ツボの押し方&指の形。
指の腹を使い、頭の中心に向かって垂直にツボを押す。1か所のツボをほぐす場合は、両手の指を重ねて行うと、圧をかけやすい。ツボを刺激する時はゆっくりと押すこと。
覚えておきたいエイジングケアのツボ5つ
ツボ その1:目窓(もくそう)
目のクマや小ジワを一掃。明るい目元で、印象激変!
マスク生活で特に目立つのが目元。目の下のクマや目元の小ジワがあると老けた印象に。そんな目まわりをスッキリ整えてくれるのが、「目窓」。目元のトラブルだけでなく、頭痛やめまい改善も期待できる。
瞳孔の真上で、生え際から指2本ほど上にあるツボ。
HOW TO 目窓ほぐし
目窓にそれぞれの人差し指をあてて、7秒かけて押して、3秒かけて緩める。皮膚に対して、垂直に圧をかけるのがポイント。強い力で長く押し続けるともみ返しが起こる場合があるので、心地よいと思える強さで押すこと。
ツボ その2:百会(ひゃくえ)
ストレスを緩和し、マスク疲れを解消。
百のツボの道が交わるという意味を持ち、さまざまな悩み改善に役立つ万能なツボ。自律神経の働きを整える作用があり、マスク生活による顔の疲れを一気に吹き飛ばす。さらにストレスや不眠、頭痛、肩こり解消にも。
折った両耳の先端を結ぶ線の中央と正中線が交わる場所。
HOW TO 百会ほぐし
【STEP1】
百会に両手の人差し指を重ねてあてて、7秒かけて押して、3秒かけて緩める。上の指で下の指を押さえるようにして押すのがポイント。1回押すだけで、顔はもちろん、全身も緩み始め、緊張がどんどんほぐれていく。
【STEP2】
百会に手のひらの中央がくるように、手を“く”の字にして、頭の上にかぶせる。そこから10秒間優しくなでる。ツボの周りが温まっていき、心身ともにリラックスしてくるのを実感でき、ツボ押しと同じ効果が得られる。
ツボ その3:巨(こ)りょう
むくみ顔がスッキリ。頬が上がり、口角美人に。
「笑顔のツボ」「若返りのツボ」とも呼ばれる「巨りょう」は、頬の筋肉を上げる役割があり、パンパンにむくんだ顔をキュッと引き上げてくれる。ニキビ、乾燥肌など肌荒れを防ぐ効果もあり、化粧ノリもUP。
黒目から下へ、小鼻から横に引いた線が交わる場所。
HOW TO 巨りょうほぐし
小鼻の真横に人差し指をあてて押さえる。もう片方の手の人差し指で巨りょうを5秒かけて押し込む。支えにしていた小鼻の横の人差し指を離し、巨りょうを押したまま5秒間キープし、緩める。反対側も同様に行う。
ツボ その4:角孫(かくそん)
コロナ太りで加速!? 目のたるみやほうれい線を撃退。
暴飲暴食・運動不足による体重変動や加齢により、目のたるみやほうれい線が気になり始めた人が増加中。フェイスラインの始まりの場所に位置する「角孫」は、目元のハリや表情筋のキープに役立つので、毎日ケアしよう。
耳を折り曲げた時、先端にあたる場所にあるツボ。
HOW TO 角孫ほぐし
両耳の上にある角孫に親指をあてて、ほかの4本の指で頭部を支える。骨を感じるぐらいの圧を1秒加えた後に、1秒押したまま1cmほど引き上げて5秒キープし、3秒かけて緩める。
ツボ その5:下関(げかん)
フェイスラインのこわばり、もたつき、二重あごに効く。
フェイスラインをすっきりさせたいなら、頬にあるツボ「下関」をほぐそう。顔の血行を促進し、老廃物を排出してくれるので、こわばりやもたつきを改善し、弾力のある肌に導く。さらに全身の緊張もほぐす効果も。
頬骨の下のくぼみで、口を開けた時に盛り上がる場所。
中指の腹を下関にあてて、人差し指、中指、薬指を揃えて頬にあてる。口を軽く開き、息を吐きながら7秒かけて頬全体を耳上方向に押し上げる。息を吸いながら3秒かけて緩める。
吉田佳代さん 整体師。手技療法士等さまざまな資格を持ち、施術実績は6万人以上。サロンのプロデュース、プロ向け技術指導、美容商材の監修にも携わり、近著『たった10秒で小顔になる頭のツボ』(SBクリエイティブ)では、1か所10秒で効果を発揮する頭のツボ押しを紹介している。
※『anan』2022年6月1日号より。写真・中島慶子 ヘア&メイク・浜田あゆみ モデル・パク・メイディ 取材、文・鈴木恵美
(by anan編集部)