家族を捨てて不倫相手を取りました…ありえない「駆け落ちW不倫」【前編】

家族を捨てて不倫相手を取りました…ありえない「駆け落ちW不倫」【前編】

文・塚田牧夫 — 2023.7.2
いくら愛し合っていても、結ばれないカップルもいます。例えば、お互いに既婚者である場合。恵美さん(仮名・32歳)も、かつてそんな恋愛を経験をしたそう。当時どんな状況だったのか、詳しく話を伺いました。

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育児に非協力的な夫にうんざりし

「私の夫は元々育児に協力的ではなかったのですが、息子が保育園に通うようになり、さらに顕著になり始めました。送り迎えはもちろん、保育園の行事も全部私任せ。小学校受験について相談しても、“お前に任せる”と言うだけで…。
夫はあてにならず、周りの意見も聞きたいと思うようになった頃、息子と仲良しの男の子のパパである将太さん(仮名)と知り合ったんです」

パパ友に育児相談をするように

「毎日子どもの送り迎えをする将太さんと挨拶を交わすようになり、時間があれば世間話もするようになりました。将太さんはフリーランスでWeb関連の仕事をしているそうです。
子どもの小学校受験の話も出て、将太さんは“うちは考えていない”と言います。今は本人の意思に任せて、習いごとをさせながらやりたいことを決めさせたいという教育方針とのことでした」

疲れ顔のパパ友を見て…

「将太さんの話は育児をする上でとても参考になり、もっといろいろ聞きたいと思うようになりました。それで、ランチに誘ったんです。彼の息子さんが通う英会話スクールやスイミングスクールの話を聞き、有意義な時間を過ごせました。
その後日、保育園に子どもを送り届けたときに、将太さんに会ったんです。彼はひどく疲れた顔をしていて、心配になった私は彼に声をかけて再びランチに行く約束をしたんです。
そしてランチの席で、将太さんから妻との関係がうまくいっていないと打ち明けられました。将太さんの妻は有名企業に勤めており、夫婦間で収入格差があるらしく、それが原因でモラハラを受けていたそうです」

駆け落ちを提案

「将太さんが悩みを打ち明けてくれたことで、ぐっと距離が縮まった気がしました。その日以来、気づけば将太さんのことばかりを考えるように。彼の存在が、私のなかでとても大きくなっていたんです。
そして、次に二人で会ったとき、カラダの関係に…。そこからはもう歯止めがききませんでした。将太さんはフリーランスで時間の融通がきくこともあり、何度も会ってカラダを重ねました。
ところが将太さん夫婦の関係はさらに悪化しているようで、日に日にやつれていきます。そんな彼の姿を見るのがつらく、たまらなくなって“二人でどこか遠くに逃げよう”と提案したんです。私の駆け落ちしようという誘いに、彼は“うん”と返事をしてくれました。今考えると、お互いに冷静ではなかったなと思います」


すべてを失った「W不倫の代償」とは… 後編に続きます

“不倫相手と駆け落ちをした女性の告白”をご紹介しました。
既婚男性との駆け落ちを決断するとは、よほど思いつめていたのでしょう。しかし一度不倫の道に進んでしまえば、引き返すことはできません。それほどまでに不倫は人を狂わせる、恐ろしいものなのです。

©Jiyi/chachamal/gettyimages