志田彩良さん

透き通るような美しさと無邪気な笑顔が魅力的な、いま注目の俳優・志田彩良さん。放送中のドラマ『スティンガース 警視庁おとり捜査検証室』をはじめ、数々の作品で役柄と活躍の幅を広げる志田さんに“素の自分”と“磨く”ことについて伺いました。

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    どこにいても常に話して、笑ってる。それが一番私らしい姿です

    ときにシリアスに、ときに無邪気な笑顔全開で。凛とした落ち着きとイノセンスが混じる26歳のいまを、カメラの前でありのままに表現してくれた志田彩良さん。

    「表情豊か、ですか? ありがとうございます! 役柄では何かを抱えている人物を演じることが多かったんですけど、素の私はけっこう明るい性格です。なにしろ笑いのツボが浅いし。俳優としても天才肌の憑依型…ということはなく(笑)、シリアスなシーンでもカットがかかると途端に素の笑顔に戻ったりするので、『ギャップがすごいね』とスタッフさんにもよく驚かれてます」

    キャリアのスタートは14歳。ティーン誌の専属モデルとして活動を始め、お芝居の道へ。

    「モデル時代はマネージャーさんから『自分がどういう顔で写っているか勉強するといいよ』と言われていたので、撮影中はもちろん、刷り上がった雑誌を見て自分の表情やポーズをチェックするのがルーティンでした。その時の客観的に自分を見る習慣が、いま俳優業に生きている気がします。一方で変わったなと思うのはファッションとの付き合い方。当時はモデルとして流行りについていかなきゃって思いもあって、たとえばメガネにハマったらいろいろなタイプを買ったりしていたんですけど、いまは長く大事にできるものを少数精鋭で買うようになりました」

    年齢と経験を重ねてしなやかに変化してきた一方で、変わらず向き合ってきた課題もあるそう。外見の部分では、どのように“素”を磨いてきたのだろうか。

    「10代の頃から変わらず大事にしているのは肌のケア。いまでこそ肌をほめていただくこともあるけれど、20歳くらいまでは荒れやすくて食生活や睡眠時間が乱れるとすぐニキビができてしまうのが悩みでした。自分なりにいろいろ試したけど、やっぱりスキンケアとストレスを溜めないことが大切とわかって(笑)。だから友達に会ってリフレッシュする時間や睡眠時間は確保するようにしています」

    とはいえ作品から作品へ、忙しい日々。どうやって素の自分を満たしているのか聞いてみると。

    「うーん…大事なのは仕事も楽しむこと、ですね。俳優業は好きでやっていることだから、仕事も私にとってはストレス解消法の一つです。台本を覚えるのは大変なんですが(笑)、どんなに忙しくても不思議と“好き”が薄れない。監督やスタッフの方々が教えてくださることが日々学びになって、作品を重ねるごとに自分が成長していると感じられるからです」

    俳優業で一番磨かれた部分は? と尋ねると「コミュニケーション能力!」と笑顔で即答。

    「明るい性格と言っておきながら10代の頃は自分を出せなくて…現場でも『おとなしいんだね』って言われて、そのイメージのまま作品が終わる、みたいなことがよくありました。でもそれってすごく損してるかも!? と、ある日気づいて。それで自分から積極的に話しかけに行くようになったら自然と人見知りもなくなりました。いまは自分から話しかけて周りに笑顔になってもらうのも、自分を知ってもらえることも嬉しいです。話しかける内容? 超シンプルでいいんです。『今日なに食べた?』とか、たわいないことばかり」

    そうして心を開く小さな努力を積み重ねるなかで、現場でも自然体で過ごせる自分に気づいた。

    「私、いったん心を開くとすっごいしゃべるほうで(笑)。控室でも常に誰かと話してます。私にとって会話は情報交換というより、楽しく過ごす術。会話の絶えない賑やかな家で育ったからかな」

    そんな志田さんが素の自分に返るひとときは家族との時間。

    「子供の頃、学校から帰ったらその日あったことを家族に話して…。その習慣は実家に帰った時も変わらず。友達に話せないことでも家族には全部話します。もちろんお父さんにも! 会えない日には必ず電話をします。お母さんにかけてお父さんにも代わってもらって『今日こんな楽しいことがあったんだよー』って報告して。そしたらまた翌日から頑張れます!」

    天真爛漫に、でも自分の軸をしっかり持って進んでいる志田さん。今後さらに素敵な人になるために挑戦したいことは?

    「運動ですね。ジムもいいけど、いま出演中のドラマ『スティンガース』で少しアクションがあるのでアクションも習ってみたいです。本格的なのは難しいかもしれないけど、大好きな仕事のためと思ったら頑張れそうです!」

    素を知るAction

    志田さんの素の姿をもっと知ることができるアクションを2つお伺いしました。

    『スティンガース』の現場で幅広い年齢層の演者さんをつなぐのはゲーム。トランプからオセロまで、ゲーム好きの本郷奏多さんが強いのですが、たまに勝てるとみんな大喜び。ちなみに私の得意種目はオセロ♪」

    「肌と体型管理のためには栄養やカロリー管理も大事だけど、ご褒美デーも大切にしています。この日はラーメンとビール。思い切り自分を解放する日があるから、ストレスなく過ごせて肌トラブルもむしろ減る…はず!」

    Profile

    志田彩良

    しだ・さら 1999年7月28日生まれ、神奈川県出身。2013年『ピチレモン』専属モデルとしてデビューし、俳優に。現在は『スティンガース 警視庁おとり捜査検証室』(フジテレビ系)に出演中。

    ドレス¥176,000(デストレー/イザ TEL. 0120-135-015)

    写真・中山京汰郎(SIGNO) スタイリスト・YAMAMOTO TAKASHI(style3) ヘア&メイク・髙取篤史(SPEC) 取材、文・大澤千穂

    anan 2462号(2025年9月10日発売)より
    Check!

    No.2462掲載

    素を磨く 2025

    2025年09月10日発売

    SNSでの映えや盛りの応酬に疲れ、等身大の自分に回帰しつつある今、表面や小手先ではなく、基本と本質に立ち返る「素を磨く 2025」特集。AIに負けないこれからのスキルや、爪や歯といった先端を整えるパーツケア、QuizKnockと学ぶ数学的思考、達人に聞く最新の語学マスターメソッドなど、各種の素を磨くメソッド=素活をご紹介。

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      赤口

    人は志の高さだけでは満足に生きていけないことが多いものです。自分一人だけの生活ならまだしも、家庭を持っていたり従業員を抱えていたり、多くの人とのつながりのある人であれば、心だけでなく社会的にも経済的にもある程度は必要を満たさなくてはなりません。引き継ぎなど、後々のことまで考えて抜け目がないように。

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