【松尾大社】松尾(まつのお)大社
願いを込めた短冊で音色が響く風鈴祈願で目にも耳にも涼を。
酒造りの神として広く信仰を集め、重森三玲によるモダンな庭園でも知られる松尾大社で、2020年から始まったのが夏の風鈴祈願。「涼しい音がするものから、その名が付けられた鈴。神社に鈴があるのは、清々しい音色で参拝者を祓い清めるという意味も込められています。風鈴をたくさん吊るすことで皆様の厄を払うことができれば」と権禰宜の岩田康彦さん。手水舎を中心に600もの風鈴が境内を彩る。短冊祈願料¥500。
TEL:075・871・5016 西京区嵐山宮町3 拝観9:00~16:00(日・祝日~16:30 ) 無休 庭園・神像館は拝観料¥500 https://www.matsunoo.or.jp
【真正極楽寺(真如堂)】蜂屋うちわ職店
日用品であり、美術品でもある、京うちわをモダンに魅せる。
夏には境内を彩る青紅葉や、さりげなく花が生けられた手水舎にも心洗われる真如堂。白川通を越えて東の鹿ヶ谷通にある『蜂屋うちわ職店』は店主の蜂屋佑季さんによる、京うちわ工房兼ショップ。学生時代に偶然目にした京うちわに惹かれ、京都へ移り住み修業の道へ進んだという。伝統工芸の日用品の枠をはみ出すことなく、アート性を兼ね備えた加減が絶妙。紅花染めうちわ¥3,520、型染め市松模様うちわ¥4,400など。別注も可能。
TEL:非公開 左京区鹿ヶ谷法然院西町40 10:00~17:00 月~金曜休 https://hachiya-uchiwa.jp
【菊野大明神】薫玉堂(くんぎょくどう) 寺町店
香老舗の新展開は寺町二条に。好みのセットを作る喜びも。
悪縁を切って良縁を結ぶパワースポットとして、知る人ぞ知る菊野大明神がある河原町二条から西へ。2022年4月、寺町通に登場したのが安土桃山時代から香を扱う老舗『薫玉堂』の最新店。店のある寺町二条界隈の街並みをイメージした線香・寺町705や、20種以上ある線香から好きなものを詰め合わせる10本束販売などから、涼を感じさせてくれる香りを選びたい。線香 右から、音羽の滝¥1,980、寺町705¥1,980、10本束¥2,365~。
TEL:075・222・5860 中京区寺町通二条上ル西側要法寺前町705‐2 10:00~18:00 水曜休 https://www.kungyokudo.co.jp/
【護王神社】山田松香木店(やまだまつこうぼくてん) 京都本店
薬種問屋だった歴史をひもとき、天然の香原料の癒しを暮らしに。
足腰にご利益があると信仰を集める護王神社から、一筋西へ。江戸時代から続く香木店で新たに登場したのは、天然香原料を使った薬種シリーズ。心を安定させるかっ香(※「かっ/かく」は草冠に霍)をベースに薄荷やレモンを配合したアロマスプレー、ほのかに白檀が香るハンドクリームなど、様々なシーンで香りに癒されたい。右から、オーガニックソープ・かっ香¥1,650、ハンドクリーム・白檀¥1,320、効袋・安息香¥770、アロマスプレー・Cool¥2,200。
TEL:075・441・1123 上京区室町通下立売上ル勘解由小路町164 10:30~17:00 無休 https://www.yamadamatsu.co.jp
【護浄院(清荒神/きよしこうじん)】Scape(スケイプ)ガラスと植物
モダンなステンドグラスと引き立て合う着生植物。
ステンドグラス作家・西冨なつきさんのアトリエ兼ショップに並ぶのは、多面がモチーフの作品。着生植物が宙に浮かぶ花器から、存在感を放つ照明、さりげないアクセサリーまで、軽やかなデザインのステンドグラスが新鮮。ガラスと着生植物、右・デンドロビューム リンドレイ、左・大明セッコク各¥42,900。花器は¥5,000~と手頃なものも。すぐ北の荒神口通沿いには清荒神の名で知られる、火と竈の神を祀る護浄院がある。
TEL:なし 上京区上生洲町229‐1 12:00~18:00 木曜休、ほか不定休 Instagramは@scape_glass
【菅原院天満宮神社】hisoca(ヒソカ)
密かな路地にある雑貨店でガラスの器を手にいれる。
学問の神様・菅原道真生誕の地に建立された、菅原院天満宮神社から3分ほどの路地の中。店主の川井京湖さんがセレクトするのは、日々をさりげなく豊かにする器や道具たち。京都の郊外・炭山に工房を構えるガラス作家・荒木桜子さんのグラスをはじめ、ヨーロッパの古物のピッチャーなど、ガラスの道具探しにも足を運びたい。手前から、ちょこグラス スモーク各¥3,300、カラフェ スモーク¥7,700、モールゴブレット各¥3,630。
TEL:075・202・3574 上京区椹木町通烏丸西入養安町242‐19‐1F 11:00~18:00 日・月・祝日休 https://hisoca-online.com
【法輪寺(だるま寺)】源湯
天然地下水の銭湯で汗を流し、レトロなジュースをゴクッ!
達磨堂にずらりと並ぶ約8000体ものだるまの姿に圧倒される、だるま寺から北へ5分。昭和3年創業の『源湯』は100年近い歴史を持つ銭湯。人気銭湯『サウナの梅湯』を営む「ゆとなみ社」が受け継いだ今も、天然地下水を薪で沸かす柔らかな湯と、風情ある佇まいはそのまま。こちらも昔ながらに作られる『南山鉱泉所』の瓶ジュースや、フルーツ牛乳で喉をうるおしたい。右から、フルーツ牛乳¥150、みかん水¥250、冷やしあめ¥250。
TEL:080・3832・4126 上京区北町580‐6 14:00~翌1:00 火曜休 入浴料¥490 Instagramは@minamoto_yu
※『anan』2023年7月5日号より。写真・岡本佳樹 取材、文・大和まこ
(by anan編集部)