
森田望智さん
村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が舞台化。出演する森田望智さんは今回が初舞台です。
クリエイティブな現場で、刺激的な毎日を過ごしています
想像力を掻き立てる美術にアーティスティックな衣装。照明や映像を駆使し、そこに独創的な振付を加え、ファンタジックで美しく、ユニークな世界を舞台上に立ち上げるフィリップ・ドゥクフレ。世界から評価を受ける演出・振付家が、異なるふたつの異世界で展開される村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を舞台化。
「これまでやってきた映像の現場とは作り方から声の出し方、お芝居のアプローチの仕方も何から何まで違って毎日が学びです。フィリップさんをはじめ、みなさんからたくさんのアイデアが飛び交う、クリエイティブな現場だなと感じています」
森田望智さんは本作が初舞台。
「普段観ている舞台よりは、ダンスが多かったり、抽象的な表現が多い気がします。フィリップさんの頭の中にあるイメージの全体像を伝えていただき、実際みんなで動いてみると画(え)が完成していくのがすごいです。シンプルだけれど、そのぶん光の使い方で世界観が強調されて伝わる。見え方をとても重視してる印象ですが、だからといって決めすぎずに瞬間瞬間に生まれたものをエッセンスとして取り入れてもいて、刺激的な毎日を過ごしています」
行き来するふたつの世界で、ふたつの役を演じる。
「幻想的な絵のような世界だけど、フィリップさんは毎回、『役として、本物の気持ちでやってくださいね』とおっしゃるんですが、とても高度なことですよね(笑)。映像のときは、こちらが気持ちで演じれば、監督がいい部分を選んで使ってくださいますが、舞台の場合は、編集ができず全部が曝け出されてしまう。どんなに気持ちを持っていても観ている方に伝わらなければと思っていますので、今はまだ模索中です」
肉体表現を重視する演出家だけに、森田さんも踊りを? と尋ねると「これから求められそうです」と苦笑。しかし、スケートやクラシックバレエの素養のある人だ。
「もともと型のある踊りをやっていたのですが、ここではもっと内から出る感情での表現を求められます。でも、その感情が体に繋がって、それが心に影響していく。そういう意味では、お芝居と通じる部分があるのかもしれないと感じています」
パラレルワールドで、周りに翻弄される主人公のたどり着く先とは。
「答えが明確に提示されない物語です。自分なりの受け取り方で観ていただけたらと思っています」
Profile
森田望智
もりた・みさと 1996年9月13日生まれ、神奈川県出身。配信ドラマ『全裸監督』で注目される。近作に『虎に翼』、映画『シティーハンター』『ナイトフラワー』など。来年のNHK連続テレビ小説『巡るスワン』の主演も控える。
information

舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
主人公の“僕”が一角獣の夢を読む“世界の終り”と、計算士の“私”が謎の組織に追われる“ハードボイルド・ワンダーランド”。ふたつの世界が交差し…。1月10日(土)~2月1日(日) 東京芸術劇場プレイハウス 原作/村上春樹 演出・振付/フィリップ・ドゥクフレ 脚本/高橋亜子 出演/藤原竜也、森田望智、宮尾俊太郎、富田望生、駒木根葵汰・島村龍乃介、藤田ハル、松田慎也、池田成志ほか 全席指定S席1万2500円ほか ホリプロチケットセンター TEL. 03-3490-4949 宮城、愛知、兵庫、福岡公演あり。https://horipro-stage.jp/stage/sekainoowari2026/
写真・小笠原真紀 スタイリスト・トリイクニコ ヘア&メイク・尾曲いずみ インタビュー、文・望月リサ
anan 2478号(2026年1月7日発売)より





















