“攻め”と“守り”を正しく使い分けることが重要! 「レチノール」配合コスメ8選

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2023.04.21
話題の注目成分「レチノール」がスキンケアにもたらす効果とは? スキンケアオタクを名乗る、私立恵比寿中学メンバー・安本彩花さんが調査! シロノクリニック美容皮膚科医・山田麻友先生に話を聞きました。

【レチノール】ターンオーバーの促進やシワ、たるみ改善にも効果的。

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レチノール

「ビタミンAの一種で、その種類によって効果や効能も異なります。大きくは攻めのビタミンAと守りのビタミンAに分かれます。ビタミンAの効果としては、ターンオーバーの促進や、線維芽細胞の活性化、皮脂分泌の抑制などに期待が。攻めと守りの特性を理解して、正しく使い分けることが重要です」(山田先生)

正しく使用することで、肌力をトータルで底上げ。
安本:レチノールは気になっているものの、まだ一度も使ったことがないんです。肌への効果は高いけれどその分、刺激が強いイメージがあり、踏み出せずにいます。

山田:レチノールはビタミンAの一種で、一様にレチノールと呼ばれているものでも、その種類や濃度によって効果・効能は変わります。ビタミンAは大きく分けると、“攻め”と“守り”に分かれ、刺激が強いとされるのは、攻めのビタミンAです。トレチノインや高濃度レチノールがその代表です。医薬品なので医療機関でないと取り扱いはありません。肌のターンオーバーを促進する効果がとても高いため、いきなり高濃度のものを使用すると、肌が赤くなったり、乾燥したり、皮がむけたり、痒みが出るなどのA反応と呼ばれる症状が出ることも。ビタミンAを使用する場合は、0.1%以下の濃度のものからスタートするのがオススメです。また、攻めのビタミンAを使用した後の肌は、一時的に紫外線に対する抵抗力が弱くなっているので、UVケアを徹底しましょう。

安本:私が思っていたのは、攻めのビタミンAのことだったのかも。守りの方はどのようなものが?

山田:守りのビタミンAとして代表されるのが、パルミチン酸レチノールです。SPF20程度の紫外線防御力があるとされていて、紫外線の光エネルギーを受け止め、細胞損傷を防ぐ作用があります。

安本:初心者は守りのビタミンAだと安心して使えそうですね。

山田:とはいえ、攻めのビタミンAは医薬品が多く、一般に販売しているものはマイルドな処方のものが多いので、使用上の注意をよく読み、正しく使えば問題ないと思います。ただし、肌トラブルがひどい時などは控えて。

安本:確かに! 今日試したアイテムは刺激を感じずに使えました。その中で、SHISEIDOのバイタルパーフェクションは、純粋レチノール配合でシワ改善効果があることで有名ですが、他にレチノールの効果とは?

山田:資生堂が開発した純粋レチノールは、シワ改善の医薬部外品の有効成分として認められています。ちなみに強さは攻めと守りの中間くらい。他の効果としては、ビタミンAには、ターンオーバーを促進し、くすみやシミの原因となるメラニンの排出を促したり、余分な角質をケアする作用が。また、線維芽細胞を活性化させる効果もあるので、肌のハリがアップし、シワはもちろんたるみの改善も期待できます。さらに、皮脂の抑制効果もあるので、オイリー肌のケアにも有効です。

安本:上手に取り入れれば、幅広い悩みを改善できそうですね! そういえば、レチノールは朝使うのがオススメ、という情報を見たのですが、本当ですか?

山田:え、そんな情報が…。もちろん、商品によっては朝も使えるものはありますが、高濃度のものや、使用方法が分からない場合は、紫外線の影響がない夜のみの使用がオススメです。朝使うなら日焼け止めもしっかり使うこと。

安本:情報は正しく精査しないといけませんね(汗)。あと、最近よく聞くバクチオールとは?

山田:次世代レチノールなどといわれ、薬草の種子から抽出された成分です。レチノールと似たような効果がありつつ、穏やかに作用するので、その分効果実感を得るまでに時間もかかりますが、より優しさを求める人にオススメです。

安本:レチノールのイメージが、いい意味で変わりました!

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1、【SHISEIDO】バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト5

シワ改善と美白を同時に実現。
純粋レチノールを含む5つの有効成分を配合。目まわりや口元のゆるみジワなど異なる部位のシワに対応しつつ、メラニンの発生源にもアプローチ。「シワはもちろん、マスクジミのケアにもオススメです」(山田先生)。[医薬部外品]20g¥14,740(SHISEIDO TEL:0120・587・289)

2、【ドクターシーラボ】エンリッチ メディカリフト ニードルセラム

皮膚科医の知見を結集。
純粋レチノールと、100%ヒアルロン酸を針状に凝縮したヒアルロン酸マイクロニードルの組み合わせを世界初配合。塗った瞬間に浸透し、ハリのある肌へ。「他にはない感触。シワ部分もふっくらします」(安本さん)。15ml¥16,500(ドクターシーラボ TEL:0120・371・217)

3、【ドクターケイ】ABC‐Gリペアセラム

高機能な成分を贅沢に配合。
高濃度のレチノール誘導体に加え、ナイアシンアミドやビタミンC、グルタチオンを黄金比で配合。加齢などで深刻化する肌悩みを一掃。「優しい使用感で多角的にケアできるので、レチノール初心者にもぴったり」(山田先生)。20ml¥8,250(ドクターケイ TEL:0120・68・1217)

4、【アディカル】レチノモイスト マスククリーム

マスクのように肌を密閉。
ビタミンAとナイアシンアミドを配合し、シミケアとシワ改善を叶える、軽やかな使用感のクリーム。スペシャルケア後のようなリッチな潤いが長時間持続。「ジェルのような感触でのばしやすく、保湿力がすごい!」(安本さん)。[医薬部外品]60g¥7,800(シロク TEL:0120・150・508)

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5、【アンプルール】ルミナスHQブースター

シミ治療のレシピに着目。
ハイドロキノンとWレチノールをハイブリッド配合。くすみや色ムラに最大の相乗効果をもたらし、土台から明るい肌トーンに導く先行型美容液。「低刺激な次世代型ビタミンAレチノイド配合なのも魅力的」(山田先生)。40ml¥9,900(アンプルール TEL:0120・987076)

6、【サナ リンクルターン】薬用リペア コンセントレートバーム

薬用のスティック状美容液。
シワ改善とシミ対策を叶える有効成分ナイアシンアミド+ピュアレチノールで弾力のあるハリ肌をサポート。肌をなめらかに見せる効果も。「手軽に使える形状で、日中のケアにも◎」(安本さん)。[医薬部外品]5.5g¥1,980*編集部調べ(常盤薬品工業 TEL:0120・081・937)

7、【アズミー】センシティブエッセンス

内側からふっくら弾む肌へ。
次世代レチノールと呼ばれる植物由来のバクチオールや、生命力あふれる竹由来の淡竹エキスなど、濃密な美容成分を配合。敏感肌を考えた低刺激設計。「肌がゆらぎやすい時のお守りコスメとしても活躍しそう!」(安本さん)。48ml¥6,200(キナリ TEL:0120・47・8910)

8、【グラマティカル】レチノール配合クリーム 0.1%(部分用)

キメを整えハリをサポート。
内包化技術によって純粋なレチノールを安定的に肌へ届け、ハリのある肌へ。保湿成分としてオリーブ由来のスクワランも配合。「レチノールが0.1%配合されているので、夜の集中ケアに取り入れて」(山田先生)。5g¥3,300(イオントップバリュ TEL:0120・28・4196)

安本彩花さん 1998年6月27日生まれ。私立恵比寿中学メンバー。自他ともに認めるスキンケアオタクで美容成分についても日々勉強中。「今は細かいシミやニキビ痕の赤みが気になります」

カーディガン¥28,600(プレインピープル/プレインピープル青山 TEL:03・6419・0978) その他はスタイリスト私物

山田麻友先生 美容皮膚科医。シロノクリニック医師。パーソナルな悩みに寄り添った丁寧なカウンセリングで最適な治療法を提案。「個人的にはレチノールに注目しています」

※『anan』2023年4月26日号より。写真・魵澤和之(人物) 河野 望(商品) スタイリスト・武政 取材、文・松原 彩

(by anan編集部)

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