「歩く姿勢を正しくするだけで、体の土台の骨格がキレイに整います。でも、上手な歩き方や理想的な体の使い方ができていない人が多いので、スタイルが悪くなり、コリなど体のトラブルを招く一因となっています」(ウォーキングインストラクター・谷英子さん)
歩くときに使う筋肉は“抗重力筋”と呼ばれ、正しい歩行では、背筋や腹筋、臀筋(お尻)、大腿四頭筋など、多くの筋肉を使う。
「正しい歩き方は、とても機能的で、筋肉全体を無駄なく使います。これによって体軸が整い、疲れにくくなるのです」(谷さん)
日頃の歩き方を見直すのが、体幹強化への一番の近道なのだ。
正しい歩き方・スニーカー編
カジュアルなスニーカーを履いたときは、姿勢まで緊張感が抜けてしまいがち。
「正しく歩くには、適度な緊張感が常に必要です。膝を曲げて足先だけ使う、ペタペタずるずるしただらしない歩き方では、抗重力筋は使えません。足首の関節をちゃんと使い、脚全体を長く使おうと意識して歩きましょう」(谷さん)
1.腹筋に適度な緊張感を保ち、あごを引き、3~5m先を見る。後ろ脚の膝を曲げないよう、腰を支点に脚を長く使うことを意識して、後ろ足で地面を蹴る。
2.前に出す脚は上げすぎず、横から見て二等辺三角形になるように。地面についている軸脚の足首に骨盤が乗っている感覚を意識。視線は常に前方へ。
3.踏み出した足はかかとから着地。続いて、後ろになった足裏全体で地面を押すように蹴る。後ろ足の膝の裏がちゃんと伸びれば、前後の足のバランスが整う。
正しい歩き方・パンプス編
パンプスでも、正しい歩き方の基本はスニーカーと同じ。
「抗重力筋をまんべんなく使って歩くことが大事。でも筋力不足で腹圧もない人が多いので、パンプスのヒールの傾斜に耐えきれず、反り腰になってしまい、前太ももの筋肉だけで歩こうとしがち。胸から下が脚だと意識して、歩くようにしてみましょう」(谷さん)
1.うなじを伸ばし、あごは引き、視線は3~5m先に。おへそを背中に近づけるように腹筋を意識。胸から下が全て脚とイメージし、脚全体を使いながら歩く。
2.スニーカーを履いているときと同様、膝上と膝下が二等辺三角形になるようにする。軸脚の足首の上に骨盤が乗っているのを確認。手は自然に振る。
3.着地した足に乗り込む感じで、膝からではなく腰から前に進む。つま先の延長線上にバストトップが来るように、美姿勢を維持して。着地はつま先から。
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