鮮やかな発色が目を引くシアーリップがトレンド。
この春はマットな質感のものよりも、ツヤ感や光沢といった、みずみずしく軽やかな印象に仕上がるシアーリップが狙い目。
「これまではシアーリップのなかでも薄づきのものが主流でしたが、今季のシアーリップは高発色のものが豊富。赤やピンク、オレンジなど、ひと塗りでしっかりと色づくタイプを選ぶと、より今年らしい表情に」(ヘア&メイクアップアーティスト・野口由佳さん)
そこで野口さんが提案する、赤、ピンク、オレンジの主役級シアーリップを使った旬顔メイクに、俳優の中田青渚さんがチャレンジ。
「唇はうるうるさせていたいので、シアーリップは大好きです。ただ、私はもともと唇がぽてっとしているせいか、濃い色を塗ると口元が強調されすぎてしまう気がして、普段使うリップはどれもナチュラルな発色のものばかり。でも、今日使ったリップは3本とも高発色なのに、全然強い印象にならなくて、これがプロの腕か、と驚きでした(笑)。ポイントさえ押さえれば、私でもはっきりとした色のリップを使えるという新発見があったので、この春こそはぜひ試してみたいです」(中田さん)
主演顔リップ~ヒロインレッド
欲しい機能を凝縮したハイブリッドリップ 賞
【ADDICTION】リップ セラム ティント 007
ツヤも発色も色持ちも思いのままに。
ティントの色持ち、グロスのぷっくりとしたツヤ、ルージュの高発色、そのすべてを兼ね備えた一本。スキンケア発想のみずみずしい使用感で、軽やかな仕上がりと心地いい潤いが長時間持続。「大人っぽい色だけど、暗くなりすぎないので普段使いしやすそう。発色の美しさはもちろん、メイクチェンジのときも全然落ちなくて(笑)、その色持ちの良さにもびっくりしました」(中田さん)。¥3,520(アディクション ビューティ TEL:0120・586・683)
◎Makeup Point
自分好みの発色になるまでチップで薄く薄く重ねていき、指でポンポンと塗り込む。オールシーズン使える万能カラーだからこそ、シャドウやチークは薄めのピンクでまとめるのが、口元に視線を集めつつ、春らしい表情に仕上げるポイント。
ワンピース¥66,000(ヘンネ/ヘンネ カスタマーサポート costomer@haengnae.com) ピアス¥36,300(ジュスティーヌ クランケ/ザ・ウォールショールーム TEL:03・5774・4001)
主演顔リップ~ハンサムピンク
カジュアルにも振れる媚びない大人のピンク 賞
【YSL】ルージュ ピュールクチュール No.44
透明感を引き立てる絶妙なミルキーピンク。
ワンストロークで叶う上質なサテンのような艶めき。甘すぎず洗練された大人のピンクカラーで肌馴染みの良さも抜群。「もとの唇の色を引き立ててくれるようなきれいなピンク色。ピンクは幼く見えそうなイメージでしたが、このリップは全然違う。今日着たデニムのようにカッコいい感じのファッションとも相性が良くて意外でした。赤ちゃんの唇のようなうるうる感も好き」。¥6,050 3/1発売(イヴ・サンローラン・ボーテ TEL:0120・526・333)
◎Makeup Point
ブラシに取らず、そのままさらっとワンストロークで仕上げるのが抜け感を演出するコツ。甘くなりすぎないよう、赤みブラウンのシャドウとネイビーのアイライン、そしてチークレスでカジュアルダウンを。
インナー¥25,300(ラインヴァンド/ラインヴァンド カスタマーサポート customer@leinwande.com) オーバーオール¥9,999(H&M/H&M カスタマーサポート TEL:0120・866・201) ネックレス¥2,530(whim whimtinythings@gmail.com)
主演顔リップ~はつらつオレンジ
塗りたての血色とツヤを一日中キープできるで 賞
【KANEBO】ルージュスターヴァイブラント EX1
鮮やかな血色カラーで生き生きとした表情に。
生命感宿る鮮やかな血色と美粘膜のようなツヤが纏えるラスティングルージュ。赤ちゃんの未熟な肌を包む胎脂に着想を得て開発された保湿成分配合で、ふっくらとした唇に。「オレンジは似合わないと思っていたんですけど、想像より柔らかい印象に仕上がってすごく気に入りました。ツヤツヤで乾燥もしにくそう。オレンジが苦手な人にこそ、おすすめしたいアイテムです」。¥4,620 限定発売(カネボウインターナショナルDiv. TEL:0120・518・520)
◎Makeup Point
唇がふっくらと見えるよう、上唇の山の左右のみをややオーバー気味に1度直塗り。その後、中央だけ重ね塗りをしてオレンジの鮮やかな発色を強調。アイシャドウや眉マスカラもすべてオレンジ系で統一すると、よりフレッシュな印象に。
トップス¥9,999 スカート¥9,999(共にH&M/H&M カスタマーサポート) イヤリング¥7,700(Jouete TEL:0120・10・6616)
Seina Nakata 2000年1月6日生まれ、兵庫県出身。’14年、芸能界デビュー。出演作にドラマ『中学聖日記』『だが、情熱はある』『らんまん』など。公開中の映画『市子』では吉田キキ役を務めた。
野口由佳さん ヘア&メイクアップアーティスト。トレンド感を意識したナチュラルメイクに定評があり、本誌をはじめ、さまざまな雑誌で活躍。俳優やモデルのヘアメイクも数多く手がける。
※『anan』2024年2月28日号より。写真・芦澤 周(S-14) スタイリスト・石田 綾 ヘア&メイク・野口由佳(ROI) 取材、文・恒木綾子
(by anan編集部)