目が覚めるほどピスタチオ! ルックスにも惹かれる、絶品お菓子たちに舌鼓

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2022.03.10
スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『Patisserie Boulangerie Les Alternatives』(パティスリー ブーランジェリー アルタナティブ)のヴェルディほかです。
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ツヤツヤ輝くキャラメルがけのシューに、びっしりピスタチオに覆われたキューブ。そそるルックスにもう、反射的に飛びついてしまう。「ヴェルディ」は口にした途端に、目が覚めるほどピスタチオ! ザクザクまったり、ピスタチオのあの香ばしくて青みがかった香りが、ミルクチョコの柔らかさの中に溢れ出す。濃厚でも油分はスッと消えてヘビーさはなし。忍ばせたゲランド塩のほのかな塩味が醸す、おつまみピスタチオの雰囲気も楽しい。期待したその斜め上をいくなんて。しばらくニマニマと幸せな余韻に浸れる。

「ポム ネヴァ」もいい。バニラムースとキャラメルりんごに、くるみとシナモンの生地がほっこり素朴。「初めての研修先がストラスブールで。そこで作っていた生地なんです」と、古屋健太郎シェフは懐かしそう。アルザスでキャリアをスタートし、帰国すると『アルカション』森本慎シェフの下で10年、後半はスーシェフも務め、どっぷりと伝統菓子の世界に身を置いた。『パリセヴェイユ』とベルサイユ『Au Chant du Coq』では、金子美明シェフの真摯にお菓子と向き合う姿勢を目の当たりに。「これまでの経験を形にして、自分らしいお菓子を追っていきたい」。職人の志はリレーされるだけでなく、その人だけの味になってまた、私たちをどうしようもなく惹きつける。

手前から時計回りに、ラムレーズンの香りを重ねたショコラのタルト「シェリーシェリ」¥620。「ポム ネヴァ」¥510。「ヴェルディ」¥550。メレンゲの絞りがドレスみたいなタルト・オ・シトロン「ラルルジエンヌ」¥500。「モンブラン」¥600。パリッとしたキャラメルがけシューにカスタードたっぷりの「シューキャラメル」¥250。

Patisserie Boulangerie Les Alternatives 東京都小金井市梶野町5‐7‐18 TEL:042・409・1671 10:30~18:30(売り切れ次第終了) 月曜休、不定休

チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。

※『anan』2022年3月16日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・野崎未菜美 取材、文・chico

(by anan編集部)

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