文/寒川あゆみ
NG習慣(1)シャワーだけで済ませる
冬は気温の低下とともに体が冷えやすく、特に手や足先は心臓から一番遠いため、血液のめぐりが悪くなって冷えを感じやすいでしょう。体を温めるには湯船に浸かることが大切ですが、帰宅時間が遅い、お湯を溜めるのが面倒…といった理由から、シャワーだけで済ませる人は多いのではないでしょうか。
シャワーだけでは、表面の汚れは落ちていても毛穴の奥の汚れが残りやすいうえ、冷えやむくみ、疲労も取れにくいので注意が必要です。
簡単ケアアドバイス
38~40℃の湯船に10~15分ほど浸かり、全身を温めて血液のめぐりを高めましょう。血行が良くなると体や肌の代謝が高まりやすくなるほか、冷え・むくみ・疲労もケアできますよ。
NG習慣(2)お湯の温度が高い
秋冬はお湯の使用頻度が増えますよね。気をつけたいのが、温度設定を高くしすぎてしまうこと。お皿を洗うとき、お湯が出るのが遅いからといって高温に設定していませんか? 高温のお湯は肌のうるおいを守る皮脂まで落としてしまい、乾燥を招きやすくなります。
簡単ケアアドバイス
お湯の温度設定は38~40℃、高くても42℃までにしましょう。お皿を洗うとき、お湯と洗剤を使用すると手の乾燥を加速させる原因となるため、ゴム手袋をつけるのがおすすめです。手を洗った後は、ハンドローションやハンドクリームで保湿を。
洗顔時はお湯ではなくぬるま湯に調整し、洗顔後はうるおいを重視したスキンケアを取り入れてみてください。お風呂上がりも、ボディミルクやボディクリームで保湿ケアをおこないましょう。
NG習慣(3)手を拭かない、水気が残っている
手を洗ったあとや家事をしたあと、手が濡れたまま放置していませんか? 濡れたままでは乾燥した空気に水分や手の皮脂が奪われ、手の乾燥を招くことも。手の乾燥の初期段階はカサつく程度ですが、乾燥が加速するとガサガサになったり、手荒れ、ひび割れ、ささくれにつながったりしやすくなるでしょう。荒れた部分が衣類に引っかかってほつれたりすると、修復に時間がかかります。
簡単ケアアドバイス
水やお湯で手を洗ったあとは、ハンカチやタオルで水気をきちんと拭きとってください。日中や就寝時には、ハンドローションやハンドクリームでこまめに保湿ケアをおこないましょう。
NG習慣(4)裸足で過ごす
日中やお風呂上がりを裸足で過ごしていませんか? 特にお風呂のあとは肌が乾燥しやすく、裸足で過ごしていると乾燥した空気に水分や皮脂が奪われ、カサつき、ガサガサ、ひび割れを招きます。
また、お風呂上がりに保湿ケアをしていない場合も要注意。かかとは歩いたときに靴の摩擦が起きやすい場所なので、乾燥を放置したまま摩擦を繰り返すと角質がかたくなり、ゴワつきの原因にもなります。
簡単ケアアドバイス
お風呂上がりは、腕や脚と同じようにかかとにもボディローションやボディクリームを塗りましょう。寝るまでのあいだはゆったりとしたソックスを履き、足先を冷やさないことと乾燥させないことが大切です。
日中も足を冷やさないように靴下を履くのがおすすめ。靴下を履く前にもボディローションやボディクリームを塗り、日中の乾燥や摩擦ダメージを減らしましょう。
冬は気温の低下や空気の乾燥から、手や足先の乾燥を感じやすいもの。乾燥をそのまま放置するとガサガサ、肌荒れ、ひび割れなどを招きやすくなります。普段使うお湯の温度や保湿ケアに注意して、乾燥から身を守りましょう。
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筆者情報
寒川あゆみ
大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty