緊張をほぐすことも血行促進に効果大、今日の夜はおうちでのんびり血流ケアを!
「血行不良解消のためのセルフケアには、なんといってもお風呂とマッサージが有効です」と、血液循環療法をベースとした手技で知られるサロン、『アロマリ』の須藤万里さん。ただしどちらも、適当に行ったのでは効果が半減してしまうそう。まずは、血液を巡らせる入浴のポイントを教えてもらった。
「最大のコツは、全身を温めてから顔や手先、足先をあえて冷やすこと。体の中心で温められた血液が冷えた末梢に向かって流れ出し、循環が加速します」
一方セルフマッサージは、
「できるだけ弱い力で行うことが大事。強く揉むと痛みで筋肉が緊張し、かえって血流を妨げる原因に。物足りないくらいの力加減でなでるように行うほうが、巡りはよくなります」
表面をまんべんなくなでる他、関節を重点的に、と須藤さん。
「脂肪に覆われていないので、冷えやすいんです。とくに膝やくるぶしは、血液循環のキーポイント。両手で包むようにして優しくマッサージしましょう」
入浴でしっかり巡らせてから、さらにマッサージでもうひと押し。寝る前の習慣に、ぜひ。
以下では入浴とマッサージのポイントをご紹介。
入浴のポイント
- お湯の温度は42度以上!
体の中心を温めて血液を巡らせるなら、ぬるめよりもやや高めの湯温がベスト。「基本は自分がここちよいと思える温度でOKですが、今の季節なら42度以上が目安です。 - 巡りのツボは足の指の間にあり。
湯船に浸かっている間のおすすめは、「足の指の間を揉むこと。血液が心臓へと戻る力を後押しするポイントです。足指を開いてその間の皮膚をつまむだけでもOK」。 - 最後の足先シャワーで、巡り力をもうひと押し。
お風呂から出る時は、膝から下にぬるま湯を。「血液が冷えた足先に移動することと、体が冷え始めた中心の温度を再びキープしようとする作用で、全身の血液循環がよくなります」
マッサージのポイント
- ふくらはぎを、下から上へ。
足先から戻ってきた血を押し上げる、大切な役割のあるふくらはぎ。握り拳で下から上へと優しくなで上げて。ゆっくりと5回、さらに両手で挟むようにして引き上げるとgood。 - 首の後ろを弱めにマッサージ。
「首のコリには、うなじに両手の3本指を当てて上を向き、軽い圧を加えます。頭の重みで自然に押し、血液をゆっくり巡らせます」。仕事で一日中パソコンを使うという人はぜひ。 - 二の腕から肩にかけてを、軽く掴む。
しつこい肩こりは、つい強く揉みたくなるけどぐっと我慢。「肩や二の腕を優しく掴むようにします。肩の前部は、実は肩甲骨の一部。ここの血流をよくすると、コリにも有効」