TOMORROW X TOGETHER初のドーム公演は大盛況! リリース前の新曲を披露

取材・文 尹 秀姫 — 2023.7.6 — Page 1/2
TOMORROW X TOGETHERがジャパンツアー「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR IN JAPAN」を大盛況のうちに終了した。このツアーは2023年4月14日の大阪公演を皮切りに、埼玉、神奈川、愛知の4都市で開催。さらに追加公演として京セラドームでの2デイズが行われ、これが彼らにとって初めてのドーム公演となった。ファンも待ち望んでいたドーム公演、2日目の7月2日(日)の模様をレポートします。

念願のドームでサプライズプレゼント!


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【ペンになってもいいですか!?】vol. 184

お城のような豪華なセットをバックに、TOMORROW X TOGETHERの5人がステージ上に姿を見せると、それだけで歓声が爆発。「5時53分の空で見つけた君と僕[Japanese Ver.]」と「Can’t We Just Leave The Monster Alive?」で、まずはオープニングを華々しく飾った。今回のツアーでは魔法のように光がきらめいたり、蒸気機関車が登場したり、さまざまな演出にこだわりが感じられたが、今回の追加公演では会場に香りが広がるという趣向が凝らされていた。「香りとともに、魔法のような時間が始まった今日の公演を、最後まで一緒に楽しんでいただけたら」とTAEHYUNもこの新しい試みに満足げ。


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SOOBIN


今回のツアーのお楽しみコーナーと化している「Cat & Dog」では、ドームをいっぱいに埋め尽くしたMOA(ファンの総称)とともに楽しくコール&レスポンス。「今の一瞬が永遠になるように、TOMORROW X TOGETHERと一緒に逃げようか」というTAEHYUNの言葉で始まった「9と4分の3番線で君を待つ(Run Away)[Japanese Ver.]」ではさやわかな疾走感で駆け抜けたかと思えば、HUENINGKAIがまるで魔法をかけるようなソロパフォーマンスから始まる「We Lost The Summer」では、ステージに現れた汽車にメンバーが乗り込み、しっとりと歌い上げる。ステージが赤く燃え上がるような演出の中で歌われた「Can’t You See Me?」では5人それぞれの表情が鋭く、切なく見えて、このツアーの間に彼らのパフォーマンスがより一層研ぎ澄まされていったのを感じさせた。


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YEONJUN


VTRを挟んで再びステージに登場した5人は「0X1=LOVESONG (I Know I Love You)feat. 幾田りら[Japanese Ver.]」でドームの温度を一気に高めたかと思えば、曲の終わりにはそれぞれトロッコに乗り込んで、メインステージから遠い席にいるMOAに会いに行く。トロッコに乗りながら「LO$ER=LO♡ER」を歌い、お札をばらまく彼らはまさにMVに登場するロードムービーの主人公たちのよう。この1曲で、 ドームを一瞬にして“劇場”にしてしまった。


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BEOMGYU


メインステージに戻って歌われた「Magic」ではTAEHYUNとHUENINGKAI、SOOBINとBEOMGYU、そして最後にYEONJUNがソロでパフォーマンスするライブアレンジ。「ひとりの夜 (Hitori no Yoru)」、「君じゃない誰かの愛し方 (Ring)」と、日本オリジナル曲2曲を連続して披露したステージは、パフォーマンスや演出に注目されがちな彼らの歌唱の力があらためてよくわかる構成に。彼らの澄んだ歌声がドームに響き渡り、日本語で歌われた歌詞の意味もより深く沁みわたるよう。


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TAEHYUN


「Good Boy Gone Bad[Japanese Ver.]」では一転、BEOMGYUが 口に赤いバラをくわえて火をつける衝撃的なパフォーマンスで悲鳴に近い歓声を引き出したかと思えば、続く「Tinnitus (Wanna be a rock)」では淡々としたリズムの中に押さえた感情がチラ見えする 振り付けでMOAの心を揺さぶる。「Devil by the Window」まで、TOMORROW X TOGETHERのカッコよさが際立つステージが続く。日本語で歌われた「Angel Or Devil」、ファンとともに掛け声をしながら歌った「Ice Cream」では一転、彼らが持つポップさがよく表現されていた。特に「Ice Cream」ではメンバーがバズーカで紙吹雪を振らせ、サインボールを投げ入れるファンサービスも。「今日の思い出として大切に取っておいてください」(BEOMGYU)と、特別な演出のこだわりを語った。


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HUENINGKAI


YEONJUNが振り付けを作った「Happy Fools (feat. Coi Leray)」は、会場にいるMOA全員に踊ってもらいたいと、曲に入る前にメンバー全員でレクチャーする一幕も。この一連の流れは今回のツアーの間中続いていたため、その甲斐あって、会場が一体となる盛り上がり必至の曲に。本編ラストの「Sugar Rush Ride [Japanese Ver.]」まで、元気いっぱいに駆け抜けた。

「Farewell, Neverland」で始まったアンコールでは、「Nap of the star」、「Blue Spring」と続く。「このコンサートのために作った新曲『Blue Spring』は、MOAのために作った曲です」(HUENINGKAI)、「あたたかい春のようなMOAのみなさんに出会えたおかげで、僕たちの青春は幸せなものになったと思います」(YEONJUN)というように、「Blue Spring」は今回のツアーの中でとても意味のある曲。

そして、「僕たちの明日を約束するために、7月5日、ニューアルバムをリリースします!」とTAEHYUNが紹介すると、リリース前の日本2ndアルバム『SWEET』に収録されている日本オリジナル楽曲「紫陽花のような恋 (Hydrangea Love)」をサプライズ披露。 この曲は韓国でもいろんなK-POPアーティストが楽曲をカバーするなど人気が高い優里が楽曲提供したもので、「愛する君と過ごす日々をひとつひとつかき集めて、そのすべてが君になり僕になる恋愛を、数々の小さな花びらが重なって美しく咲く紫陽花に例えたラブソング」(YEONJUN)だそう。その言葉どおり、今の季節にぴったりのさわやかなバラードに仕上がった。

「Our Summer」ではメンバー同士肩を組んだり、ステージを自由に行き来して、会場のMOAに向かってハートを作ったり、自由な雰囲気に。この日最後の曲「Ito」は曲の世界に浸りながら歌い上げて、コンサートは終了。…するかに思えたが、最後に「遠くにいるMOAのみなさんにも挨拶してみるのはどうですか?」というSOOBINの言葉で、はトロッコに乗って、会場を一周。 最後まで、MOAとのふれあいを楽しんでいた。

【メンバー最後の挨拶】


SB

SOOBIN
昨日の感想でも言ったんですが、僕はデビューする前から“ドーム公演”にロマンがありました。とても遠い未来のように思っていましたし、とても大きな夢のように思えて、口には出さなかったんですが、早い時期にMOAのみなさんで埋め尽くされたドームで公演ができて本当にうれしいです。こんなに幸せでいいのかなと思うくらい、今年の僕は地球で誰よりも幸せな気がします。これもMOAのみなさんのおかげです、本当にありがとうございます。

ありがたいことに、昨日はYEONJUNさんが両親に感謝の挨拶をしたんですけど、今日は僕の家族が来てくれました。(会場に向かって手を振りながら)誰よりも愛してる僕のお母さん、お父さん、お兄さん、お姉さん、そして叔母さん、本当に愛しています。今日は最高に幸せな日なので、今日は泣かないで、笑顔で帰りましょう。アンニョン! みなさん、ありがとうございました。愛してます。


HK

HUENINGKAI
まず、2日間幸せな思い出を作ってくださってありがとうございます。(日本語で)ありがとう! 僕はたしかに愛されてるんだな、ということを感じました。MOAのみなさんと家族の愛があるから、僕はこの場に立てているんだと思います。いつもありがとうございます。僕のカラダ中の細胞がMOAのみなさんを愛してると言っています。元気でいてくれなきゃダメですよ、また会いましょう!


BG

BEOMGYU
初めて京セラドームで公演をすると聞いたとき、ドームの会場がMOAのみなさんでいっぱいになる光景を想像できませんでした。僕は舞台に立つと、気づいてる方もいるかもしれませんが、ずっとこう(手で目の上にひさしを作って)していたんですよ。MOAのみなさんがいつ、こんなに増えたんだろうと思うとすごく不思議で、多くのMOA のみなさんが観に来てくださることがとても不思議で、2日間幸せでした。

実は、前回のツアーのときに、次のツアーの目標はなんですか? と聞かれて、「今よりも元気に、幸せな気持ちでメンバーとステージに立ちたい」と答えました。メンバーのおかげで、そしてたくさんのMOAのみなさんのおかげで、この目標が叶いました。僕を幸せにしてくれて本当にありがとうございます。僕たちも、MOAのみなさんのことを幸せにするために努力します。(日本語で)ありがとうございます、愛してる!


YJ

YEONJUN
話には聞いていたこの京セラドームは、夢のステージの1つだったんですが、昨日と今日、MOAのみなさんだけでこの会場がいっぱいになりました。こんなに大きな会場を、僕が愛するみなさんといっぱいにできたのは、とても幸せなことだと思っています。こんな瞬間を作ってくださったMOAのみなさん、本当にありがとうございます。そしてスタッフのみなさんにも感謝しています。これからも多くのMOAのみなさんに会えるとうれしいです。

そして、今日は父が来てくれました。僕のお父さん、見てる? カッコいいでしょう? 愛してます。またあとで会おう。そしてMOAのみなさん、これからもずっとずっと一緒にいましょう。(日本語で)大好きです、ありがとうございます!


TH

TAEHYUN
実は、京セラドームの公演が発表されたティザー映像が流れたとき、MOAのみなさんの歓声をステージ裏で聞いていました。それからずっとこのドーム公演をしたいと思っていたんですが、期待以上に楽しいですね!(サムズアップしながら) 僕たち5人もこの京セラドームでどんな公演をするべきか悩んで、もともと計画にはなかったんですが、メンバー5人の考えで、「ひとりの夜(Hitori no Yoru)」と「君じゃない誰かの愛し方(Ring)」、「紫陽花のような恋(Hydrangea Love)」をお見せしたいと思いました。なので、みなさんが気に入ってくれて、心に残ってくれたらいいなと思っていました。

また次も素敵なセットリストを準備して戻ってきます。昨日と今日、ほぼ4時間近い公演をずっと僕たちを応援するだけでも大変だったと思うのですが、本当にお疲れ様でした。ライブストリーミングで見ているMOAのみなさんも、そして会場に来てくださったMOAのみなさんも、(日本語で)大好き!


(P)&(C) BIGHIT MUSIC
※ 写真は7月1日(土)撮影。

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