文・市岡彩香
女性たち約100人に聞いた「節約事情」
※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。
まず女性たちに「日々の生活で節約を意識していますか?」と聞いてみたところ、8割の女性が「YES」と回答。回答した大多数の女性が、節約を意識して心がけている結果となりました。「YES」と回答した人に、具体的にどんな場面で意識しているのかについても聞いてみると、
「コンビニに行かないように意識している」(36歳・会社員)
「ほしいものは衝動買いせずいったん考えてから買う」(37歳・専門職)
「スーパーで全部は買わずに、肉は肉屋に、魚は魚屋にいく。おいしいし安いし、いいことしかない」(39歳・専門職)
「お昼ご飯はなるべく前日の残りものをアレンジして食べる」(40歳・主婦)
「コーヒーはスタバとかカフェで買うと高いので、できるだけコンビニやマックで買う」(33歳・会社員)
「スーパーの『現金払いでポイント10倍の日』は現金で支払い、それ以外の日はカードで払ってカードのポイントを貯める」(31歳・専門職)
共通しているのは、衝動買いをしないこと。節約のコツは、買う前に1度立ち止まって、本当に必要なのか、ここで買うよりも安く購入できないかを考えてみることが重要なのだそう。ポイントの活用も、節約の常識となりつつありますよね。カフェやスーパーなど頻繁に行くところであれば、無理なくポイントを貯めやすいです。 筆者は、クレジットカードもわりと簡単にポイントを貯めやすいと感じています。今の時代、ウェブで簡単にポイントを貯めて使うことができますから、財布がかさばることなく便利。ポイントを貯める習慣がない人は少しもったいないかも?
私たち、これだけはお金に糸目をつけません!
女性たちは節約ばかりしているわけではありません。節約すべきところは節約をして、使うべきところには使っています。続いては「日々の生活のなかでこれだけは贅沢をする、お金に糸目をつけないこと」について聞きました。
食べもの編
まずは食べもの編。回答が多かった順にランキングでご紹介します。
3位 外食に使うお金
「外食のときは思いっきり贅沢をする。コースは価格を気にせず選ぶ、ドリンクも基本的に価格を見ないで頼む。せっかくの外食を後悔したくないから」(31歳・専門職)
「友人とごはんに行くときは価格を気にしません」(26歳・会社員)
1人のときの外食は節約しても、友人や恋人とのごはんは節約を考えないほうが楽しいですよね。
2位 フルーツ、フルーツジュース
「大好きなフルーツは毎日買う」(33歳・フリーランス)
「フルーツ。これだけは美容のため自分のストレス発散のため高くてもいいものを食べます」(37歳・専門職)
「フルーツジュースはいいものを買う。なんかそれだけでとても贅沢をしている気持ちになれるから」(31歳・専門職)
「子どもにあげるフルーツジュースやゼリーは果汁100%を選んでいます」(34歳・主婦)
さすが健康に関心の高い女性たち。香料や保存料が入っているジュースは安くても控えているという人多数。
1位 調味料
「マーガリンは安いがカラダに悪い気がするので買わない。バターを買う」(39歳・主婦)
「調味料はいいものを使う。例えば料理酒の代わりに純米酒を使ったり、お出汁は『茅乃舎』を使ったり。調味料がいいものであれば味がまとまって料理のレベルがアップするから」(31歳・専門職)
「裏の成分を見て、添加物の少ないものを選ぶようにしている。塩は精製塩じゃなくミネラルがたくさん入ったものを、砂糖は白砂糖じゃなく、きび糖やてんさい糖などを選ぶ」(39歳・会社員)
「料理に使う油は節約しないです。体調を崩した時に油だけはいいものを取り入れた方が良いと言われて、それ以来油にはお金を使っている。基本的にはオリーブオイルを使っています」(39歳・専門職)
3位に「外食費」、2位に「フルーツ」、1番多かったのは「調味料」という結果に。健康面はもちろんですが、いい調味料を使えば、料理のクオリティもグッと上がるメリットもあります。マーガリンよりバターのほうが風味がよいとか、砂糖は精製されたものよりも高額でもきび糖、油もサラダ油ではなくこめ油やオリーブオイルを使うなど、安心できる調味料を購入している女性が多いようです。
そのほかには「ストレスが溜まっている時は少し高級なスーパーで爆買いする」(40歳・会社員)という人も。節約に衝動買いはNGではありますが、イライラしているときほど買い物をすると気分が晴れるんですよね…、共感です。
経験、自己投資編
続いては「経験や自己投資」について。
3位 レッスン、講座の受講費
「自分の知識につながる講座や講習にお金をかける」(37歳・自営業)
「月に10,000円するオンラインのレッスン」(40歳・主婦)
「ピラティスの資格をとるためにレッスンに通っています」(33歳・フリーランス)
レッスンや講座は、楽しいだけでなく自分の将来のためになりますから、"節約のために行かない"選択肢はもったいない!
2位 美容
「すっぴんにはある程度のお金をかけている。顔と全身の脱毛やアートメイク、シミ取りなど」(30歳・主婦)
「2か月に1回の美容院でのトリートメント」(40歳・主婦)
「自己メンテナンスで整体やエステにいく」(39歳・専門職)
「美容・健康系へのお金は惜しまないことにしています。月1美容院でヒト幹細胞+水素トリートメントでさらさら髪を維持、月1エステで乳酸菌ピーリングで肌のメンテと肌状態の確認、3週に1回ネイルは1番高いコースで思いっきりかわいくしてもらいます」(31歳・専門職)
美容も自己投資のひとつ。今の努力が、将来の自分をキレイに保つためには大切な気がします。
1位 旅行
「行ってみたい国には必ず行く」(35歳・会社員)
「年に一度は旅行やキャンプに行く」(39歳・会社員)
「行ったことのない土地へ旅行するようにして、食べたいものや行きたいところを制覇する」(39歳・会社員)
「旅行ではケチらず使います。せっかくの非日常なので贅沢したいです」(31歳・会社員)
「温泉旅行」(40歳・会社員)
1番多かったのは「旅行」。せっかく旅行するなら、行きたいところに行き、食べたいものは贅沢してでも食べるべきとの声多数。旅行は、家族や友人との思い出になりますし、1人旅も"経験"として人生の肥やしになります。ものとしてカタチには残りませんが、お金にかかわらずに行きたいところに行った方が、後になっても記憶に残る気がします。
また、食べ物、自己投資以外にも「お金をかけていること」について聞いてみたところ、
「家具やソファー。安いものというよりは本当にいいと思うものを金額気にせず買う」(37歳・専門職)
「アンティーク家具の収集癖があり、アンティークショップをネットでパトロールして気に入ったデザインのものがあるとつい買ってしまっています。アンティークなので価格はある程度高いですが、すべて1点ものだし、逃すと二度と手に入らないと思うとここはお金の使い時だなと思う」(31歳・専門職)
「寝具、特に枕やパジャマはこだわっている。スウェットやTシャツで寝てた時よりいいパジャマを着るようになったら、とても体調がいい気がする」(39歳・専門職)
「好きなアーティストのライブチケットと、そのための交通費」(40歳・会社員)
「健康に関わるもの。サプリや食べ物、歯ブラシや歯磨き粉などオーラルグッズ」(29歳・専門職)
「犬のごはんやグッズなどは人間以上に気を遣っていて、高くてもカラダにいいもの、壊れにくく使いやすいもの、かわいいものを厳選している」(39歳・主婦)
「本は新品を買う(作者への敬意と潔癖症のため)」(40歳・会社員)
など、多種多様な回答が集まりました。家具などのインテリアにお金をかけている人もいて、価格重視ではなく本当に気に入ったデザインや機能性を重視して購入しているようです。妥協しない方が大事に長く使うことができて、結果的にはコスパがいい可能性も。また、ライブなどの趣味には節約をしたくないという人も。自分が満足できること、好きなことにはケチらず使った方が楽しいですから納得の結果です。
節約すべきところ、お金をかけるところの価値観は人それぞれ
いかがでしたか? 毎日を賢く楽しむためには、節約とお金をかけるべきところのメリハリが大切です。「節約するのが疲れた…」という人こそ、今回のリサーチ結果をぜひ参考にしてみてください。
<筆者情報>
市岡 彩香(いちおか あやか)
ananを中心に活動するフードライター。カルディ、シャトレーゼなどに詳しく、週7で自炊をするグルメ女子。また、これまでに取材した人数はタレントや経営者を含め500名以上。取材ライターとしても活動中。
Instagram:https://www.instagram.com/ayaaya_0921
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