文/並木まき
1:洗顔料を使わずゴシゴシ
肌が乾燥気味だと、洗顔料を使って洗うことで洗顔後の「つっぱり」が増す気がして、あえて洗顔料の使用を避ける場合もあると思います。
しかし洗顔料を使わずに顔を洗うと、水やお湯だけでしっかりと汚れを落とそうという気持ちから、自分で思っている以上にゴシゴシと摩擦をかけてしまいがち。そうなると、洗顔料を使って洗ったときよりも肌への負担が大きくなり、乾燥肌を招く原因になりやすいのです。
十分に泡立てた洗顔料は、洗顔時の摩擦を軽減する役割もあります。乾燥肌用の洗顔料であれば、うるおいを奪うことなくしっとりと洗い上げることができるでしょう。肌状態に合わせて適切な洗顔料を選んで顔を洗ったほうが、乾燥しにくいスキンケアを目指せますよ。
2:剥がすパックや擦るケアに頼りすぎる
乾燥している肌は、ごわつきやくすみを感じやすくなりますよね。そのため、つい剥がすパックや擦るケアで古い角質を落とすケアに手が伸びがちかもしれません。
剥がす系や擦る系のお手入れは、そのときには不要なものをオフして「つるつる」かつ「しっとり」とした肌になったように感じるでしょう。ただしその一方で、乾燥を招く刺激となってしまう場合も少なくありません。ピーリングに関しても同様で、つるつるタマゴ肌を目指してお手入れをしても、乾燥しやすい肌を招く結果になりやすいでしょう。
もちろん剥がすパックや擦るケアも、適切に取り入れれば美肌を目指せるはず。とは言え、あまりに頼りすぎてしまうと、かえって肌が乾燥しやすくなるのでご注意を。自分の肌状態や気候の影響を考慮して、乾燥とは無縁な肌状態のときに取り入れるのがおすすめです。
3:日焼け止めの塗り忘れ
秋や冬には、夏ほど熱心に日焼け止めを塗らなくなりがち。ところが紫外線は1年を通じて降り注いでいるので、日焼け止めを塗り忘れてしまうと、夏ほどではないにしろ紫外線のダメージを受けることに…。紫外線の影響を受けた肌は乾燥しやすくなるので、日焼け止めの塗り忘れは秋冬の乾燥肌を招く要素になりやすいのです。
また、秋冬の乾燥気味な肌に紫外線を浴びせてしまうと、さらに乾燥を加速させる可能性も。夏が終わったからと油断せずに、しっかりと日焼け止めを塗るのはもちろん、こまめな塗り直しも大切です。
今回ご紹介した乾燥肌を招く3つの盲点は、日常生活でうっかりやってしまいがちなものばかり。秋冬はただでさえ肌が乾燥しやすいので、普段のスキンケアでも十分な保湿を心がけたいところです。そのうえで、肌に摩擦や刺激を与えすぎないよう気をつけていきましょう。
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