見知らぬ女性と夫の2ショット… 新婚半年の夫が妻に内緒で通っていた「衝撃の場所」【後編】

文・並木まき — 2022.9.3
30代の佳織さん(仮名)は、交際3か月で同棲、そして交際半年でスピード結婚したそう。ただ、それまで残業の少なかった夫が入籍1週間後から仕事と言って深夜に帰ってくることが多くなったと言います。その行動に不信感を覚えた佳織さんは、本人を問い詰めても本当のことは教えてもらえないと考えプロに調査を依頼。すると、佳織さんが想像もしていなかった場所に夫が通っていたことが発覚したそう。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、新婚早々に夫婦仲が冷え切ってしまった30代夫婦の悲劇をご紹介します。

見知らぬ女性と夫の2ショットが… 夫に直談判をすると驚きの事実が判明

「探偵から渡された調査結果には、私が知らない女性と一緒にいる夫の姿がありました。2ショットの写真だけでなく、その女性の自宅と思われる場所に一緒に入っていく様子の写真もありました。
その写真を見たときに、私は夫が浮気をしていると思いましたし、探偵の人も『おそらく浮気でしょう』という感じでした。その資料をもとに夫と話をして、相手の女性と別れさせなくてはいけないと考え、その日の夜は夫が帰宅するまで起きて待っていたんです」

その日も夫の帰宅は深夜で、どこかに寄ってから自宅に戻ってきた様子だったとのこと。佳織さんは、調査結果を夫に突き出し「説明して」と迫ったそうです。

「夫は資料を見た途端に、真っ青な顔になりました。ところが、その後急に冷静な顔に戻り『今は浮気していないから』と私に言ってきたんです」

女性と一緒にいる写真がある以上「浮気はしていない」と言われても、にわかには信じられなかったという佳織さん。その場で夫を問い詰めると、さらに驚きの答えが返ってきたとのこと。

夫が会っていた女性の正体は…

「夫の説明では、その女性は私と並行して交際していた女性だそう。私と結婚を決めたときに別れたものの『肉体関係はなくてもいいから、しばらくは支えていてほしい』と懇願され、今では友人関係にあるとのことでした。最初は嘘をついているのかと思いましたが、夫はその後LINEのやりとりも見せてくれて、実際に相手の女性が夫にそのようにお願いしている文面も読みました。
さらに、友人関係を続けないならば妻になる女性、つまり私に対して嫌がらせをする、というようなことも書かれていて、夫は『君との家庭を守るために、元カノが納得するまでは会おうと思った』『自分も本当はもう会いたくないんだ』と打ち明けてきたのです」

不倫ではなくとも特定の女性と週に何度も会っていたこと、同時期に交際していた女性がいたことに対して、佳織さんも最初のうちは頭が混乱したそう。ただ、そのあとに夫婦で話し合った結果、この女性がわからない場所に夫婦で引っ越して、携帯電話も新たに契約しようということで話がまとまったとのこと。夫の元カノがコンタクトを取れない状況にすれば、佳織さんに危害が加わるリスクも低くなり、早期に改善できるだろうと考えての結論だったと言います。

「引っ越しをしてスマホの番号を変えたら、結果として元カノと夫の縁は切れました。夫がなぜ元カノからの不可解な依頼に応じていたのか、もっと毅然とした態度で断ることもできたんじゃないのか…とも思いますが、いまさらそれを言っても仕方ないので、今は夫のことを許しています。
本当は肉体関係もあったのかもしれませんが、今それを突き詰めたところで私たちの夫婦仲に悪い影響しかないと、もう考えないことにしています。本当の意味での新婚生活がやっとスタートできたので、これから夫婦としての信頼関係を築いていきたいと思います」


夫の不振な行動に佳織さんが「決断したこと」とは… 前編はこちら



優柔不断だと、以前付き合っていた人から迫られたときに毅然とした対応ができないこともあるのかもしれません。今回は佳織さんが早期に対処をしたことで、事態が早めに解決に向かったケースです。「何かがおかしい」と感じたときには、放置せずに事実を突き止める勇気を持つことが、夫婦仲の改善につながることもあるでしょう。

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