【画像】寒い日もすぐポカポカに…! 冷えに効果的な「温活の手ツボ足ツボ」7選
冷えに効果的な温活の手ツボ足ツボ7選の詳細を知りたい人は、こちらからチェックして。
「次髎」のツボで下半身の血流を改善
ツボを使うなら、わたしのオススメは次りょう(じりょう)です。次りょうのツボは腰椎の下の仙骨(せんこつ)という骨盤の後ろ側を構成する骨のところにあって、中央から3cmくらい外側。おしりの筋肉がないところですね。
プロの治療者が鍼を刺したりする場合は厳密にツボの場所をさぐることもあります(後仙骨孔という穴があるんです)が、温活の場合は次髎のツボを含む周辺の広い範囲にカイロを貼るのがオススメ。温熱刺激を直接、長く与えることができます。ここが温まると下半身がポカポカしてくるから、頻尿とか月経痛とか骨盤内臓器の調子も良くなるかも。カイロがない時は、とりあえず両手で服の上から次りょうのツボのあたりをゴシゴシこすってみてください。ほら、ポカポカしてきたでしょう?!
もふねこ教授 プロフィール
某大学で東洋医学を担当しているリアル教授。実はキャリアも知名度も抜群。
犬養ヒロ
漫画家・イラストレーター。犬猫鳥魚と暮らす動物好き。
Official HP https://www.hiroinu.com/
「マンガ 鍼灸臨床インシデント 覚えておきたい事故防止の知識」/医道の日本社
「温活に効果的なツボ」の解説を詳しく読む
※ 監修・もふねこ教授 イラスト・犬養ヒロ
※ 2020年12月15日配信
冷えを感じたらひと押し! 手のひらで覆ってもOK。
全身をすぐ温めたい時に効果的な「関元」
田中友也さん ここは“丹田”とも呼ばれる場所で、体の中でもとくにエネルギーの多くが集まるところです。さらに、この関元とセットで刺激したいのが、おへその裏側にある“腎兪(じんゆ)”と“命門”。腎兪は、熱を生み出す源である腎を養うツボで、命門は寒さが入り込みやすい場所です。指先で押し、さらに両手でお腹をサンドイッチするように3つのツボを温めて、熱を全身に巡らせましょう。
腎兪は骨盤のすぐ上、背骨から指2本分外側の、ウエストライン上にあるツボ。命門はおへそのちょうど裏側の、背骨の真ん中にある。
おへそから指4本分下がったところの、いわゆる丹田に当たる場所。両手の4本の指先を重ねて当てて押すとよい。寝ながら刺激しても。
POINT 下腹部と腰に手のひらを当てて、お腹をサンドイッチ。3つのツボを効率よく温めることで、全身ぽかぽかに。お腹と背中にカイロを貼ってももちろんOK。
冷えて眠れない時に効果的な「湧泉」「失眠」「三陰交」
湧泉は、足の指を折り曲げた時に最も凹むところ。腎の経絡が始まる場所で、エネルギーが湧き出すことからこの名が。失眠はかかとのちょうど真ん中。
内くるぶしの上から指4本分上がったところ。腎と、血や情緒と関係する肝、胃腸を司る脾の、3つの経絡が交わる。非常に大事な場所なので、常に冷やさずに。
POINT 湧泉や失眠は、ゴルフボールを足裏でゴロゴロして刺激するほか、青竹があれば使うと簡単。3つのツボをまとめて温められる、足湯もおすすめ。
末端が冷えに効果的な「八邪」「八風」
田中友也さん どちらも、指の間にあるツボ。親指と人差し指でつまんで、ほぐすように刺激します。しばらく行うと、ツボからの気の出入りが活発になって血の巡りが戻り、じんわりと温まってくるのを感じられるはず。足の指はあまり動かすことがないので、とくに八風は丁寧に刺激しましょう。足と手の指を組んで動かすのも、八邪と八風の両方を刺激できておすすめです。
両足の指の股にある8つのツボ。自律神経を整え、リラックスに導くツボでもある。1か所ずつ、足の指を手で広げてから刺激するとよく温まる。
両手の水かきの部分。指のこわばりやしびれ、頭痛の緩和に効くツボでもある。2本指でつまむほか、両手を組んで手首をぐるぐる回して刺激しても。
POINT 八邪と八風をぴたりと合わせる、足と手を組んで握る方法なら一石二鳥。この時、足の指をグーパーするように動かすと、さらに血行促進に役立つ。
田中友也さん 鍼灸師、国際中医専門員。兵庫県神戸市の「CoCo美漢方」で健康相談に乗る傍ら、鍼灸の施術を行い、養生法をTwitterで発信する。著書に『こころと体がラクになるツボ押し養生』(学研プラス)など多数。
※ 『anan』2021年12月22日号より。イラスト・松尾モノ 取材、文・新田草子(by anan編集部)
※ 2021年12月19日配信