複数の女性と関係を持っていた不倫男性… 既婚者とマッチングした30代女性を待っていた「まさかの結末」【後編】

文・塚田牧夫 — 2022.9.14
亜希子さん(仮名・33歳)は友人の勧めでマッチングアプリに登録。そこで、矢島さん(仮名)と知り合い、だんだんと惹かれていきました。あるとき高級ホテルに誘われて関係を持ちましたが、そこで「結婚している」と告げられてしまいます。彼は「妻とは別れる」と言い、亜希子さんもその言葉を信じることに…。マッチングアプリをきっかけに始まった不倫がどんな結末を迎えたのか、詳しく伺いました。

突然ピタッと連絡が来なくなり…

「矢島さんとは、不倫と分かりながらも関係を続けていました。“妻と別れる”と言っておきながら、その気配がなく、歯痒い思いをしていました。

ところが、あるときからピタッと連絡が来なくなったんです。矢島さんとは、アプリ内のメッセージ機能でやり取りをしていたので、直接の連絡先を知りません。どうすることもできなくなりました。

このまま終わりなのかな…と思ったころ、ようやく連絡が来ました。“久しぶりに会いたい”と言うので、会う予定を立てました」

妻を名乗る女性からの連絡

「彼が指定してきた待ち合わせ場所は、なぜかカフェでした。ここから移動するのかなと思い、待っていました。でも、時間になっても矢島さんが現れないんです。

30分ほど経ったころ、『矢島の妻です』とメッセージが届きました。冗談だと思って“ふざけないで”と送ると、『矢島は来ません』と返ってきました。

さらに、『あなただったんですね。夫はもうあなたとは会わないと言っています』とも。相手は本当に矢島さんの妻で、不倫がバレてスマホを奪われてしまったんだと思いました」

店内にいた女性が急に立ち上がり…

「とはいえ、私としても納得がいきません。妻と別れると言うので待っていたわけですから。なので、『ちゃんと会って話がしたいです』と送り返しました。

すると、カフェ内の端に座っていた女性が、スクッと立ち上がりました。そして、ツカツカと私の席に歩み寄り、立ち止まりました。そして、『矢島の妻です』と言ったんです。

どういうことなのか、すぐに事態を把握できませんでした。慌てる私を見て、女性は向かいの席に座り、事情を話し始めました」

ことの真相

「女性は、やはり彼の妻でした。説明によれば、矢島さんはマッチングアプリを利用して、私と同じような女性とたくさん会い、関係を持っていたそうです。

彼女はそれに気付き、自分もアプリに偽名で登録。すると、見事矢島さんとマッチング。そのまま話を進め、会う約束をして、実際に会い、すべてが明るみになったそう。

矢島さんも、もう言い訳はできません。彼女は矢島さんのアプリ内でのアカウントを利用して、これまで関係を持った女性たちに連絡をしていったそうです。

私は完全に、弄ばれていたわけです。矢島さんの妻は、私に対して怒るどころか、『本当に申し訳ありません』と謝ってきました。

もちろんショックでしたが、深みにハマる前で良かったのかもしれません」


亜希子さんが陥った「不倫のきっかけ」とは… 前編はこちら



“マッチングアプリで出会った男性と不倫に堕ちた女性”の告白をご紹介しました。

マッチングアプリを悪用した不倫に引っかかってしまうと、大事な時間を無駄にしてしまうことになるでしょう。さらに、人を傷付け、罪を背負ってしまうことにもなりかねません。相手は慎重に選ばないといけませんね。

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