しようと動いている姿に相談者さんの‟真摯な愛情”が垣間見えます。

こんなにも相手のことを愛することができて、そこんところは幸せと思っていいでしょう。

夫さんのためにセクシーな下着買ったり、家事も育児もさぼらず粛々と生活なさっています。

長い付き合いで芽生えた離れがたい愛。私がいないとこのひと、なんにもできずに落ちぶれていくわという強い自信。まさにメンタフ妻(メンタルタフネスな奥さん)。実際に対面相談でお会いしていたら、私は拍手をして讃えます。メンタフなうえに、そんなに好きなひとと出会えてよかったということも。

束縛系と知っていて結婚したのですから、奥さまはそんなタイプがお好きです。浮気を繰り返しても耐え抜くのはプライドだけでなく、「それでも好き」の気持ちが少なからずあります。逆ギレされても実家に戻って別居とならない。小さなベビちゃんを守ろうという心情プラス「それでも好き」の気持ちがないとセクシーな下着買いに、ランジェリーショップなんか行きませんよ。

一般的に浮気サレ妻は、浮気を連想する小物を見ると吐き気がするくらい腹が煮えくり返るのです。ランジェリーショップに言った時点で「それでも好き。小娘になんか渡さない」の強い意思を見て取れます。夫さんが反省した態度をしたので許すところにも「それでも好き」の気持ちを感じます。

妻の今の一番の願いは、「浮気すんな、モラハラすんな」ではなく「家事育児を手伝ってほしい」の、世の中の妻たちが全員感じている望みに落ち着いているではありませんか。本当に離婚して復讐してやるという呪いのオンパレードな日々でしたら、離婚弁護士事務所に直行です。藁人形に釘を打ってるかもしれませんがそれはやめてください。夫さんが不慮の事故にあわれたりするとホラーになって、別の心配事が出てきます。恐ろしい話になります。

ということで、奥さまはとっても素敵なかたです!

溢れんばかりの愛情を持つ、メンタフ妻。

もし離婚して、束縛しない穏やかな家事野郎と再婚したとしても、うまくいかないと私は感じています。次回、ランジェリーショップに行ったときに、自分に問うてみてください。

「わたしはなぜ夫を許してしまうのか」と。

そこで夫好みのパンティを手に取ったとしたら。悔しいけど「それでも好き」なのです。

そこで、現状打破の方法としては、家事を具体的にお願いしてみましょう。「このスポンジと洗剤でお皿洗って乾燥させるまではあなたがやって」という具合に。具体的指示が必要です、何やっていいかわからない夫もたくさんいるので。まず家事をしてもらえば、新しい夫像を発見できて、あなたの気持ちも落ち着きます。

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。『妻で母ですが、女性風俗にハマりました』(KADOKAWA)好評発売中。

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真由美所長、フェムテックの新会社Gladでinsta開始
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