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抗酸化力アップ
3つのビタミンで粘膜や細胞のダメージ回避。
抗酸化力を上げるのに欠かせないのは、ビタミンA、C、E。
「粘膜を丈夫にしてバリア機能を高めるビタミンAは、鰻や卵黄、レバー、緑黄色野菜に豊富。病原体などからカラダを守る白血球をサポートするビタミンCは、柑橘類などの果物や野菜全般に、抗体の酸化を防ぐビタミンEはナッツ類やアボカドに多く含まれます」(管理栄養士・河村玲子さん)
抗酸化ビタミンたっぷりのゴージャスおにぎりは、肌荒れ対策にも◎。

雑穀ご飯で鰻むすび
ビタミンAとEが豊富な鰻に、ビタミンCたっぷりの菜の花を合わせた食べ応えあるおにぎり。3つのビタミンは、実は肌を元気にするのにも欠かせない栄養素。免疫ケアと肌荒れ予防、どちらも叶う一品。
【材料(3個分)】
雑穀ご飯(パッケージの表示通りに炊く)…150g、鰻の蒲焼き…60g、菜の花…20g、塩、粉山椒、のり…各適量
【作り方】
(1)雑穀ご飯に塩と粉山椒を加えて混ぜる。菜の花は茹でて水気を軽く絞り、食べやすく切る。
(2)鰻の蒲焼きはパッケージの表示通りに温め、3等分に切り、粉山椒を振る。
(3)(1)の雑穀ご飯を3等分してラップにのせ、(2)の鰻をひと切れずつのせて包んでしっかりと握る。
(4)菜の花を1/3量ずつのせ、帯状に切ったのりで巻く。

おにぎりにプラスワン! にんじんとツナのサラダ
ビタミンAの一種であるβ‐カロテンとビタミンCが豊富なにんじんに、くるみで歯応えとビタミンEをプラス。クミンシードはカレー粉などに替えても。
【材料(1人分)】
にんじん…2/3本、ツナ缶…1/2缶、くるみ…20g、塩…少々、クミンシード…適量
【作り方】
(1)にんじんはスライサー等で細切りにして塩をまぶし、10分ほど置いて出てきた水気を軽く絞る。
(2)(1)にツナとクミンシード、砕いたくるみを加えて混ぜる。
ビタミンB食材も使ったエスニックおにぎり。疲労感が抜けない時にぜひ。

オートミールご飯でガパオにぎり
抗酸化力アップのビタミン3種を含むパプリカと、糖質の代謝を促して疲労回復に役立つビタミンBが豊富な豚肉で作るおにぎり。レンチン&ワンボウルでできる手軽さだから、疲れが長引いた時に試してみて。
【材料(2~3個分)】
オートミールご飯(※下記参照)…150g、豚ひき肉…60g、パプリカ(赤、黄)…各10g、ナンプラー、オイスターソース…各小さじ1/2、バジル…3枚(なければ乾燥バジル小さじ1/2)
※米の炊き方・オートミールご飯…米1合をといで、オートミール(ロールドオーツ)50g(約2/3合)と水230mlを加えて炊く。
【作り方】
(1)耐熱容器に豚ひき肉と7mm角に切ったパプリカ、ナンプラー、オイスターソースを入れてざっくりと混ぜ合わせ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)で1分30秒加熱する。ラップを外し、さらに30秒ほど加熱して水分を少し飛ばす。
(2)(1)とちぎったバジルをオートミールご飯に混ぜ、2~3等分してラップに包んでしっかりと握る。バジルの葉(分量外、あれば)を飾る。

おにぎりにプラスワン! 小松菜の塩昆布もみ
貧血を予防して疲れを防ぐ鉄分が多い小松菜と、こちらも疲労回復を助けるクエン酸が豊富な梅干しを加えた、簡単副菜。塩昆布のうまみがいいまとめ役に。
【材料(作りやすい分量)】
小松菜…100g、塩昆布…大さじ1、梅干し…1/2個
【作り方】
小松菜は3cm幅に切って(手でちぎってもよい)、ポリ袋に塩昆布、ちぎった梅干しとともに入れ、軽く揉む。全体がなじんだら器に盛る。
PROFILE プロフィール
河村玲子さん
管理栄養士、メンタル&フィジカルスーパーバイザー。トレーニングと栄養学、双方の観点からヘルスケアやボディメイク指導を行い、本誌のほか『Tarzan』『クロワッサン』などでも活躍。レシピ開発も手がける。
田村つぼみさん
料理家。栄養士の資格を生かし、心身にやさしい料理を書籍や女性誌で提案。自身が運営する東京・駒込の『fudangohancafe』では、ふだんの生活で不足しがちな野菜や豆、果物をふんだんに取り入れたメニューを提供。
anan2439号(2025年3月19日発売)より