“食用児”として育てられ…『約束のネバーランド』魅力を徹底解剖!

エンタメ
2020.12.20
コミックス全世界累計発行部数2500万部を誇る大ヒット漫画『約束のネバーランド』(以下、約ネバ)。その人気の理由とは、独特の世界観と魅力的なキャラクターのみならず、謎が少しずつ明かされるミステリー的要素や、緊迫感溢れる展開の面白さゆえ。知れば知るほど深みにハマる、作品の魅力を解説します。

“約ネバ”を構成するCharacter

Emma(エマ)

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浜辺美波さん演じるのは、高い運動能力と知能を持った天才児で、ハウスのムードメーカー。子供たち全員に等しく愛情を注ぐ優しい少女。

Ray(レイ)

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ノーマンに匹敵する天才で、クールで冷静沈着。子供たちの輪から外れ、ひとりで本を読んでいることが多い。城桧吏さんが演じる。

Norman(ノーマン)

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ハウスいちの天才児で、優れた分析力と冷静な判断力を持つ。子供たちのリーダー的存在で、優しい性格。演じるのは板垣李光人さん。

“約ネバ”を構成するKeyword

孤児院(ハウス)

何不自由ない幸せな生活。夢は里親に引き取られ旅立つこと。

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グレイス=フィールドハウスは、親を持たない15歳までの子供たちと、彼らの母代わりのイザベラ(北川景子)の家。血の繋がりはないが全員が家族のように助け合い暮らしている。建物は広大な自然に囲まれており、敷地内を自由に駆け回れるが、その先には柵が設けられ、それを越えることは禁止。そして、知能を測るテストが毎日おこなわれている。子供たちは、いつか里親が見つかり外の世界に出ることを夢見ているが…。

世界の秘密

小さなほころびから見えてきたハウスの謎と、真実の世界。

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エマとノーマンは、あることをきっかけに、自分たちが食用児として育てられていることを知ってしまう。そこから、近づくことを禁じられていた門や、外の世界と自分たちとを隔離するように設置された柵の存在、里親の元に旅立ったはずの仲間から手紙が一度も来ないことなど、これまでに感じていた不可解な事実を繋ぎ合わせ、ひとつの推測を立てる。ある秘密を知るレイがそこに加わり、隠されていたこの世界の仕組みを知ることに。

子供vs大人

母のように慕っていたママたちと水面下で繰り広げられる頭脳戦。
グレイス=フィールドハウスにいる大人はイザベラのみ。しかし、楽園だと思っていたこの世界にエマたちが疑問を抱き始めると、イザベラはそれをいち早く察知。表面的には普段通りの優しい笑顔を浮かべながら、あらゆる場面で管理者としての自分の力と、ハウスという楽園の外に出ることが不可能であることを示していく。そして、自分の補佐を務めるシスターの派遣を要請。クローネ(渡辺直美)という女性がハウスにやってくる…。

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こう見えてクローネはかなり俊敏。脱走のシミュレーションも兼ねて子供たちは鬼ごっこに興じるが、クローネの追跡は容赦なく、もはやホラーに近い。

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『約束のネバーランド』 孤児のエマ、レイ、ノーマンは、ハウスきっての天才児。ある夜、ひょんなことからエマとノーマンは、里親が決まり旅立ったはずのコニーの無残な姿を目にしてしまう。それをきっかけに、彼らは孤児院の秘密を知ることに…。12月18日(金)全国ロードショー 監督/平川雄一朗 脚本/後藤法子 原作/「約束のネバーランド」白井カイウ・出水ぽすか(集英社 ジャンプコミックス刊) 出演/浜辺美波、城桧吏、板垣李光人、渡辺直美、北川景子ほか ©白井カイウ・出水ぽすか/集英社 ©2020映画「約束のネバーランド」製作委員会

※『anan』2020年12月23日号より。取材、文・望月リサ

(by anan編集部)

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