文/古賀令奈
下地で色と質感のコントラストを仕込む
シワを目立たせないために一番大事なのは、できるだけ薄づきで仕上げることだと感じています。厚塗りするほどシワは目立ちやすくなるので、パーツごとに必要なアイテムを使い分け、最小限のメイクにとどめましょう。
今回のメイクでは、薄づきに仕上げるためにファンデーションは使いません。ほうれい線以外は、ほぼ全体を化粧下地のみでカバーします。化粧下地の色や質感を活かしてベースを整えていきましょう。
全体はセミマットタイプのベージュカラーで色ムラを自然にカバーし、清潔感のある肌にします。三角ゾーンと呼ばれる頬の高い位置には、ツヤ感のあるピンクのコントロールカラーを使い、透明感と血色感を仕込みましょう。
全体に塗りのばすと、ベージュ部分はきちんと感を、ピンク部分はみずみずしさや明るさを演出してくれます。これだけで自然な立体感が生まれ、いきいきとした肌印象になるでしょう。
今回、ベージュの化粧下地は『ジルスチュアート』の「ブライト&スムース セラムプライマー」を使用しました。毛穴や凹凸をカバーしながら、セミツヤマット肌に整えてくれます。ほんのりとしたツヤがあり、ツヤ感のある化粧下地を重ねても違和感なくなじみますよ。
【商品情報】
ジルスチュアート「ブライト&スムース セラムプライマー」
SPF20/PA++
価格:¥3,520
ピンクのコントロールカラーは、『モイストラボ』の「コントロールカラー下地<ピンクグロウ>」を使いました。くすみをカバーして透明感を高めてくれるので、今回のようなメイクにぴったりなアイテムと言えるでしょう。毛穴や皮脂崩れのカバーも可能です。
【商品情報】
モイストラボ「コントロールカラー下地<ピンクグロウ>」
SPF40/PA+++
価格:¥1,320
明るいコンシーラーでほうれい線を断ち切る
次に、ほうれい線をカバーしていきます。ほうれい線のカバーは、いかに目立たせなくするかが重要です。ほうれい線は溝と頬の高さのギャップで影が目立つため、溝だけでなくその周辺を明るくするのがポイントです。
コンシーラーを塗るときは、ほうれい線を断ち切るように入れます。これをぼかしていくだけで、簡単にほうれい線が目立たなくなります。
今回使用したのは、『ポーラ』の「B.A 3D コンシーラー 01 ブライトアップベージュ」です。光でくぼみやたるみの影を飛ばし、ハリのある印象に仕上げます。まるで美肌加工をしたかのように美しく仕上がるため、化粧下地だけではカバーしきれない箇所にプラスするのもおすすめです。
【商品情報】
ポーラ「B.A 3D コンシーラー」01 ブライトアップベージュ
価格:¥6,930
※2023年8月1日公式発売予定
ほうれい線の一番上にハイライトをON
さらにほうれい線をカバーしたい場合は、ほうれい線の一番上の部分にハイライトを入れてみてください。光の効果で、ほうれい線がより目立ちにくくなります。
今回使用したのは、『シャネル』の「ボーム エサンシエル」。濡れたようなツヤ感を与えるハイライトで保湿力もあるため、ほうれい線を乾燥させることなく自然な輝きでカバーできます。
【商品情報】
シャネル「ボーム エサンシエル」リラ
価格:¥6,600
マスクを外しても堂々と笑えるように
仕上げに手持ちのフェイスパウダーを顔全体に重ねれば、完成です。厚塗りすることなく、ほうれい線とシワを目立たなくすることができました。ほうれい線やシワでお悩みの方は、ぜひ試してみてくださいね。
【参考】
『ジルスチュアート』公式サイト
『モイストラボ』公式サイト
『ポーラ』公式サイト
『シャネル』公式サイト
筆者情報
古賀令奈
京都在住の美容ライター。日本化粧品検定特級 コスメコンシェルジュ。お悩みに寄り添ったメイク方法を中心に、さまざまな美容記事を執筆。メイクテクニックやスキンケア方法、コスメレビューなど、気になる美容情報をわかりやすく解説。