親友の夫をホテルに誘い… 33歳女性が不倫関係を結んだ「呆れた理由」【前編】
ガールズバー時代の友人との再会
「私は大学生のころ、ガールズバーでアルバイトをしていました。そのころに仲良くしていた千紗(仮名)と、久しぶりに再会したんです。
7年ぶりぐらいでしたね。私も彼女も離婚を経験し、バツイチになっていました。ただ、彼女は再婚をしており、小さい子どもがひとりいました。
会わない間にお互いにいろいろと苦労をしていたので、再開したときは話が尽きませんでしたね。そして、そこからまた親しく交遊するようになったんです」
友人の夫がまさかの…!
「あるとき、千紗に夫の写真を見せてもらったんです。思わずハッとしました。なぜなら、そこに写っていたのは、大学生の頃に私が付き合っていた和樹(仮名)だったんです。
ただ、和樹には1か月くらい付き合ったのちに、フラれました。会ったのも4~5回ぐらいで関係も浅かったので、あえて言う必要はないかなと思い千紗には伝えなかったんです。
その数週間後のこと。千紗の仕事の関係でたまに子どもを預かることがあったんですが、千紗が残業で遅くなるため、“夫に迎えに行ってもらう”という連絡が届きました」
胸もとのネックレスを見て…
「親友の夫とはいえ一応元カレですから、ソワソワしますよね。驚くだろうなとは思いました。ところが、インターホンが鳴ってドアを開けて顔を合わせても、反応がないんです。
ただ丁寧に挨拶をされただけで、拍子抜けしました。どうやら和樹は私のことなんてキレイさっぱり忘れていたようです。まあ仕方ないか、とも思いましたね。
でも、和樹の胸もとにあるネックレスを見たとき、別の感情が芽生えました。それは、かつて私が1か月分のバイト代を丸々使って和樹に買ってあげたものだったんです。当時の私にとっては大金でした。
つまり、あげたネックレスは大事に使っているのに、私のことは忘れていたのです。きっと遊びだったんでしょうね。悲しいような、悔しいような気持ちになりました」
不倫の始まりは恋愛感情ではなかった
「しばらくして、再び和樹と顔を合わせる機会がありました。そこで、聞いてみたんです。“私のこと憶えてない?”って。
首を傾げるので、私は彼のつけている胸もとのネックレスを指さしました。少し考えたところで、和樹は“あっ!”という顔をしました。ようやく元カノだと気づいてくれたんです。
そこで連絡先を交換。後日、私のほうから誘って食事に行き、その後ホテルにも誘って和樹と男女の仲になりました。
彼に対して恋愛感情を抱いていたというよりは、かつてフラれたときの悔しさ、憶えてすらいなかったことへの切なさなどが入り混じった感情からの行動でした」
“親友の夫を奪った女性の告白”をご紹介しました。
彼女としては、プライドを傷つけられたという思いからこのような行動をとったのでしょう。再び関係を持つことで心の傷は癒えたのかもしれませんが、それは一瞬。もっと大きなものを失っていることに、のちのち気づくことになるのでしょう。
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