義母の“クレクレ攻撃”が止まらない…! 新婚妻に降りかかった「壮絶な義実家トラブル」【前編】
なんでも欲しがる義母への対応に苦労する日々
千恵美さんは30代半ばで6歳年上の夫と結婚。入籍するまで義実家との関係は良好でしたが、いざ入籍して新婚生活が始まると、義母の態度が一変したそう。
義母は予告もなく、しょっちゅう千恵美さんたちの家にやってきました。そして「あれが欲しい、これが欲しい」と言って、家にあるものを千恵美さんの同意なく持って帰ってしまうトンデモない性格だったのです。
「はじめは食品といったものだったので我慢していましたが、次第に私の服やバッグを欲しがるようになっていきました。新婚当時は義母と仲良くなりたいという気持ちが強かったので、できる限り我慢をして義母の要望を通していましたが……。
ある日、私が独身時代に貯金して買ったハイブランドのジュエリーを、義母が勝手に持ち帰ろうとする瞬間を目撃。さすがに耐えかねて、その場で義母に抗議をしたのです。すると『私に偉そうなことを言って生意気ね! そんなケチな妻は息子にはふさわしくない。あなたがそうやって私に意地悪をするのなら、絶対に離婚させるからね』と逆ギレされました」
非常識なことをしているのは義母なのに、自分が悪者扱いをされて戸惑ったと話す千恵美さん。そしてその日以降、義母は夫に対し、千恵美さんの悪口や離婚を勧めるようなことを言うようになったのだとか……。
“我関せず”な夫は頼りにならなくて
「良くも悪くも、夫は義母の言うことをまともに受け取っていませんでした。『母さんがいろいろ言っているのを一応聞いてはいるけれど、僕は二人の間に介入する気はないよ。まぁ、放っておけばいつかはおさまるだろう』と言って我関せずでした。
本当は夫から義母に反論してもらいたかったのですが、夫の性格からしてそれは難しいので、義母の言葉を鵜呑みにしないだけよしとしようと。
でも、このまま義母に夫婦生活を邪魔され続けたら、離婚も考えなくてはならないという思いもありました。それで私は、夫に頼らずに自分で解決しようと決めたのです」
義実家との仲を良好にするためにはどうすればいいのか考え続けた千恵美さんですが、これといった案が浮かばないまま月日は過ぎていきました。その間も、義母からの嫌がらせはエスカレートする一方。義母は義実家での食事に夫だけを招き、千恵美さんには「ケチな人に食べさせる食事はない」などと意地の悪いことを言って千恵美さんを孤立させようとしたそうです。
それでも千恵美さんは嫌がらせに負けず、なんとか義実家との状況を改善しようと考えていた矢先に予想もしなかった転機が訪れます。
結婚前に義母の本性を完全に見抜くのは困難だといえます。義母が息子の妻に対して、結婚後に本性を現すことは決して珍しくはありません。
夫が仲裁に協力的であれば早期解決が見込めますが、千恵美さんのように自力で改善を図るとなると一筋縄ではいかないでしょう。状況によっては専門家のアドバイスを求めるなどの対策が必要かもしれません。
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