焼けた肌をそのまま放置はNG!【エステティシャン直伝】日焼け後の正しいアフターケア法

ビューティ
2022.08.19

文/寒川あゆみ

紫外線対策をこまめにおこなっていても、いつの間にか肌が日焼けしてしまうことってありますよね。今年の夏も「通勤や通学、夏休みのお出かけで焼けた」という人は多いのではないでしょうか。日に焼けないための対策も重要ですが、焼けた後のケアも欠かせません。今回はエステティシャンである筆者が、“日焼け後の正しいアフターケア法”についてご紹介します。

日焼けをすると肌はどうなる?

日焼けとは、紫外線ダメージによる炎症や色素沈着を指します。皮膚にはメラニンを生成する「メラノサイト」(肌の色素を作る細胞)が存在しており、紫外線を浴びることでメラノサイトが活性化。メラニンを大量に放出して細胞を守ろうとしているのが、日焼けが起こる仕組みだと考えられています。

日頃浴びている紫外線は、肌の奥深くまでダメージを与える「UVA」と、肌の表面に強いダメージを与える「UVB」の2種類です(※1)。元々の肌質や浴びた紫外線量によっても、「肌が赤くなりヒリヒリする」「こんがり焼ける」「皮がめくれる」「水ぶくれができる」など焼け方は様々。

紫外線はビタミンDを生成するために必要なものですが(※1)、浴びすぎると肌や髪にダメージを与えてしまうことも。紫外線ダメージや日焼けを放置すると炎症や色素沈着、あらゆる肌トラブルを招く原因となる可能性があるので、アフターケアが大切です。

日焼けをした時の基本スキンケア

STEP1:冷やす

STEP1 冷やす/冷やしたタオル、保冷剤を活用する

普段のお出かけはもちろん、海や川などのレジャーやテーマパークなど、長時間紫外線を浴びたあとは、下記の方法で肌のほてりや熱を取り除くようにしましょう。

・優しい流水で肌を冷やす
・冷水で濡らしたタオルで肌を冷やす
・濡れタオルなどで保冷剤を包み肌を冷やす

これによって日焼けによる赤み、ヒリヒリ、水ぶくれなどが軽減できることも。日焼け後の肌は敏感なので、水を強く当てたり、タオルで摩擦を生じさせたりしないように注意してください。

STEP2:スキンケアで保湿する

ひどい日焼けをした数日後から、肌が乾燥し、かゆみ、皮めくれを感じやすくなる人もいるかもしれません。紫外線ダメージを受けたあとの肌は水分が不足しやすいため、スキンケアはしっかりと行いましょう。

STEP2 スキンケアで保湿する/化粧水、乳液、クリーム

STEP1の肌を冷やしたあとは、化粧水で水分を補いましょう。そして乳液やクリームを重ねて、うるおいを与えるようにしてください。

STEP2 スキンケアで保湿する/優しく、たっぷり浸透させる

皮膚はミルフィーユのように何層にもなっています。化粧水をバシャっと1回つけるだけで済ませず、2~3回に分けながら、たっぷり浸透させることが大切です。

化粧水だけで終わると、再び水分が蒸発して乾燥しやすくなることも。乳液とクリームを重ねて、うるおいを逃がさないようにしましょう。日焼け後の肌は敏感なので、叩いたりこすったりせず、優しくなじませてください。

肌トラブルを招かないためのアフターケアを

「将来のシミやシワの原因を作りたくない、絶対に焼けたくない!」と紫外線対策を徹底している人もいれば、「少しくらい日焼けしたところで気にしない」という人もいるかもしれません。

一概に日焼けが悪いわけではありませんが、乾燥やシワ、シミなど将来の肌トラブルを予防し、赤みや水ぶくれなど肌の炎症を悪化させないためにも、アフターケアは大切。ぜひ参考にしてみてくださいね。

【参考】
※1 環境省.紫外線 環境保健マニュアル

©Jackyenjoyphotography/gettyimages

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