弘中綾香「70~80点のコメントで置きにいきたくない」 好感度が高い秘密

エンタメ
2021.02.21
個性を楽しみ、活躍する人の、自分らしく輝くハッピー人生論とは? アナウンサー・弘中綾香さんに、自らの人生論を語っていただきました。
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「周りの方から『すごく楽しそう』とか『言いたいことを言えてすごい』なんて言われるんですが、ずっと自分の意見を言い合う環境で育ったので、自分では自分を特別だと思わないんです」

歯切れ良い物言いと愛らしい顔立ちで、絶大な人気を集めている弘中さん。少し前は「嫌われない」ことが美徳と言われがちだったアナウンサーの世界で、「嫌われても仕方ない」とはっきり開き直る弘中さんは異彩を放ち、2年連続で「好きな女性アナ」1位に。好感度の高さは群を抜く。

「しなくてもいいと思ったらしないし、意見を曲げない頑固なところもあったりして、自分に正直に生きているとは思います。ただ、自分勝手に発言したり、わがままにやっているわけではないんです。自分を起用してくれた人には、期待以上で応えたい。お互いに有意義に進むことを第一に、最初に『私はこう思います』と言うようにしています。疑問を感じてモヤモヤしながら仕事をしても、いい結果にはならないと思うから」

そう考えるようになったのは、テレ朝の老舗番組『ミュージックステーション』のサブMCに抜擢された経験が大きいという。

「入社して半年のことでした。ちょっと前まで大学生だった私が、タモリさんの横に座る…。なんでここにいるんだろう、もっとふさわしい人がいるんじゃないか…そう思って、プレッシャーや重圧を感じました。でもやるって決まっちゃったんだから、自信がないとか言っていられないですよね。そこからはもう空自信です。時間は戻せないし、“if”の世界もない。つべこべ言わずにやろうって。誰かと比べて何点取れるかじゃなくて、自分なりのベストを尽くそうって、腹をくくりました。今じゃ完全に開き直っています(笑)」

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人と自分を比べない持ち前の性格が、アナウンサーという職業で唯一無二の存在感を光らせた。

「嘘はつきたくないし、思ってもいないことは言いたくない。さらに、誰にでも言えることを言っていても、制作者が私を選んでくれた意味がないと思うんです。そういう気持ちでオンエア上で発言してたら、『毒舌』とか言われちゃうんですが(笑)。でも当たり障りのない70~80点のコメントで、置きにいきたくない。やらせてもらうからには、自分にしかできないこと、自分にしかできない発言をしたいと思っています。その結果嫌われてしまっても、仕方ない。私の意見は、数あるバリエーションの1つでしかありませんから」

勇気のある心意気で、自分らしさを武器に変え、今では4本の番組MCを任され、エッセイの執筆などその活躍は多岐にわたる。

「やりたいことをやるためには、口に出すようにしています。ただ、私がやることでどうメリットがあるのか、どう仕事に還元できるのか、アピールすることも大事。会社と自分も、win‐winの関係が一番いいじゃないですか」

Hironaka Ayaka’s History

・22歳…アナウンサーとしてテレビ朝日に入社。『ミュージックステーション』のサブMCに抜擢。
・26歳…深夜バラエティ『激レアさんを連れてきた。』でMC助手に抜擢。
・29歳…MCに抜擢された新番組が3つスタート。

私をつくるキーワード

1、仕事
「アナウンサーの仕事にかかわらず、自分の可能性やキャパシティは自分ではわからない。だからもっと自分を最大限使って、仕事していきたいと思っています」

2、友人
「学生時代から付き合ってきた大切な友達が数人。この人たちがいなかったら、ここまで来るのは本当にムリだったな、って感謝しています」

3、ごはん
「今は外出できないので、自炊やテイクアウトですが、食べることが大好き。朝昼晩、毎日ちゃんと食べるし、ずっとごはんのことを考えて生きてます(笑)」

ひろなか・あやか 1991年2月12 日生まれ、神奈川県出身。テレビ朝日のアナウンサーとして『あざとくて何が悪いの?』などの人気番組のレギュラーをいくつも持つ。雑誌『Hanako』(マガジンハウス)で連載中の『弘中綾香の純度100%』が書籍化されて発売中。

※『anan』2021年2月24日号より。写真・宮崎健太郎 取材、文・若山あや

(by anan編集部)

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