佐藤璃果:みんなと喫茶店に行ってみたいとひそかに思っていたんだ。
北川悠理:それ、私も思ってた!
筒井あやめ:喫茶店にはいつも一人で行くから、なんか新鮮。ただぼーっとしているだけなんだけど…。
松尾美佑:私もだよ~! 喫茶店って、みんなが思い思いのことをして、流れる時間がゆっくりだから、せっかちな私でも落ち着いてぼーっとできるのがいい(笑)。
佐藤:あはは。それって喫茶店ならではな気がするよね。クラシックとかジャズがかかって、照明も薄暗いし、お店全体に温かみを感じるからかな。
筒井:メニュー表が少し色あせてたり昔ながらの雰囲気があるほど好きだな。おじいちゃんやおばあちゃんがやっていたら、なおよし(笑)。14歳で親元を離れたから、温かい雰囲気に癒されたくて喫茶店に行っているところもあって。
松尾:そういう素朴な温かみって、おしゃれなカフェにはあまりない魅力だよね。しかも喫茶店の人って、みんないい人に見えない?
佐藤:わかるな。私がたまに行く店は風格漂うおじさんが店主さんなんだけど、すごくやさしそう。いつか会話できるようになったらまた違う楽しみがあるかも。
北川:喫茶店はいろんなお客さんが来るから、私はつい人間観察しちゃう。そこにいる人の背景や感情を想像していると、小説のアイデアが浮かんできたりするの。
筒井:悠理ちゃんらしいね。
北川:アンティーク調のインテリアを眺めるのも楽しくて参考になるよ。たまに「何これ?」みたいな個性的な雑貨もあって(笑)。
佐藤:私はきれいな柄のコーヒーカップが並んでいるお店も好き! 素敵なカップでコーヒーを楽しむのはすごくいい時間だなって思う。
筒井:いろんな過ごし方ができるのは喫茶店のいいところだね。
北川:あとはやっぱり、昔から愛されるレトロなメニューだよね。今日もご用意いただきました。
松尾:私はカフェオレが大好きでいつも頼むんだけど、きれいに2層になっているタイプはついかき混ぜたくなっちゃう。
佐藤:撮影中、隣で「かき混ぜたい~」ってずっと言ってたから「まだダメ」って止めた(笑)。
筒井:私が選んだミックスジュースは、普段あまり飲まないけど、とろっとしていて、すごくおいしかった! 悠理ちゃんのクリームソーダはやっぱりかわいいね。
北川:ね、かわいいよね! 緑一色のレトロなクリームソーダもいいけど、透明感のあるきれいなクリームソーダを飲みたいと思っていたから、念願叶ってうれしい~。
松尾:璃果ちゃんのウィンナーコーヒーも、クリームたっぷりでテンション上がるね。
佐藤:そうなの! 基本はコーヒーをブラックで頼むけど、ウィンナーコーヒーがメニューにあると迷っちゃう。贅沢感があって、ご褒美っぽくて満たされるんだ。
筒井:冬はやっぱり温かいドリンクを飲むと「は~」って心が落ち着くよね。最近、スタバのチャイティーラテにハマってて。甘すぎずスパイシーで、すごく好みの味。
佐藤:お茶とミルクの組み合わせもいいよね。このあいだカフェラテを頼んだら間違ってほうじ茶ラテが来たの。で、飲んでみたらすごくおいしくて気に入っちゃった。
北川:私は最近、紅茶をストレートで飲んでるよ。茶葉によって香りや味がまったく変わるから、その違いを楽しむのがマイブーム。
松尾:私はホットチョコレート! 夜ごはんのあと、お姉ちゃんと一緒に作って飲んでるんだ。甘くて温かくて、一気に幸せになる。
3人:いいね~。飲みた~い!
筒井:今日は4人で本当に喫茶店に来たみたいで楽しかったな。
北川:ほんと。喫茶店だといつもと違う話ができるような気もしたな。今度この4人で行かない?
佐藤:行こう行こう。楽しみ~。
松尾:その時は私が写真を撮る!
佐藤:え、写真?
松尾:さっき撮ってもらった写真をモニターで見たんだけど、すごく素敵な空間で、みんなもすごくかわいくて感激して…。こんな子たちがお店にいたら、絶対写真を撮りたくなっちゃうなって。
筒井:美佑ちゃんも一緒がいいよー。お店の人に撮ってもらお!
喫茶店の思い出。
北川悠理:好きな作品に出てきた喫茶店を訪ねて出合った、不思議な感覚。
好きなドラマや好きなアーティストの曲に出てきた喫茶店に行ったことがあって、普段行く喫茶店とは違う不思議な感覚を味わいました。うまく言えないけど、それぞれの作品世界と現実の喫茶店の空間が混ざり合って、その景色が強烈に心に残ったんです。そういう心象風景を、趣味で書いている小説にいつか生かせたらいいなと思っています。
Yuri Kitagawa 2001年8月8日生まれ、アメリカ・カリフォルニア州出身。4期生。慶應義塾大学在学中でクイズ番組にも出演。
ワンピース¥29,700(トロワズィエムチャコ/アプレドゥマン TEL:03・6274・8533) その他はスタイリスト私物
筒井あやめ:大好きなおじいちゃんがくれたコメダ珈琲店の豆菓子。
私は“喫茶店文化”のある名古屋出身。家の近くの『コメダ珈琲店』に、おじいちゃんがよく一人でコーヒーを飲みに行っていました。コメダはコーヒーに豆のお菓子が添えられるのですが、おじいちゃんはそれを食べずに持って帰って、いつも私にくれたんです。私はおじいちゃん、おばあちゃん子。こういうささやかな思い出が宝物です。
Ayame Tsutsui 2004年6月8日生まれ、愛知県出身。4期生。特技は書道と編み物。ファッション誌『bis』のレギュラーモデル。
ブラウス¥26,400(ダブルスタンダードクロージング/フィルム TEL:03・5413・4141) パンツ¥21,450(HONEY MI HONEY TEL:03・5774・2190) その他はスタイリスト私物
佐藤璃果:子供時代や学生時代に通った地元の古き良き喫茶店。
地元の岩手に昔ながらの喫茶店があって、子供の頃はお母さんと一緒にサクランボののったプリンを食べたりパフェを半分こした記憶があります。吹奏楽部だった学生時代は、演奏会の帰りによくみんなでその喫茶店へ。パフェを食べて他愛もないおしゃべりをして、楽しかったなあ。今度地元に帰ったら、一人でコーヒーを飲みに行きたいです。
Rika Sato 2001年8月9日生まれ、岩手県出身。4期生。特技はトランペットとピアノ。好物はインドカレー。
ニット¥28,600 ショートパンツ¥29,700(共にタラ ジャーモン/イトキン カスタマーサービス TEL:0120・888363) その他はスタイリスト私物
松尾美佑:喫茶店には大人になった今も心ときめくものがいっぱい!
子供の時に飲んだ大きい靴型のクリームソーダが印象的です。たしか靴のかかとかつま先か、どっちかから飲まないとこぼれてしまう形で、私はまんまと失敗。はしゃぎすぎて考えずに飲んだのかな(笑)。でも今もクリームソーダを見るとときめくし、プリンとかもつい頼んじゃいます。胸が高鳴るものがたくさんあるのも喫茶店の魅力です!
Miyu Matsuo 2004年1月3日生まれ、千葉県出身。4期生。甘いもの好きで、タルトやミルフィーユなど「サクサク系」に目がない。
ニット¥29,700 スカーフ¥16,500(共にタラ ジャーモン/イトキンカスタマーサービス) スカート¥19,250(HONEY MI HONEY)
※『anan』2022年2月23日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・SHOCO ヘア&メイク・小松胡桃 榎田茉季(共にROI) インテリアスタイリスト・大谷優依 料理作製・田中美奈子 取材、文・熊坂麻美
(by anan編集部)