日本は世界有数の発酵大国。数多くの発酵食品が生み出され、なかでもみそは、気候や風土、原料の配合、製法により、さまざまな種類があり、みそ蔵だけでも日本各地に1000以上! みそ探訪家の岩木みさきさんは、3年半でみそ蔵56か所に計97回訪問。みその世界にどっぷり浸かっている。
「みそは定番のみそ汁以外にも、和・洋・中・スイーツと幅広く使える万能調味料。色・味(甘い、塩辛い)・濃度の違いで調理に多用できる柔軟性があり、隠し味としても活用できる優れものです」
栄養士の資格を持つ岩木さん。毎日の健康と美容作りに役立つ栄養分がたくさんあるのもみその魅力だそう。
「麹菌や酵母菌などにより善玉菌が増加するので、腸内環境が整います。大豆は食物繊維が多いので便秘解消効果も。さらに大豆イソフラボンは、女性ホルモン『エストロゲン』に似た働きをするので、美肌にも期待。あと、みそを摂取すると代謝がアップし、冷えの予防や改善にも!」
岩木さん的、偏愛みそBEST5
1、〈職人醤油〉のガチみそ8種セット
日本の伝統製法である木桶仕込みのみそを「ガチみそ」と呼び、その名付け親こそ岩木さん。「全国各地のみそ蔵にご協力いただき、米みその白・黄・赤甘・赤中・赤辛、麦みそ、豆みそ、合わせみそと、味・色の違う8種類のみそが楽しめるセットを作りました。異なるみそ蔵のみそを味比べすれば、みその奥深さを知ることができるはず!」。11月新発売。200g×8個¥5,800(職人醤油 TEL:027・225・0012)
2、〈五味醤油〉の甲州やまごみそ
甲府で明治元年に創業。木桶仕込み、天然醸造を代々守り続けている。通常みそは1種類の麹だけを使用するが、甲州独自のやまごみそは、米麹と麦麹を半分ずつミックスしているため、まろやかな味わいが特徴。「オンラインショップには載っていないのですが、電話すれば小袋タイプを購入できます。量が半分以下なので、気軽にお試しできます」。小袋タイプ400g¥280(五味醤油 TEL:055・233・3661)
3、〈加藤兵太郎商店〉のいいちみそ 神奈川ブレンド
希少さゆえに幻とも呼ばれる高級大豆「津久井在来大豆」を100%使用。さらにミネラル豊富な天然塩「海の精あらしお」と、神奈川県産の米麹を用い、加温せずに天然醸造で、小田原のみそ蔵で1年間発酵・熟成。香りが強く、塩キャラメルのようなまろやかな甘みと塩味が広がる。「コーヒー豆のようなパッケージがおしゃれで、プレゼントにもピッタリ」。300g¥800(加藤兵太郎商店 TEL:0120・34・7190)
4、〈今井醸造〉の豆みそ(つぶ)
愛知県西三河地方の吉良町という海沿いの町にあるみそ蔵。家族経営で、ほとんどの作業を手作業で行っている。1番人気の豆みそ(つぶ)は、国産大豆「フクユタカ」と国産塩を使用し、無添加・非加熱で、木桶にて熟成している。「粒感がしっかり残っていて、一粒一粒に旨みと香りが詰まっています。さまざまな具材を混ぜて作るおかずみそにおすすめ」。1kg袋詰¥615*税込み(今井醸造 TEL:0563・32・0048)
5、〈今野醸造〉のミソルト
「ミソルトは、自社農場で作る大豆と米を使用した仙台みそ『釜神』の風味そのままに仕上げた、無添加パウダー。みそ蔵のアイデアが光る、全く新しい商品です!」。みそに含まれる塩分のみなので、同量の塩に比べ塩分は1/4程度。香りがあるので減塩にも役立ち、塩の代わりに天ぷらや寿司に、魚や肉の味付けやパスタ、サラダなど、オールマイティに使える。50g¥600(今野醸造 TEL:0229・63・4004)
いわき・みさき 実践料理研究家、みそ探訪家。日本の伝統調味料であるみその魅力を伝えたいと、メディア出演、レシピ考案、商品開発、料理教室など、幅広く活動中。
※『anan』2019年11月20日号より。写真・大内香織 取材、文・鈴木恵美
(by anan編集部)
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