実は平等だからじゃない?【長続きカップルの秘訣】ケンカしても一緒にいられる理由

文・沙木貴咲 — 2023.9.7
付き合い始めはお互いにテンションが高く、何もしなくても一緒にいるだけで楽しいものですが、交際期間が長くなるとマンネリ化するのも自然な流れです。そして、どんなに仲の良い恋人同士も少なからずケンカするものですが、長く交際するカップルはケンカの仕方が上手。付き合って3か月も経てば大体別れてしまう人は、どうすればお別れを回避できるのか、長続きカップルの特徴を参考にするといいかもしれません。

とにかく無理しない

長続きカップル 秘訣 自然体 マンネリ ケンカ 話し合い

デートはどこかへ行かなければいけない、イベントにして盛り上げなければいけない。
そんな義務感で付き合い続ける関係はすぐに息切れしてしまいます。

外出する気分じゃなければ「家でまったりする」という選択肢もありますし、一緒にいるけれどそれぞれが自由に自分のことをするのもデートとしてアリです。お互いに無理をしないことが長続きの秘訣でしょう。

また、疲れたときや考えごとをしたいときにそっとしておいてくれるのも、長続きカップルならではの配慮です。気負わず、最低限の気遣いを示すことで居心地の良い空間ができあがります。

また、お互いに自由にするとは「適当にする」ではなく、相手の意志を尊重するということ。つまり、長く付き合える恋人として選ぶなら、無理なく自然体で付き合える人がベストなのです。

すべてを平等にしない

男女平等が当たり前の昨今は、なんでも平等に分けるのが理想的といわれますが、長続きカップルは意外にもそうではないようです。
たとえば、「私は車の運転が得意だからドライブは任せてほしい。でも、どこへ行くかを考えるのは苦手だからデートコースは彼が決めてほしい」のように、得意不得意で担当を決めてあえて平等にしないケースが多いのです。

また、収入がほぼ同じであればデートは割り勘がいいでしょうし、場合にとって彼氏より彼女のほう多く払う場合もあるでしょう。奢り奢られ論の答えは「男性がつねに多く払うべき」と思いきや、そもそもの収入に格差があるなら必ずしもそうではありません。
こうした考えは結婚して仕事・家事・育児の分担をするときにも応用できて、うまくいっている夫婦はお互いの役目をそこまで平等に扱っていないことが多いのです。

男女間のケンカは「できないことを強いられる」が原因になっていることが少なくありません。
それぞれの得意・不得意を正しく把握して担当を分け、苦手なことはやらないとした方が良い関係につながるのです。

話し合いが大事

どれだけ愛し合っていてもケンカはやっぱり起きてしまうもので、恋人関係を長続きさせるには衝突をできるだけ小さく・短く済ませる必要があります。ケンカはしても別れまで発展しなければいいのです。

では、長続きカップルは衝突をどうやって最小に収めているかというと、「話し合いをして調整をする」に尽きます。キチンと向き合って意見交換しながら冷静に問題を解決するでしょう。それができれば、すれ違いが起きても感情的になることがそもそもありません。

また、長続きカップルの話し合いとは、どちらか一方にもう一方が従う状態ではなく、どちらも同等に主張しながらうまくすり合わせていくことをいいます。「調整・交渉」がうまくできれば、揉め事が起きてもすんなり乗り越えられるのです。

ケンカした方が関係は続く

生まれも育ちも違う男女が愛だけでつながるのが恋人同士です。好きだから受け入れている部分が多々あるだけで、厳密に見れば価値観も生活習慣も違うはずです。ケンカは起きて当然ですし、軽い言い合いはむしろどんどんした方が良いでしょう。言いたいことが言えない関係の方がのちのち辛くなります。

自分が一歩引くことで関係を整えるのではなく、遠慮なく自然体をさらけ出した状態で整う関係を目指すことを大切に。無理のないお付き合いが実現すれば、別れがチラつくほど揉めることなく穏やかに関係が続くはずです。

<筆者情報>
沙木貴咲
ライター/占い師。自らの恋愛経験だけでなく、占い師として数多くの相談を受けるなかでさまざまな恋と愛の真実を見つめ続けている。結婚・出産・離婚を経て現在は二児の母。


©Image’in/Adobe Stock