尾野真千子「惚れっぽいわけではないけれど…好きな人は常に欲しい」

ビューティ
2019.03.28
実体はないけれど、確かに発せられ、感じられるその抗えない引力「色気」。色気とは一体どんなもの? 女優の尾野真千子さんに伺いました。
ono

私が色気と聞いて思い浮かぶものといえば、おっぱいとかお尻とか…そんなわかりやすいものばかり。そもそも、自分には全くないと思っていますから、今回、色気の特集に声をかけていただいて、正直、戸惑っているくらいです。でももし、私が出演した作品をご覧になって、少しでも色っぽいと思ってくださっている方がいるのであれば、それはその瞬間を作り上げてくださった現場の方々のおかげじゃないでしょうか。メイクだったり、衣装だったり、撮り方だったり、光だったり…。そういうものがいい形で作用して、時どき、自分でも感動するくらい素敵に撮れている時があって、こんななりますか、と驚くほど。とくにメイクと衣装の力はすごいです。

私自身は足りないものばかりの人。色気を求められる役をいただいても、自分が現場に持ち込めるものといったら、台本にあるセリフと体のみ。素では何も表現できないような私の中から、衣装やメイクが色気らしきものを引き出してくれる。着物を着た時なんかは、自然と所作に気を配りますし、助けられることは多いです。

プライベートで色気を意識するのは、大好きな人とデートする時くらい。好きな人がいるのってすごいパワーを生みますよね。その人に好かれたくて、キレイになろうと頑張るわけですから。私も、本当に数えるくらいではありますけれど、一張羅を引っ張り出して、必死に着飾ります。メイクはなかなかしないですけれど(笑)。私は、好きな人がいる時の方が、気持ちが安定するんですよね。その人のことだけを考えて、余計なことが排除されるからなんだと思います。だから、惚れっぽいわけではないけれど、つねに好きな人がいたらとは思っています。

周りの人に言わせると、私は男女を問わず、その時に一緒にいる人で雰囲気が変わるんだそうです。確かに、女らしい友人といる時は自分の中の男が引き出されるし、その逆の時は女の部分が出てくる。その時に携わっている作品の現場によって普段の服装が変わったりもすれば、結婚していた時と離婚してからも違うみたい。つねに揺らぎまくりなので、自分でも自分の正解がわからないくらい。でも、そういう周りの空気で色を変えていくところは、もしかしたら女優だからなのかなって思ったりします。

おの・まちこ 1981年11月4日生まれ、奈良県出身。現在、主演ドラマ『絶叫』がWOWOWで放送中のほか、ドラマ『夫のちんぽが入らない』がNetflix配信中。出演映画『影踏み』の公開も控えている。

ドレス¥53,000(muller of yoshiokubo TEL:03・3794・4037) ピアス¥48,000(carat a/aiwa TEL:03・5738・8351) ネックレス、ベルトはスタイリスト私物

※『anan』2019年4月3日号より。写真・佐藤航嗣(UM) スタイリスト・山口幸奈(ブリュッケ) ヘア&メイク・新井克英(e.a.t...) 取材、文・望月リサ

(by anan編集部)

大野いとさんも走り始めています! 美しいランナーになるために心がけたいこと。
[gunosy]
#ダイエット について、もっと深く知りたい![/gunosy]

PICK UPおすすめの記事

MOVIEムービー