文/古賀令奈
こだわり強めなカラーメイク
配色にこだわったおしゃれなアイシャドウは、見るだけで気分が高まるもの。しかし、アイシャドウの選び方や塗り方によっては奇抜な印象になり、浮いて感じられやすくなります。また、40代半ばになると目周りのくすみが目立ちやすく、若い頃のようにカラーメイク特有の軽やかさも出しにくくなります。くすみの影響でアイシャドウの色が悪目立ちすると、メイクの主張が激しくなりやすいでしょう。
画像の「NGメイク」では鮮やかなレッドオレンジとダークグレーという主張の強い2色が入ったアイシャドウパレットを使いました。存在感のある色が2色入っているとなじませにくく、もう少しなじませたとしてもやはりインパクトが強くなってしまいます。
大人のカラーメイクを楽しみたいときは、差し色は1色のみに留めておくほうが使いこなしやすいと感じています。「OKメイク」では、オレンジ・ブラウン・ベージュとまとまりのある3色にグリーンが差し色として入ったアイシャドウパレットを使ってみました。オレンジ・ブラウン・ベージュは溶け込ませるように塗り、グリーンは目尻側にアイラインとして入れることで、ナチュラルな仕上がりが叶います。
縦ジワがくっきり目立つマットリップ
近年はマットタイプのリップが人気ですが、ツヤタイプのリップよりも乾燥しやすい傾向があります。ツヤタイプであれば一本で保湿しながらリップメイクを完了できるものも多いですが、マットタイプの場合はそのまま塗ると乾燥して縦ジワがくっきり目立ってしまう可能性も。
マットタイプのリップを使う場合は、唇に塗る前に保湿ケアしておくことをおすすめします。しっかりと保湿をしておくとうるおいを保ちやすくなり、なめらかな印象に仕上がるでしょう。
「OKメイク」では事前にグロス状のリップ美容液で保湿して、軽くティッシュでおさえてからマットタイプのリップを塗ってみました。すると、セミマットのような質感に。保湿後の使用による質感の変化が気になる方は、ティッシュでしっかりめにおさえるとツヤ感をセーブできますよ。
がっつり入れたハイライト・シェーディング
ハイライトとシェーディングは、鼻を高く見せたりホリを深く見せたりと、立体感の演出に効果的です。便利なアイテムではあるものの、そもそも45歳前後は天然のシェードが強まる世代。まぶたのくぼみが目立ったり、くすみが強くなったりと、シェーディングしなくても暗く見えやすいため、使い方によっては仰々しい印象になる可能性があります。
特に注意したいのが、鼻周辺への使い方です。鼻筋全体にハイライト、眉頭から鼻のわき全体にシェーディングを入れると、やりすぎ感が出て不自然になる可能性が高いでしょう。顔が長く見える効果も出てしまうため、不自然さがより強調されるリスクもあります。
ハイライトは鼻根から1~2cm程度と鼻尖(鼻先)に置くように入れるのがおすすめです。シェーディングは眉頭から鼻根のわきくらいまでであれば、さりげなく引き締めつつも、やりすぎ感は出にくいでしょう。くすみが気になる方はハイライトだけにしておき、物足りなければ少しずつシェーディングを足すのも一つの方法です。
客観的にチェックしながらメイクをしよう
メイクは使い方次第で理想的な若々しい表情になることもあれば、かえって老けて見えることもあります。大きな鏡で少し遠目から見るなどして客観的なチェックを心がけると、改善ポイントを自分で見つけやすくなるでしょう。今回ご紹介したメイクに心当たりのある方は、ぜひお直しメイクを試してみてくださいね。
筆者情報
古賀令奈
京都在住の美容ライター。日本化粧品検定特級 コスメコンシェルジュ。お悩みに寄り添ったメイク方法を中心に、さまざまな美容記事を執筆。メイクテクニックやスキンケア方法、コスメレビューなど、気になる美容情報をわかりやすく解説。