文・椎原茜
やりがちだけどNGな保湿ケア法3選
今回、お話をうかがったのは、美容エディター・ライターの松本千登世さん。まずはやりがちだけれど、実はNGな保湿ケア法を教えていただきました。
NG1. 「水分」だけで終わらせる
松本さん 水分だけをいくら与えても、油分がないと肌にとどめることができないため、乳液やクリームなどもきちんと使って、水分と油分のバランスを整え、油分のバランス満たすことが大事。また最近では肌が自ら保湿成分を作り出すような進化型保湿アイテムも出ているので、そのようなアイテムを取り入れるのも良いでしょう。
NG2. パンパン叩く・ゴシゴシこする
松本さん 化粧水を塗るときにパンパン叩いたり、クリームを塗るときにゴシゴシこすったりするのはNG。保湿と同時に肌を傷めているケースもあります。手の動かし方、肌への触れ方を見直して、「優しく」を心がけることが大切です。
目元は特にデリケートな部分なので、基本的に力が入りにくい薬指を使ってなじませましょう。一度に付けるのではなく、少しずつ、十分に満たされるまで重ね付けをするのがおすすめです。
NG3. 角質ケアを意識しない
松本さん どれだけ水分や油分、上質な美容成分を与えても、肌表面に不要な角質をため込んでいるままでは浸透の妨げになり、本当の意味で保湿はできていないこともあります。
定期的なゴマージュ(※)やスクラブによる角質ケアなどを上手に取り入れて、肌表面をやわらかくクリアに保つ必要があります。ただし、角質ケアは肌によって行うタイミングや使うアイテムの相性がありますので、きちんと見極めることも大切です。
※ゴマージュ:ハーブや植物の種などの天然素材を用いたクリームやジェルなどにより、古い角質を取り除く美容法のこと。
秋冬の乾燥シーズンにおける保湿のコツ
ーー秋冬の乾燥シーズンには、どんな保湿を心がけると良いのでしょうか。
松本さん 乾いてからの「後追い保湿」でなく、乾く前の「先回り保湿」を心がけることが、何より大事だと思います。
私はできるかぎり、ローションパックとミルクパックの「ミルフィーユ」を行っています。まず、水で湿らせた大きめのコットンに化粧水を含ませ、数枚に割いて、額(ひたい)、両頬、顎と顔全体にローションパック。3分ほど放置して、次にそのコットンの上から乳液を薄くのばし、コットンを裏返して乳液面を肌に向けてミルクパックします。
肌そのものが持つ保湿力が高められ、乾燥しにくい肌になると感じます。ぜひ試してみてください。
2023年秋冬の新作! 注目の保湿コスメ4選
ーー保湿ケアは、保湿コスメをうまく活用して実施しましょう。
筆者が見つけた新作保湿コスメを肌ケアと目元ケアのそれぞれ2つずつピックアップしてご紹介します。
1.【肌ケア】敏感肌も安心の化粧水
ちふれ「ちふれ 敏感肌用化粧水」180mL ¥1,430(税込)
無香料・無着色などのシンプルな処方により、肌荒れ防止成分を配合した『ちふれ』の敏感肌用シリーズの薬用化粧水です。
敏感肌をととのえて、やさしくしっとりと、うるおいを与えてなめらかな肌に導いてくれます。
テクスチャーはとろみがあり、肌あたりやわらか。
刺激を極力与えずに、肌に優しいお手入れができそうです。
<商品情報>
ちふれ
「ちふれ 敏感肌用化粧水」
180mL
¥1,430(税込)
2.【肌ケア】「赤い粒」がはじける美容液
ベネフィーク「ベネフィーク セラム」50mL ¥11,000(税込)
資生堂の『ベネフィーク』から発売された最新の美容液。
先日、新コンセプトとして「肌・からだ・心、すべては美につながっている。この一瞬から、一生揺るがない美しさへ。」を掲げ、リブランディングを発表しました。
特徴的なのは、透明ジェルの中に見える赤い粒。美容成分が閉じ込められており、瞬時に肌になじむと、赤い粒がはじけて美容成分が浸透するという仕組みになっています。
角層細胞の一つ一つをふっくらとうるおしてくれ、隠れ乾燥まで防御してくれつつ、うるおいが長時間持続。
クリームのような高い保湿効果がありながら、ジェルのようなみずみずしさを感じられる使い心地の良い一品です。
<商品情報>
ベネフィーク
「ベネフィーク セラム」
50mL
¥11,000(税込)
3.【目元ケア】スティックでサッと塗れる美容液
ハウス オブ ローゼ「Oh!Baby ウォーターモイスト CA ショット」5.4g ¥2,200(税込)
ハウス オブ ローゼによる温泉水コスメ『Oh!Babyシリーズ』からの美容液です。
人気を博していた「ウォーターモイストスティック」にCICA成分が新配合されてリニューアルしました。
スティックタイプになっており、乾燥トラブルが気になる目元や口元にひと塗りすれば、美容液がみずみずしく広がり、キメを整えながらうるおいをチャージしてくれます。
カサつき、肌あれ、くすみなどにピンポイントでアプローチし、肌ダメージを防いで素肌美を立て直してくれる心強い味方。
メイクの上からも使えるので、外出時のメイク直しには特に活躍しそうです。
<商品情報>
ハウス オブ ローゼ
「Oh!Baby ウォーターモイスト CA ショット」
5.4g
¥2,200(税込)
4.【目元ケア】美容医療並みの目元の集中ケアが可能なブースター
リバイタル「アイゾーンブースター」¥11,000(税込)
資生堂のブランド『リバイタル』から発売された秋の新作。美容医療並みの目元の集中ケアが可能です。
資生堂が行った調査によると、約3割が美容施術の意向・興味を抱きつつも、実際は1割のしか施術を経験したことがなく、今一歩踏み出せない方が多くいることが判明。こうした状況に応えるのがこの目元用ブースターです。
とろみのあるみずみずしいテクスチャーがスーッと肌に広がりながら、ヒアルロン酸の効果はそのままに、最大約1/3までにしたコンパクトヒアルロン酸が角層深層へ。角層細胞一つひとつをハリとうるおいに満ちた状態に導きます。
またリバイタル独自美容成分を配合しており、紫外線ダメージによる乾燥を防いでくれます。
<商品情報>
リバイタル
「アイゾーンブースター」
15mL
¥11,000(税込)
秋冬の乾燥はまだまだ始まったばかり。今こそ、保湿ケア方法を見直すチャンス! ぜひうるおい満ちた肌で毎日を過ごしましょう。
Information
<教えてくれた人>
松本 千登世(まつもと・ちとせ)さん
フリーエディター・ライター。雑誌やWEBなどで美容記事やインタビュー記事、エッセイの執筆を中心に活動。近著『顔は言葉でできている!』(講談社刊)ほか、著書多数。
<筆者情報>
椎原茜
ライター。記事を通して、読者の方々に役立つ情報を知ってもらい、ハッピーかつ快適な生活を送っていただきたいという思いで執筆中。
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