文/永嶋恵美子
髪にとって一番大事なのは…? やってはいけないNGシャンプー
40℃以上のお湯で洗う
髪を洗うとき、「今日は少し寒いから熱めの温度にしよう」と40℃以上に設定される方も多いのではないでしょうか? 朝晩は肌寒い日もあり、どうしても心地良い温度設定にしてしまいがちですよね。けれど、40℃以上というのは髪の毛にもお肌にもあまり良くないとされています。温度設定が高いと頭皮が乾燥しやすくなったり、痒くなったりすることも…。
とはいえ「それでは寒い」という方は、一度湯船で身体を温めてから、40℃以下のお湯でシャンプーすることをおすすめします。38℃くらいがベスト。余談ですが、お顔の皮膚は頭皮よりもさらに薄いと言われているため、筆者はダメージを避けるために37℃にして洗っています。
上を向いてシャンプーする
シャワーを上に固定して、顔を上げてシャンプーしている方も多いのではないでしょうか? 実は上を向いた状態は、中の髪の毛が洗いづらく、さらに流しづらい状態。顔を下向きにして洗うのが正しいやり方です。
トリートメントも、下向きの状態でしたほうが中側(襟足)に薄くつき、表面(頭頂部)にしっかりついてくれるので、効果をより高めることが期待できます。髪の長さがある方は少し大変かもしれませんが、髪の毛にとっては良いことなので、ぜひ一度試してみてください。
正しいヘアケアとは
やってはいけないNGシャンプーがわかったところで、ここからは正しいシャンプーの一連の流れをご紹介していきます
1.38℃くらいのお湯を髪の毛全体にいきわたらせる
このときは下向きの状態でやりましょう。
2.シャンプーを手のひらに適量取り、なじませる
シャンプーの量は、ショートは1プッシュ、ミディアムは2プッシュ、ロングは3プッシュが基本ですが、髪の毛の量が少ない方は1プッシュ~半プッシュほど減らし、多い方は増やすと適量になるでしょう。
3.優しく洗う
ゴシゴシせずに、マッサージするように優しく洗っていきましょう。2~3分ほどが目安です。
4.しっかり流す
流す時間は、シャンプー時間よりも多く取りましょう。
イメージですが、500mlのペットボトルの水の中にシャンプー剤を1プッシュ入れてシェイクしたとします。そのペットボトルは何回ゆすぐと綺麗な状態になるでしょうか? おそらく、複数回ゆすぎが必要ですよね。同じくシャンプー後も十分なすすぎを行わないとシャンプー剤が落ちず、頭皮トラブル・髪トラブルの原因となってしまいます。しっかり流しましょう。
5.トリートメントを髪全体に馴染ませる
トリートメントは手櫛で梳いても良いですが、トリートメント用の目の粗い櫛を使うと、より髪の毛の中まで浸透していき、効果を高めることが期待できます。
6.流す
地肌はしっかり流し、毛先はトリートメントが少し残っているくらいが理想です。
いかがでしたでしょうか。シャンプーをするうえで一番大事なことは“流し”です。髪の毛を綺麗な状態に保つためにも、ぜひ意識してやってみてくださいね。
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筆者情報
永嶋 えみこ(Instagram@nagashiii_arrange)
Droog 美容師。サロンワークからヘアメイク・ファッションに興味がありご自身でも簡単に出来るスタイリング・ヘアアレンジを提案していきます。