
代用する、借りる。
ひとつのモノには、ひとつの用途しかないとは限らない。いま持っているアイテムを十分に活用できれば、モノが必要以上に増えるのを防ぐこともできる。
「特に家事用品は代用がききます。ガラスボウルをひとつ持っていれば、器にも花器にもなり、調理器具やアイスペールとして使うこともできます。室内の草花の水やりは、ジョーロはなくても水差しでOK。また、使用回数が少ないモノはレンタルするのもいい方法ですが、友人・知人同士で貸し借りすることができればより経済的。方法はいろいろあるので、知恵を絞ってみましょう」

欲しいモノリストを作る。
モノを買う際にいちばん避けたいのが“衝動買い”。「安かったから」「欲しくなったから」という理由でなんとなく買ってしまったモノからは、中途半端な満足感しか得ることができない。こうした悪循環を避けるには、
「“欲しいモノリスト”を作りましょう。欲しいモノを書き、必要な理由や条件、予算を書き出します。候補が見つかれば、メモを参照して吟味し、納得したモノだけを購入します。計画的に買うシステムを導入するだけで、“必要かどうか”を判断する力も備わるはず。少ないモノで満足を得られるようになるのも、大きな変化です」
買うなら消えモノを。
「買い物がすべてNGというわけではありません。人はストレスがたまると買い物に走る傾向があり、それによって脳は快楽を感じ、気持ちがすっきりするのだとか」
モノは増やしたくないけれど、買い物はしたい…この気持ちを両立させるには、食べ物や化粧品など、消費してなくなるモノを購入するのがおすすめ。「ちなみに私は、ストレスがたまったら高級スーパーに行き、ふだん買わないような醤油や味噌などの調味料、高いお豆腐などを買っています。食料品なのでムダにならないし、高いといっても数百円の出費で済みます」

※『anan』2016年12月14日号より。イラスト・前田はんきち 取材、文・瀬尾麻美
(by anan編集部)