「愛され女性」と「重い女性」の違いとは…長続きカップルのトラブル解消法

文・安本由佳 イラスト・ELLEJOUR — 2024.4.13
婚活サポート・結婚相談所を経営している、作家の安本由佳さん。ご自身のインスタグラムに届くお悩みを毎週掲載します。リアルな婚活市場を取材してきた知見を生かし、恋愛、仕事、夫婦、家族、友だちなどいろいろな悩みにお答えします! 今回は、女友達と飲み歩く彼氏にモヤモヤしている26歳女性のお悩み。

厄介な女友達…どう対処するのが正解?

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『安本由佳のお悩み相談室』では、個人のインスタグラムで募集し、回答してきた3,000を超えるお悩みアーカイブの中から、ananweb読者の皆さまにもぜひ共有したい内容をピックアップしてお届けしています。
みなさまにとって、自分らしく幸せに生きるヒントになれば嬉しいです!

さて、今回ご紹介したいお悩みはこちら。

お悩み:遠距離恋愛中の彼氏の交友関係について相談です。彼が大学時代の女友達(一人は既婚、一人は独身)と今でも仲が良く、頻繁に飲みに出かけて日付が変わるまで飲んでいます。私は男女の友情は成立しないと思っているし、自分にこれほど仲の良い男友達はいないのですごくモヤモヤします。

最近は女友達の名前が会話に登場するだけで嫌な気持ちになるほどです。これまで一度も「嫌だ」と言ったことはないのですが、このまま我慢し続けられる気はしないしはっきり伝えるしかないと思っています。どのような言い方で伝えるのが良いか、アドバイスをいただきたいです。(26歳・会社員)

「嫌だ」と伝えるのは逆効果

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いくら学生時代からの友人とはいえ、遠距離恋愛中の彼氏が女性と頻繁に飲みに行って毎回午前様というのは…モヤモヤしない方が難しいです。

相談者さんの気持ちはよくわかるし、彼氏に改善を求めたいところですが、「不安」「嫌だ」という言い方で伝えるのはお勧めしません。

それだけ頻繁に会って飲み明かすくらいだから、彼はその女友達と過ごす時間が純粋に楽しいんですよね。そして、彼にとっては本当にただの友だちでやましいことなどないので、「不安」「嫌だ」と伝えたところで何が不安なのか・どうして嫌なのかをおそらく理解してもらえません…。

納得できない状態で行動を制限すると、束縛と受け取られて相談者さんの立場が不利になります。

主語を「二人」にして伝える

そもそも彼に苦言を呈するのは何のためかというと、今後も二人の関係性を良好に続けていくためですよね。つまりこれは相談者さんだけの問題ではなく、二人の未来の話なんです。

私が不安だから嫌だからと自分を主語にして伝えるより、「私たち」を主語にして伝えて理解を得ましょう。

相談者さんと彼は遠距離恋愛とのことで、容易に会えない状況にあり、そんな中で恋人関係を維持するには揺るぎない信頼が必須です。

それなのに彼が特定の女友達と頻繁に朝まで飲み歩いているせいで、信頼が揺らいでいる――それが今の状況ですよね。彼にとってはただの友達でも相談者さんから見れば男女の間柄でしかないから、受け入れ難いのは当然のことです。もしピンとこないようなら逆の立場で考えてみてもらってください。

その上で「私たちの信頼関係を維持するために協力してほしい」と伝えるんです。

頻繁だった飲みの誘いをいきなりすべて断るのは難しいようなら、日付が変わるまでには帰宅する、帰ったら必ず連絡する、等の約束をしてもらってはどうでしょうか。

彼が二人の信頼関係を維持するために努力する姿勢を見せてくれれば、相談者さんのモヤモヤも晴れるはず。そうすれば女友達の存在も今ほど気にならなくなりますよ。

筆者紹介

安本由佳 作家 / 婚活サポート・結婚相談所経営
慶應義塾大学法学部卒。2016年~2020年まで東京カレンダーWEBで執筆し「二子玉川の妻たちは」「私、港区女子になれない」などのヒット小説を生み出す。著書に、婚活に悩む女子200名に取材して執筆した「不機嫌な婚活(講談社文庫)」、モテ商社マンと港区女子の恋愛模様を描いた「恋と友情のあいだで(集英社)」がある。リアルな婚活市場を取材してきた知見と、特技の四柱推命鑑定を取り入れた親身なアドバイスで婚活サポート・結婚相談所も経営している。

不機嫌な婚活(講談社文庫)
恋と友情のあいだで(集英社)


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