文/並木まき
1:美容液
美容液は自分にとって必要な成分で選ぶと、メリハリ出費でも満足度が上がるスキンケアになりやすいでしょう。成分を選ぶときには、うるおい不足ならセラミド、毛穴へのアプローチならビタミンC誘導体やレチノールなど、そのときの肌悩みに合わせるのが正解です。
ひと口に美容液と言っても、価格帯はまちまち。一概に高価なものが良いとは言い切れない面もありますが、配合成分や有効成分の多いものを選ぼうとすると、価格は上がる傾向にあります。
アラフォーを過ぎると、肌悩みにダイレクトにアプローチするお手入れを取り入れることが、日々のスキンケアの満足度を上げるポイントです。そこで他のコスメは節約を意識したとしても、美容液は自分にとって必要な成分をたっぷりと堪能できるよう整えると、節約と満足度の両立が叶うスキンケアになりやすいですよ。
2:アイセラム
アラフォーを過ぎると、乾燥やたるみによる目もとの小じわだけでなく、目まわりのハリが減ったようにも感じがちです。一方、目のまわりの皮膚はとてもデリケートなので、専用アイテムでケアをするのがおすすめ。メリハリのあるお金の使い方を心がけるなら、アイセラムにもお金をかけると、スキンケアへの満足度が上がると思います。
美容液同様に、配合している成分の量によって価格が分かれやすく、アラフォーになったらできるだけ配合成分の多いものを使いたいところ。有効成分が一定の濃度で入っている医薬部外品から選ぼうとすると、高価になりやすい面も。目まわりの悩みがあるなら、上質なものを選ぶように意識してみてはいかがでしょうか。
3:リップクリーム
プチプラでも選択肢が多いリップクリームですが、アラフォーを過ぎたらぜひお金をかけたいコスメ。もしもプチプラを使っていて乾燥や皮むけの悩みが消えないなら、ワンランク上のものに変えてみてください。
リップクリームやリップセラムも価格帯に幅がありますが、高価なものには保湿力や機能性を備えている製品が多い傾向にあります。また保湿力の高い上質なリップクリームに変えたことで、唇をすこやかな状態に保ちやすくなれば、結果的に使用頻度が下がり、想像よりもコストパフォーマンスの良いスキンケアになる可能性も…!
口紅にお金をかけても、唇が残念な状態だと、発色も悪くなるうえに貧相な印象にもなりがちです。反対に唇がうるつやだと、それだけでアラフォーの表情はイキイキとして見えやすいので、投資の価値が高いパーツと言えるでしょう。
節約を心がけつつも日々の美容で満足度を上げるなら、スキンケアにおいてメリハリのある出費を実践するのがおすすめです。今回ピックアップした3種類のコスメは、アラフォー以降の世代にありがちなお悩みに寄り添うコスメたち。「これさえあれば、他はいらないよ」という話にはなりませんが、お金のかけどころを見極めながら「使うべきところには使う」を心がけるだけでも、節約と肌への満足を両立する術につながりやすいでしょう。
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