不倫相手と駆け落ちした夫… 3年不倫の末に迎えた「不倫男性の哀れな末路」【後編】

文・塚田牧夫 — 2022.6.17
響子さん(仮名・33歳)は結婚3年目にして、周りからも真面目な人だと思われていた行政書士である夫の貞晴(仮名)さんから、“他に愛している人がいる”と伝えられ、離婚を切り出されました。そのあと、響子さんは友人からの情報で、不倫している状況を赤裸々に綴った夫のブログを見つけたと言います。その状況からいったいどんな結末を迎えたのか、彼女に詳しくうかがいました。

不倫相手の正体が判明

突然、不倫相手と駆け落ちした夫… 3年不倫の末に迎えた「不倫男性の哀れな末路」【後編】

「貞晴のブログから、その女性とはすでに3年近く関係を続けていることがわかりました。女性が勤めているお店もすぐにわかり、ホームページには顔写真ものっていました。

相手は若い派手な見た目の女性で、とても貞晴と釣り合うとは思えませんでしたね。

その後、私は貞晴にそのブログを見つけたことを告げ、相手の女性について問いただしたんです。すると、貞晴はその女性と不倫していることをあっさりと認めました。

また、私が“その女性に騙されているのではないか?”と聞くと、“そんなことはない”と。“向こうも結婚を考えてくれている”と言われ、そのときにそこまで話が進んでいることを知り、愕然としました」

なんとか関係修復を図ったが…

「私としては、離婚したくありませんでした。そこで、関係を修復するために、ありとあらゆる手を打つことにしたんです。

毎日、いつもより2時間も早く起きて貞晴のお弁当を作ったり、今までよりも見た目に気を遣ったり、コミュニケーションも積極的に取ったりして、とにかくやれることは全部やりました。

部屋の掃除などもしっかりと行っていたんですが、あるとき、貞晴の荷物が少し減っていることに気がついたんです。よく見ると、いつも着ていた服が2、3着ほどなくなっていて…。

その矢先、いつもなら帰宅する時間に、貞晴が帰ってこなくなったんです。深夜になっても戻らず、連絡もつかず、そのまま貞晴は私の前から姿を消してしまいました」

離婚届が届いて…

「翌日、貞晴の事務所に連絡を入れると、“しばらく休みを取っている”と言われました。

そして、慌てて不倫相手の女性の勤めているお店のホームページを見ると、キャストの欄から名前が消されていて、どうやら辞めてしまっているようでした。

状況から察するに、二人は駆け落ちをしたようで、突然姿を消してから5日ほどした頃に、貞晴から郵便物が届いたんです。そこには、離婚届が入っていました。そして、その頃になってようやく貞晴から連絡が来ました。

電話口で、貞晴から“君は僕がいなくても生きていけるけど、彼女は僕がいないと生きていけないから離婚させてほしい”とハッキリと言われました。

その瞬間、もう何を言っても無駄だと思いましたし、私としてもやるだけのことはやったつもりだったので、離婚の申し出を受け入れることにしたんです」

離婚後に分かれた明暗

「離婚の話を進めるにあたり、貞晴に慰謝料の請求をしました。すると、相場よりかなり多めに慰謝料を払ってもらえることになったんです。貞晴も自分の都合で申し訳ないと思い、謝罪の意味を込めて増額したのかもしれません。

それから1年半ほどして、共通の知り合いから貞晴のことを聞きました。なんと貞晴は、駆け落ち後ほどなくして不倫相手に逃げられてしまったとのことでした。しかも、さんざん散財され、お金だけとられたような形だったそうです。

さらに、不倫相手に逃げられたことで精神的に参ってしまった貞晴は仕事にも支障をきたすようになり、せっかく開業した事務所をたたむことになってしまったみたいで…。

一方で私はというと、貞晴との関係を修復するために見た目にも気を遣っていたからなのか、離婚後に後輩に告白をされました。今はその後輩と交際中。手に入れた多額の慰謝料もあり、悠々自適の生活をしています」


「夫の不倫ブログ」に綴られていた内容とは… 前編に続きます



“結婚3年目で夫の裏切りに遭った女性の告白”をご紹介しました。

妻と夫は離婚後に、大きく明暗が分かれる形となったようです。今回のケースでもわかるように、不倫は家族やお金、周りからの信頼だけでなく、職までも失う可能性がある行為。失うものの大きさを知ったからには、しっかりと改心し、もう二度と繰り返さないでほしいものですね。

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